すぐ「自分は嫌われている」と思う人が孤立しがちな理由を語る

人間関係・コミュニケーション
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人間関係に悩みを抱えがちな人によくあるのが「自分は誰かから嫌われているのでは?」というものである。

もちろん、誰かから嫌われることを喜ぶような人はまずいないだろうし、嫌われるような経験は決して気持ちの良いものではない。

 

しかし私が思うに、すぐ「自分は嫌われているのでは」と悩む人は、えてしてそう考えてしまう精神構造が影響して、本当に人間関係の中で嫌われてしまったり、嫌煙されて孤立してしまう傾向があるように思える。

つまり、嫌われて孤立するような思考をしているからこそ、自業自得として嫌われてしまっている…ということである。

今回はこのことについて個人的な見解を語ろうと思う。

 

 

自分は嫌われていると思ってしまう人が孤立しがちな理由

人間関係を好きか嫌いかの二種類だけで考えてしまう思考の極端さが普段の人間関係にも悪影響を与える

すぐ「嫌われた」と悩む人は、どうも人間関係を「好き」か「嫌い」かの二種類しか存在していないのかような、両極端な考え方が染み付いている。

極端すぎる思考のせいで、不必要に他人の不安を煽ったり神経を逆なでする。ほかにも、両極端な態度のせいで関わる人のテンションを不必要に振り回してしまう傾向がある。

そういう思考の極端さがあるからこそ、「この人は私を嫌っているのは?」という類の悩みを常々感じているのではないか…と私は分析している。

 

また、思考が両極端な人はストレートにいえば、危なっかしい人、思考が未熟な人。思い込みを自分の中で膨らませては、それを自分の中で処理できず、結果他人にぶつけてしまいトラブルを起こしそうな人だと思われてしまいがちである。

要するに関わるうちに「この人は地雷ポイントが多くて扱いが難しい人だなぁ」と思われるからこそ、自然と人が離れていくのだ。

 

意図せず他人を「自分を攻撃してくる人」と見なす姿勢が反感を買いやすい

誤解を恐れずにいえば、すぐ「嫌われた」と悩む人は被害妄想が強い。

しかも、妄想を妄想として受け流せず、いつしか事実や真実だと思い込んでしまうために、まともにコミュニケーションをとっても話が平行線になる。つまり、コミュニケーションが取りにくくなるからこそ、気が付けば孤立してしまうのだ。

ちなみに「嫌われた」と悩む人は、本人にその気がなくとも自然と人間関係の中で他人を加害者に仕立て上げると同時に、自身は被害者の立場に居座ろうとする。

本当は、自分の方が加害者…つまり、他人に不快な気持ちをさせてしまっており、迷惑をかけて加害している部分ある、ということにまで考えが及んでいない。

率直にいえば、被害者ヅラをする加害者のような振る舞いをする。結果、またしても自業自得として嫌わているのだ。

 

ただし、自分で自分を被害者だという妄想を事実であると思い込んでいる人に対して「あなたにも落ち度があるんですよ」とは言いにくいものである。

「妄想と事実をごちゃまぜにしているよ」と指摘しようものなら「あの人は私のことを分かっていない、やっぱり自分は嫌わているんだ」となってしまいやすい。だからこそ、大抵は放置(というか無視)されるようになり、孤立に至るのだ。

 

純粋に他人に対して失礼であるから孤立する

私個人の率直な意見だが、別に嫌いな相手であっても、だからといってすぐに切るような真似をする人は、少なくとも多数派ではないと思う。

  • 嫌いな部分もあるけど良い部分もあるから、おあいこだよね。
  • 最初は嫌いな分だったけど、次第に愛着が沸いてくるようになった。
  • 嫌いな部分があるけど、別に即座に関係を切るほどのようなものではないな。
  • 嫌いな部分もあるけど、仕事の人間関係だし多少のことは我慢するよ。

という具合にシンプルでこそないが、どこか人間味を感じさせる考えをしている。その結果、嫌いな部分もあるけど付き合っている…という人間関係は、そんなに珍しいものでもないだろう。

それなのに、すぐに「嫌われた」と悩む人は、無意識のうちに「この人は些細な理由ですぐ他人を嫌うようなせっかちで、底が浅くて、単純な思考の持ち主だ」と言う目で相手を見ているフシがある。

つまり、相手に対して失礼なものの見方や接し方を無意識のうちにしているからこそ、気が付けば嫌わて孤立しているのだ。

 

本当に私個人の持論なのだが、一目惚れで恋をすることが珍しいのと同じように、一目見て瞬間湯沸かし器のように「この人は大嫌いだ!」となる人は、そんなに多くはないと思う。

まぁ、この手の極端でもなく、断言するようなものでもない文章や口調は、どうしてもネット上でも目立ちにくいのが難点ではあるのだが…

 

 

自分は嫌われていると思ってしまう人が陥りがちな罠

最後に余談だが自分は嫌われていると思い込む癖が強い人ほど、「自分のメンタルを守るためには、合わない人間関係から距離を置くのが大事」という類の話を好む傾向がある。

(例:ビジネス系youtuber、インフルエンサーがよくやっている「かかわってはいけない人○選」系の動画など。)

「関わってはいけない人」系の動画を投稿しているyoutuberについて思う事
ビジネス(虚業含む)、自己啓発、お悩み相談、メンタル・心理系に関する動画を投稿しているyoutuberに多いのが「関わってはいけない人○○選」という類のタイトルの動画である。 そのどれもが、アイキャッチで投稿者自らがクロスチョップ…で...

 

上で触れたように、人から嫌われるのは割と気づいていないだけで自業自得な部分も考えられるし、自分で改善できる点もあるとは思うのだが、この手の意見に影響されて「自分のことを嫌う人は積極的に切ろう」と考えてしまうのは、ある種の危うさを感じてならない。

人に嫌われるのは自分のせいではない。自分は悪くない。嫌ってくるような人はこっちから願い下げだ…被害妄想に加えて、過度な他責思考を身につける。

自分で自分を改善させ、成長させていく未来をことごとく潰していこうものなら、どこに行っても人間関係で苦労して生きづらさに悩まされるのも、無理はないと思う。