不安を煽る悪徳商法、ネットビジネスをしている人の話し方の特徴を語る

悪徳商法
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不景気や仕事の先行き不透明感だけでなく、新型コロナウイルスや(もう忘れている人も多いと思うが)北朝鮮の暴走など、昨今はあらゆる不安に悩まされやすい状況である。

そんな状況もあってか、近年「不安商法」という不安を煽って人々に詐欺的な商品やサービスを売りつける方法で、金を稼ぐ人たちが増えている。

とくに、インターネット上…それも、SNSやyoutubeなどで不安を煽りつつも、不安に煽られた人のメールアドレスを収集して販促の連絡をしたり、個別のウェブサイト・アプリ・オンラインサロンなどの各種サービスに誘導して契約させる事例が、私の観測範囲内では増えていると感じる。

今回は、そんな不安を煽る人たちに見られるトーク術について語ろうと思う。

 

まずは不安を強く主張して騙されやすそうな人を集める

不安商法とあるだけに、何かしらの不安を煽って他人の冷静さを失い判断力が鈍らせたところで、そっと背中を押すように契約を迫るのが特徴的である。

煽る不安の内容は

  • 就職、転職、退職、独立など仕事全般への不安
  • 貯蓄・資産運用など経済面に関する不安
  • 心身の健康に対する不安
  • 恋愛・友人関係に対する不安
  • 子育てや家族関係に対する不安
  • その他、趣味や娯楽を楽しんでいる人が抱える不安(ニートなのに遊んでいないで働け…とか)

など多岐に及ぶが、以下で触れる不安の煽り方はどの分野でも見られるものだと考えてもらえば良い。

 

常識や従来の価値観への批判を行い、不安を喚起させる

  • 「今までの考え方や価値感は間違っている!これからの時代は○○だ」
  • 「常識に囚われていては生きづらいだけだ!常識にとらわれない自分らしさを持とう!」
  • 「周囲の多数派の理解なんて得なくていい!これからは個の時代だから自分の直感を信じればいい!」

など、常識や従来の価値観が間違っているという意見を主張して、一方的に不安を煽る話し方が特徴的である。

ただし、常識や従来の価値観は、単純そうに見えて結構複雑なものだし、「常識=間違い、新しい価値観=正義」と一括りにして語るのは難しいものであることは、冷静に考えればわかるはずだ。

しかし、そうした複雑なテーマをあえて単純且つ極端な論調で、まるで大衆扇動のように派手に、そして何度も煽るのが特徴的だ。

とくに、twitterやyoutubeのように過激な意見やメッセージが拡散されやすい性質を持つ媒体では、とにかく短い文章で極端に煽るトークを頻繁にしている例が目立つ。

中には、

  • 社畜全滅
  • メンタル崩壊
  • ずっと底辺生活

など、品性を感じないパワーワードで煽ることも不安商法では多い表現である。

 

数字を出して不安を呼び起こす、今のままでは損をすると煽る

  • 9割の人が知らないまま損をしている働き方!
  • 「これからは手取り15万以下の生活が待っている!」
  • 「偏差値70以上でも将来安泰ではない!」

など、数字を出して不安を煽るのも特徴的だ。数字が出ているので説得力がありそうに思えるが、実際のところはこの数字の根拠…とくに、「割」「%」などの確率を表す数字の根拠はほぼ無いに等しい。

また、手取り、年商、偏差値などの数字も意図的に計算方法を変えたり、母数をいじるなどして作り出した数字であるため、データとしての妥当性は怪しいものである。そもそもで言えば、数字を改ざんしている、つまり嘘をついている可能性も十分にある。

意図的に不安を煽るための材料として無理やりひねり出された数字ではあるが、それを知らない人からすれば説得力を持ったキャッチコピーだと錯覚してしまうのが特徴的だ。

 

不安喚起後は、不安に対する解決策を提示して洗脳していく

不安を喚起出来たあとはそれらを解消する方法・策を提示して、相手を徐々に洗脳していくのも特徴的である。いわば不安を煽るのは、この洗脳をより強固なものにするための準備と言っていい。

例えば、将来の仕事・収入に対する不安であれば

  • 「今から私がおすすめの副業とそのやり方を教えますよ」
  • 「手に職をつけるのが大事だから、プログラミングのいい教材・スクールを教えますよ」
  • 「好きなことを仕事にするための方法をサルでもわかるように教えますよ」

と、いう具合にセールストークをサルではなくカモにぶつけていくのが特徴的だ。

この時点では散々不安を煽られて判断力が鈍っている人しか残っていないことが多い(=まともな人は離脱している)ので、洗脳はやりやすくなる。

 

自分も不安に悩まされていたと共感する態度を見せて信用を獲得していく

洗脳する段階で、妙にいい人であることや「昔の自分もあなたと同じ境遇orあなたよりひどい境遇でした」と畳み掛けてくることも特徴的である。

不安で心が弱っている人に対して自ら弱みを見せていくことで、より親密度を高めていき、不安商法を仕掛ける人への警戒心をほぐそうとするのだ。

既に不安で判断力が鈍っているため、妙に馴れ馴れしい態度を取られてもその違和感に気づけない。むしろ「自分に共感してくれているいい人だ」と感じて、相手をつい信用してしまう傾向がある。

 

しきりに自己責任を主張して、不安を煽った側に非難が向かないように仕向ける

洗脳を進める段階にて、不安を解消すべくなにか行動をする場面になると、しきりに「自己責任ですよ」という言葉や態度が増えるようになる。あるいは「自責思考で考えると人生楽に生きれますよ」と自己責任の素晴らしさを主張する場合もある。

これは、そもそもが胡散臭いビジネスをやっているからこそ、そこにツッコを入れられて洗脳が解けないために意図的に畳み掛けていると考えるのが妥当だ。つまり、洗脳をより強固なものにしつつ、そして他のカモの洗脳を解かせないためにしているのだ。

また、自己責任論を主張する他にも

  • 暗に悪口や批判をすることそのものをNGとする言動をする。
  • 疑問や質問をすることすらNGとする。
  • 反対意見述べた人をブロックするor見せしめとして非難する。

などして「不安商法をしている人に逆らうと痛い目を見るぞ」と、脅すかのようにして言論統制に近いことを行うことが目立つ。

 

なお、流石に言論統制という穏やかではない言葉ではなく「みんなが気持ちよく居れるような居場所・コミュニティづくり、やさしい世界を作ろう」という言い方になる。

表面的には平和主義に見えるが、裏では平和を脅かす人間には情け容赦しない排他的な部分を持っているため、信用してはいけない人間or集団と判断するのが妥当である。