傷つきやすい人ほど他人を傷つけてしまう、攻撃的になる理由を説明する

メンタル・心理
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繊細な性格のせいで、なにかと人間関係で傷ついてしまいやすい人の中には、逆に他人に対して攻撃的な態度をとってしまう。あるいは、あえて他人から嫌われるような毒舌、イヤミ、好き嫌いをはっきり言うなどの言動に出てしまうことがある。

言い方は悪いが「弱い犬ほどよく吠える」という言葉にあるように、自分自身が繊細で傷つきやすいからこそ、過剰に他人と関わるのを恐れているので攻撃的になっているのだろうと考えられる。

今回は、そんな傷つきやすい人ほど他人を傷つけてしまう理由について説明する

 

傷つきやすさが影響して「他人は全員敵」という極端な考えに陥りやすい

ささいなことで簡単に傷ついてしまうメンタルの弱さ、過敏さが影響して、傷つきやすい人は自分がかかわる人のことを「この人は内心は私のことを認めていない」「絶対に私のことを嫌っているんだ」という誤った思い込みで判断する傾向が強い。

つまり「他人は全員自分の敵である」という極端な思い込みを強めてしまった結果、関わる人に対して過剰に攻撃的になったり、疑心暗鬼になって攻撃できるスキがないかを探したりしまうのだ。

もちろん、他人が全員自分に悪意や敵意を持っているような殺伐とした人ばかりでないことは冷静に考えればわかるはずだろう。しかし、当の本人は過去に何度も傷ついてきた(と自分は感じている)経験によって、他人に対して好意的な印象を持つのが難しくなってしまった。

また、(その人の中での)傷つき経験を重ねたことで精神的な余裕も無くなり、極端な思い込みを持っている自分自身を冷静に見れていない状態であるのだ。

 

「他人は全員敵」だからこそ、攻撃的な態度を取ることが正当化されてしまう

「他人は全員敵である」という考えを持っているからこそ、他人に対して厳しく辛辣な態度や、攻撃的・挑発的な態度を取ることに対して抵抗がなくなってしまうのが特徴的だ。

全員敵であるために攻撃的な態度は、自分を傷つけうる脅威に対して、威嚇や正当防衛であると都合よく考えてしまう。もちろん「やりすぎてしまった…」という罪悪感を抱く必要性はないし、むしろ堂々と攻撃してもなんら問題ないと自分の中で都合よく自己正当化してしまうのだ。

当然ながらいきなり攻撃的な態度をとられた側からすれば「繊細そうに見えていきなり乱暴な態度を取るとは予想できなかった…」という驚き、場合によっては失望に近い不愉快な気持ちに襲われてしまうのも無理はない。

それも、攻撃的な態度を堂々ととっていて「ごめんなさい」と反省する様子もないのであれば、ほぼまちがいなく「関わっていはいけないタイプの人間」だとみなされてしまうのは自然な流れである。

 

ただ他人を攻撃していることを咎める人も、当然敵視して攻撃の対象になる

もちろん、こうした攻撃的な態度に対して

  • 「そんな態度だと不必要に敵を増やしてしまうだけだ」
  • 「攻撃的な態度を取ったことについてちゃんと謝れないと、人間関係で苦労するよ」
  • 「(ネット上で)いつか大炎上を起こして取り返しのつかないことになるよ」

というような、親切心からくるまっとうな忠告をする人が出てくることもあるだろう。

しかし、このまっとうな忠告ですらも傷つきやすい人は

  • 「この人はアドバイスをするふりをして自分の人格を否定している!」
  • 「やっぱりこの人は私のことをなんにもわかってないからこんな適当なアドバイスをするんだ!」

と、相手の言葉を強く拒絶すると同時に助言をしてきた相手を明確に「敵」とみなして攻撃的な態度を取ってしまう。

普段から「他人は全員敵である」という考え方が染み付いているため、自分に対して厳しいかもしれないが、ちゃんと向き合って叱ってくれる人ですらも、自分に意見してくる目障りな敵と断定し攻撃の対象になってしまうのだ。

ちなみに、傷つきやすい人となんとか関係が構築できるのは、自分のこと無条件に全肯定してくれるような人である。しかし、この手の無条件に肯定してしまう人と関われば、ますます天狗になってしまい、立派な裸の王様状態になってしまうのは無理もない。

(年齢を重ねた人ならわかると思うが、周囲にイエスマンばかりを配置する人間関係になってしまうとロクな結果にならないのは明らかであろう)

 

次第に本当に自分の周りは敵だらけの四面楚歌になる

イエスマンばかりの人間関係を築けたのならまだマシだが、他人を平気で傷つけてしまう傷つきやすい人はその言動のせいで次第に周囲に人が寄り付かなくなり孤立してしまう。

また、普段から他人を不必要に苛立たせたり、加害者扱いするような嫌われても仕方がない言動をしてきた結果、本当に自分の周りは敵だらけ…という、自分の極端な思い込みに合致してしまう状況を作り出してしまうことがある。

そんな四面楚歌な状況になっても「自分は悪くないし敵だと思っているやつに情けをかけられるぐらいなら、こっちからそんな関係を切ってやる」と自らの手で人間関係をカットしてしまうことが多い。

 

自分で自分を生きづらくする状況を作り出したのにかかわらず、今の自分が置かれた状況の原因が自分にあるとは認められない。

そうなってしまう理由は、ただでさえ傷つきやすいからこそ自分の落ち度やいたらなさを直視して耐えられるだけのメンタルの強さや自尊心のしなやかさがないからである。

だから自分以外の他人や環境、運勢や非科学的な何かに対して原因を見出しては、根本的な反省から逃げ続けるのが傷つきやすい人によく見られる。