twitterの現金プレゼントキャンペーンが苦手な理由

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正月に「お年玉プレゼント」と称してSNS上でお金を配るどこかのおじさんに端を発してからというもの、twitter上で何らかの金品を無料でプレゼントするキャンペーンが度々話題になることがある。

こうした企画はSNSだけに留まらず、TVなどのメディアにも取り上げられることもある。プレゼントを企画した人や組織の大きな宣伝・広告・イメージアップキャンペーンになる側面もある。

しかし、率直に言えば私はこの手のSNS上での金品プレゼントキャンペーンのたぐいは、どうも生理的に受け付けないというか、非常に苦手意識が強い。今回は、この苦手意識の理由や正体について、私個人の見解を述べる。

 

(※「貧乏人の嫉妬」で片付けられないために一応補足しておくが、現時点では食うに困るほど経済的に困窮しているわけではない。)

 

現金プレゼントキャンペーンに飛びつく人の育ちの悪さにうんざりする

私が苦手意識を感じる大きな理由は、おそらく現金を配る張本人ではなく、そういった甘い情報に飛びつく人達そのものにあると分析している。

誤解を恐れずに言えば、あまり行儀が良くなさそうだとか、ちょっと頭が弱そうだとか、なんの理由もなくお金も貰えることに対してあまりにも無用心過ぎるだとか…そういう育ちの悪さと取れるものを感じてしまうからこそ、嫌な気分になるのだと思う。

私自身、幼少の頃から

  • 「友達同士で金の貸し借りは絶対にしてはいけない」
  • 「知ってるor知らない関係なく『お小遣いあげるよ』と言う人についていってはいけない」
  • 「タダより怖いものはない」
  • 「美味しい話には裏があるから信じ込まないようにしなさい」

というような、トラブルを未然に防ぐための至極もっともな教育を受けて、金絡みのトラブルとは(ほぼ)無縁で大人になってきた。

だからこそ、たとえ有名人であっても「フォローやコメントをするだけで金がゲットできる」という情報には嫌でも警戒心が働いてしまうのだ。

そんな私だからこそ、有名人であろうとなかろうと、これといった理由もなくお金を配る人とそれに群がる人を見ると、一種のカルチャーショックに直面している気分になる。

「おいおい、そんな情報にホイホイついて行って大丈夫なのかよ?もうちょっと警戒心を持とうよ」と、ついツッコミを入れたくなると同時に「たとえ金に困るようなことがあっても、甘い情報に条件反射で飛びつかないようにしよう」という気持ちになるのだ。

 

詐欺や悪徳商法の温床になっている点に不快感を覚える

お年玉プレゼントキャンペーンが流行ってから、SNS上では現金のほかにも、ゲーム機がもらえるだとか、ituneカードなどの金券が貰えるなどのキャンペーンが乱立した。

しかし、そのキャンペーンの中には参加者の名簿(いわゆる養分or情弱のリスト)を集めるために行われたものが多く存在していた。つまり、詐欺や悪徳商法と深い関係があるものが存在していたというニュースが、2020年3月に出た。

エラー|NHK NEWS WEB

 

なお、私はこのニュースが出る前から、現金プレゼントキャンペーンのやり方が、なんとなくだがブログで稼ぐとか、不労所得を手にして自由だとか、秒速で億稼ぐだとか…など、いわゆる情報商材屋と呼ばれる人達が行っていた過剰な宣伝や誇大表現に強く似ていることを感じていた。

金儲けに関する情報商材は、とにかくカモになりそうな頭が弱そうな層、社会常識や経験が乏しそうな層、そして困窮していて精神が不安定な層が飛びつきそうな誇大な表現が目立つ(例:札束を露骨に見積み上げる、など)。

一言で言えば品性の欠片もない、ギラギラとした下品な方法で情弱層を集める。露骨な情弱狙いの表現に対して「あっ、これ確実に頭の弱そうな人を狙った胡散臭い手法だ」という、あまり気持ちのよくない感想を抱いてしまうことが、現金キャンペーンの苦手意識につながっているのだと思う。

なお、最近では「コロナのせいで困窮している人を救いたい」だとか「みんなを幸せにするために金を配ります」のように、好印象を植え付けるための演出をする事例もある。しかし、こうした演出はやはり演出でしかなく、決して鵜呑みにしてはいけないと私は強く感じている。

就活生が安定した待遇と給与ほしさに面接で自分を演じる練習を徹底するのと同様に、自分をよく見せるための演出は練習さえすれば割と簡単にできてしまうものだ。ましてや実利に直結するのなら、練習への本気度も自ずと上がる。だからこそ、見せかけの優しさや善人アピールを信じ込むのは危険なのだ。

 

現金プレゼントキャンペーンする人&参加する人を見て「ああはなるまい」と強く思う

苦手意識とはちょっとかけ離れるかもしれないが、私は現金プレゼントキャンペーンする人&参加する人を見て「ああはなるまい」と強く思うことがある。

正式な仕事を発注するわけでもないのに「簡単に金がもらえる」と匂わせて人の気持ちを左右することは、あまりにも下品でみっともない行為だと感じる。

また、「簡単に金がもらえる」という情報に飛びつくような状態にまで落ちぶれたくないという気持ちも強い。仮に落ちぶれて金に困るようなことがあっても、キャンペーンに参加して情弱や養分だと第三者からみなされるようなことは、純粋に恥ずかしいことだと強く感じている。

金を手に入れるのと比較して、余りにもリスクが大きい。今まで重ねてきた人間としての品格や価値、他社との関係性や信用を意味もなく下げないためにも、現金プレゼントキャンペーンをする人&参加する人をいい反面教師にしなければいけないと強く感じる。