最近増えすぎてるフリーランスの人を見て感じること

フリーランス
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私が主に在宅でインターネットを利用したフリーランス生活をしているせいか、最近SNSやブログ、youtubeなどでなにかと「フリーランス始めました!」とまるで”冷やし中華始めました”みたいにフリーランス宣言している人や「フリーランスはいいぞ!会社員をやめて君もフリーランスになろうよ!」という情報を見かけることが多くなった。

もちろん、多様な働き方が認められること自体は社会のためには良いことだとは思う。

だが、しかし、どうもフリーランスという働き方に過剰な夢を見ている人「会社員が嫌だから、フリーで頑張ろう」というどうも責任感に欠けている人。

はたまた、胡散臭い人にそそのかされて衝動的にフリーランスになっている人なども一緒に増えているような気がしている。

今回は、そんな増えすぎているフリーランスを見て感じることを語ろうと思う。

 

フリーランスになりたい人をカモにしているフリーランスor業者がいるのでは?という疑念

増えすぎているフリーランスを見て感じるのは、どうもフリーランスになりたい人を集めて一儲けしたいフリーランス、あるいは業者がいるのではないか…という疑念である。

ネット上でフリーランスの良さを強く宣伝しているアカウントは、フリーランス希望者に対するコンサル業やコーチング業、働き方や稼ぎ方の指南やメンター業務といった仕事をしている人が多い。

また、中には法人の組織の代表が自社が展開しているサービスやスクールへの契約を進めるように、フリーランスを希望者…というよりは、会社員という働き方に不満や不安を感じている人(主に若者)に、アプローチをしている光景がよく見られる。

ちなみに、どういうサービスをしているのかといえば、最近ではプログラミングスクールがとくに目立つ。そのほかにも、デザイン、語学、ライティング、ブログ&アフィリエイトなど、初期投資が少なく且つ一人で始められる業態が目立つ。

しかし、この手のサービスを宣伝しているのを見て思うのが、どうも知識が乏しくサービスの善し悪しを判断できない初心者を食い物にしているのではないか…という疑念が湧き出てくる。

もちろん、まっとうな商売をしているところはあるのだが、やたらと宣伝や情報発信をしている人に限って、いわゆる情報商材屋と呼ばれる優良誤認や煽り行為、詐欺まがい行為で情報弱者に悪質な契約を迫ろうとしてくる人たちとの交流が見られる。また、普段の仕事内容に関する話題が乏しく、儲け話や自己啓発な話ばかりなの不自然である。

つまり、社会的に見て信用できない人物との関わりがあることや、肩書きはあるが実際に何をやっているのかが確認しずらいないために、商品の中身と質、そしてその商品を売っている人や組織に対して良いイメージを抱けなくなるのだ。

 

フリーランスになった人マルチ商法に引っかかた人に見えてしまう

また、(志望者も含めて)フリーランスになった人のアカウントを追っていく、いわゆるネット上で影響力のある人…つまり「インフルエンサー」を熱心に信奉している光景が目立つ。

まるで、新興宗教にはまった人やマルチ商法にどっぷり浸かってしまった人のように、自分が信奉している相手に強く入れ込んでいる光景をみると「これはフリーランスとして憧れられたい人と、フリーランスなりたい人とで形成された信者ビジネスなのでは?」という感想が出てきてしまう。

また、この手の信者ビジネス化しているコミュニティによく見られるが、稼ぎ方や働き方に関する高額な情報商材を堂々と販売している点である。

更には

  • 「○○部売れたら値上げします!」
  • 「最終的には○○万円に値上げしますので、安いうちに買っておくとお得です!」

購入希望者の冷静な判断力を奪うような煽り文句を並べ立てて売っている点も非常に不自然だ。商売人として品性を疑う売り方だと感じた。

 

「自分と同じくフリーランスを増やしたい→競合を増やして仕事を奪い合うの末路になるのでは?」という疑問

自分と同じようなフリーランスとして活動できる人を増やしたいという崇高な理念を掲げる人は、単純に自分と同じような人が増えたら競争相手が増えて、仕事が奪われたりしないのだろうか…という疑問が湧き出てくる。

もちろん多少増えたぐらいで仕事がすぐになくなるほどではないからこそ、自分と同じようなフリーランスを増やすことに抵抗がないのだろうし、その人の専門分野や職種では人手不足なので、それを解消しようとする目論見がある可能性もあるだろう。

しかし、フリーランスという働き方に一種のタレント性やブランディングとしての側面も見出して「フリーランスはいいぞ!」というアプローチでフリーランス志望者を増やそうとしている人は、安易に自分と同じようなタレント性の強いフリーランスを増やせば、それこそ自分のところの客やファンを奪われるリスクがある。

とくに、SNS上で見かける「○○フリーランス」という類の聞いたことがない肩書きを名乗っている自称フリーランスには、フリーランスという職業を一種のタレント業であるかのように捉えて、自分を過剰に演出し、自分のタレント性に惹かれる人から直接集金するような稼ぎ方が見られる。

しかし、その稼ぎ方は、いわゆる水物であり、あまり長く続かないのではないかと私は考えている。

 

先行き不透明な時代に持て囃される働き方は得てして地雷である

過去にフリーター、派遣社員といった真新しさはあるが不安定な働き方がやけに叫ばれていたのと同じことが、現在のフリーランスが叫ばれている状況にも当てはまるのではないかと思う。

これは私の持論だが、先行き不透明な時代に持て囃される働き方は得てして地雷であると考えている。その新たな地雷な働き方として、フリーランスが今まさに叫ばれているのではないか…と考えている。

冷静に考えれば、フリーターも派遣社員も決して安心&安定な働き方ではなく不景気にめっぽう弱い働き方だということは、読者の皆様ならお分かり頂けるであろう。

その不景気にめっぽう弱い働き方が、なぜここ数年叫ばれている不自然さについて考えれば、私は正直言ってフリーランスとしての働くことを強く勧めることはできない。

 

最後に余談だが、定着こそしなかったがノマドという働き方があったことは、おそらく私と同じアラサー世代の人なら知ってる人は知ってるかもしれない。

しかし、いまそのノマドというワードはめっきり聞かなくなったし、当時ノマドだった人が今何をやっているかに関する情報はほぼ無い。みんなどこへ行ったのだろうか…ちゃんと生きているのだろうか。