この記事は「メンタルの弱い人がずるい、うざいと思われる理由を説明する」の続編である。
メンタルの弱い人(=豆腐メンタル)とどうして関わりたくないのか…と聞かれて、正直に答える人はそういないものであろう。
あの人は偏見が激しいとか、弱い人に対する慈しみがないとか、人の心をもっていないサイコパスだとか思われるのを避けるために、大抵の人はメンタルが弱い人に嫌悪感を覚えつつも、その理由をつまびらかに説明することはまずない。
が、この記事ではそんな説明されることがあまりない、メンタルが弱い人と関わりたくないと思われる理由を説明しようと思う。
メンタルが弱い人と関わりたくないと思われる理由
いちいち気を遣うことが多くてストレスが溜まりやすい
まず、メンタルの弱い人はささいなことでも傷つきやすいとか、落ち込みやすいという特徴があるため、仕事でもプライベートでもいちいち気を遣うことが多くてストレスが溜まりやすい。
そして、メンタルが弱いために「もう少しメンタルを強くして欲しい」と言えば、相手を深く傷つけてしまう恐れがあるので、我慢せざるを得なくなるのだ。
また、メンタルが弱い当の本人も相手に変な気を遣わせていることを察知してか「特別扱いしなくていいよ」と言う態度を取ることがある。
しかし、関わるうちに結局は疲れを見せたりだとか、やっぱかかわりたくないとか愚痴をこぼすという二枚舌なところがあるので、付き合う方は非常に混乱してしまうのだ。
まっとうな指摘すらも聞く耳を持たない。根本的に反省することができない
とくに仕事の場面においては、メンタルの弱い人の問題点が浮き彫りになりやすい。
メンタルの打たれ弱さが災いして、指摘やお叱りの声を受け止めるだけのタフさがない。弱すぎるメンタルをどうにかして守るために
- 自分ではなく他人や周囲の状況、社会やタイミングが悪い
- 自分は被害者なんだから指摘されるのはおかしい
- 指摘をする人は暇人だ、自分に嫉妬しているだけだ!
- 指摘をしてくる今の会社はブラック企業だ、パワハラ体質だ!
と、やや強引な態度に出て、指摘を聞こうとしない。
あるいは指摘する人や組織そのものに悪い印象を持たせ「この人・組織の言うことは聞かなくても問題ないものだ」と解釈して、メンタルを守ろうとすることに徹してしまうのだ。
もちろん、こんな態度では根本的に反省することはない。同じような過ちを繰り返してしまうのも無理はない。
更には、周囲の人から呆れられて次第に見放されてしまうのも無理はないが、そういった自分が招いた状況ですらも「この職場は自分を無視する劣悪な職場であり、自分はそんな職場でハラスメントを受けている被害者だ」と勘違いを強めてしまうのが問題である。
弱者のフリをした強者になって人間関係をコントロールしようとする
メンタルの弱い人は、いわゆる人間関係において人よりも下の立場になることが多い。
誰かを引っ張ろうというリーダーシップは乏しいし、そもそもリーダーという役目や責任に耐えうるだけのメンタルを持っているわけではないので、どうしても受身の姿勢、他人に引っ張られるという立場になりやすいのだ。
しかし、実際に関わっていくとなると、むしろメンタルの弱い人がメンタルの弱さを盾にして周囲の人を振り回してしまうという、逆転現象が起きることが多い。
どういうことかというと…「メンタルの弱い自分に合わせて周囲の人は動いてください。自分に特別な配慮をしてください。自分ができないことは代わりに誰かがやってください。あ、自分はメンタルが弱いので責任のある大きな役割は無理ですよ」と言う具合である。
立場が弱いのにもかかわらず文句をたくさんつけてくるし、その文句に対する責任は負わない&責任を求めるような言動は拒むという自己中心的で他人を振り回す態度を見せるため、仕事、プライベート関係なくできれば関わりたくない人だと思われてしまうのだ。
思い込みが激しく勝手に落ち込んでは周囲を嫌な雰囲気にさせてしまう
メンタルの弱い人は思い込みが激しく、勝手に落ち込んだり不安定な気分になっては、自分の所属する集団の雰囲気を悪くしてしまうため、煙たがられることが多い。
そして思い込みの内容が、「私は嫌われているのでは?」「本当は自分は受け入れてもらっていないだけでは」と、意図せず他人を加害者や悪者扱いする内容が多い。
つまり、自分が所属している組織は自分に対して影で嫌悪感を募らせるような性根の悪い人間が多いという、たいへん失礼な思い込みをする。自分を被害者に他人を加害者にする思い込みであるために、疎まれやすくなるのだ。
メンタルの弱さが災いして自責ではなく他責で乗り切ろうとする習慣が「関わりたくない人」と思われる原因ではないか?
最後に、メンタルの弱い人が嫌がられてしまう理由については、メンタルを強くすることではなく、メンタルが弱い今の自分でもどうにかやっていけるように、都合の悪い事が起きても自分にとって都合よく考えてしまう癖がある。
つまり、自責思考ではなく過剰な他責思考で乗り切ろうとする癖が、人間関係において「この人とは正直関わりたくないなぁ」と思われる原因になっているのではないかと思う。
もちろん、自責に偏りすぎるのは良くないが、適度に自責思考で考えられないと周囲の人とうまく折り合うことは難しくなる。そして、うまく折り合えなくなれば結果として自分の理解者が減ってしまい、ますます生きづらさもメンタル面の弱さも増してしまうのではないかと感じている。
自責というワード自体、メンタル弱い人を傷つける可能性高い言葉ではあるが、傷つきから逃げてばかりでは余計に生きづらくなるだけではないかと思う。
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