「若いから仕事を選んじゃダメ!」と言われてこき使われ「ギャラは奢りで」と言われた話を書いていく

仕事・ビジネス
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私自身は田舎でクリエイター職(イラスト、絵描き関連)をしており、かつては田舎での仕事を受けていたことがある。

田舎とはいえイラストや漫画などのニーズは無くは無く、私が住んでいた所も地域活性化・地域創生の為にイラストや漫画に希望を見出していた。そして何より、競合となる存在が地元にほとんどいなかった為に割と楽に仕事が入ってきた。

しかし、結論で言えば田舎の仕事は割に合わず理不尽な目に遭うことが多かった。現在は在宅の仕事のみでなんとか食いつないでいる。

…まぁ、都会ではなく田舎でクリエイター職で食っていこうという考え自体が、無謀な考えであろう…在宅でもない限りは。

 

 

「若いから仕事を選んじゃダメ!」で理不尽を押し付ける

「若いうちはどんな仕事でも挑戦しないとダメ」

「若いんだから仕事は選ばずにまずは数をこなしていかないとダメ」

「この仕事をやったら俺のコネで仕事を回してあげるから」

そんなごもっともな言葉を振りかざして、若者を食い物にしていくクライアントに幾度となくあたってしまったことがある。もちろん、この言葉自体は否定しないが、この言葉を掲げて若者に理不尽且つ不当な労働を強いたり、搾取するようなことはあってはならない。

 

そんなことをしよう物なら、SNS全盛のこのご時世、企業や店の悪評がばらまかれ、そう遠くない未来に経営が傾くであろう。

…と思ったが、田舎で出会ったクライアントはそんな事は気にしない。既存の客、常連客、補助金などで問題なくやっていけてるので、躊躇なく若者に対して厳しい言葉を放ち、こき使っている光景を幾度となく見てきた。(例:ボランティアという名目で若者に労働をさせるとか)

とくに地元の潰れかけの商店街や個人商店、個人事業主レベルともなると、そもそも悪評がネットに出回ることはなく、仮にネットではなくリアルで悪い噂が立っても、「あそこの店はもともとそういうやり方だから」とスルーされ、私の方がおかしいと非難する有様であった。

加えて、そういう若者に理不尽を強いる所に限ってそれなりに(地元では)地位と歴史があり、空に困らにほどの貯蓄や資産を持っているところが多く、少なくとも即座に経営が傾くことは考えにくかった。

まぁ、そんな不都合な事情は仕事を始める前には隠しておいて、いざ仕事を初めていくと徐々に見えてくるものである。最初から自分にとって不利な情報を、仕事相手にベラベラ喋るような真似はしないのが当然であろう。

 

正直クライアントにとっては失礼を承知で言うが、当時大学卒業したてでクリエイター職としていきなり活動しだした私に仕事をくださったことは有難いことである。

しかし、裏を返せば大学卒業したてで社会の仕組みをよく知らない「カモ」でもある。一応相場や仕事の進め方に関しては、学生時代に別の仕事でいろいろ学んではいたが、それが通用しないということで私も焦りを感じていた。

他に在宅での仕事もあったけど、なんとしてでもクリエイター職として自立し「できるだけ多くの仕事先を見つけておきたい。できれば自分が住んでいる場所で」と思っていただけに、完全に足元を見られていたのだ。

 

クライアントがやらないことには始められない作業が進まないことは日常茶飯事。確認を求めたら「○日後に出来る」と言われてその日に再度連絡をしたら「やっぱりもう●日待って」と言われたことも日常茶飯事。

作業が難航しているのなら相談してきてください、とこちらから言ってもクライアントから相談が来ることはなかったし、半ば強引に進歩を調べてみたら何も手をつけていなかったということはザラ。私が来たら来たらで「どうすればいいかな?」とようやく作業が動きはじめたこともあった。「やる気がないなら辞めちまえ!」と心の中で思っていたが、その当時は耐え忍ぶばかりであった。

また、ようやく動いたと思ったら締切が短すぎたり、逆に締切がなかったりとスケジュールが滅茶苦茶。そんな3歩進んで2歩下がるような調子で、さっとやれば1ヶ月もかからない作業に対して、半年や1年も掛かるハメになったこともあった。仕事によっては時間が空きすぎたために仕事自体が中に浮いてしまい、消滅してしまったこともあった。

 

クライアントは地元でもそれなりに地元では権力と地位があった。今にして思えば「地元でなんとか仕事を…」「せっかく手にした地元での好機をなんとしてでも活かしたい…」と真面目に考えていた私は、可哀想なまでにこき使われてばかりであった。

クライアントの言動をよくよく思い返せば、私は仕事相手ではなく、ボランティア、下手すれば自分の弟分みたいに思われこき使われていたフシもある。

 

 

ギャラは現金ではなく「奢るから」で済まされようとしたのね

一番揉めたのはギャラの話である。

とにかく安くすることしかないクライアントは多く、こちらが赤字覚悟でも厳しいというと、「そんなやり方ではここ(田舎)ではやっていけない」と言われることも多々。下手すれば原価だけでしか計算していないケチなクライアントもいた。

まぁ、イラストや漫画の相場を知らない人に説明したら、「その金額はぼったくりだ!」と言われる状況はある程度予想していたが、話を進めていくうちにイラストや漫画のような歴史が浅く、立場が弱いから安くて当然だと考えているように感じることがあった。

イラストや漫画という仕事でも技術が要り、相応のコストが掛かるという事が想像できず、イラストや漫画は趣味の延長線上にあるもの、好きでやるもの、お遊びでやるものだから安くてもいいよね、と考えていクライアントもいた。(まぁ、この考えは田舎に限らず日本全体でもあると感じる)

 

中には「最初は安くしてよ。次に仕事を振るから」「次の仕事先を紹介してあげるから安くしてよ」と言われたこともあったが、そういう仕事に限って上に上げたように難航し、次の仕事が来ることはなかった。…まぁ、最初から次の仕事を頼んだり紹介するつもりはなく、単なる値下げの口実として言っていただけの気もするが。

 

そして最悪なのは、最初は現金でこの仕事にどれだけお金が掛かるのか説明して、ギャラに関しても承諾が取れたとに、いざギャラを支払う段階になって「今度うまい飯を奢るから、今回のギャラはそれで頼む。次にいい仕事紹介するから。」と信じられない事を言い出したクライアントがいた事だ。

…なるべくポジティブに考えて、クライアントの作戦としては、私を自分の知り合いの飲食店に連れて行き、そこで私の事を紹介して仕事を頼んでやってくださいな、と言うつもりだったのかも知れない。そこまでいかなくとも、飯を食べつつ地域活性化について色々語り合おう、と考えていたのかもしれない。

が、当然そこはギャラはしっかり現金でくださいと冷静且つ当然の権利を主張すると、クライアントは急に機嫌を損ねて一言も喋らなくなった。

そして、無言で金を渡して「そんな事言う人だと思わなかったのにな」と言い放った。…その言葉をそのままそっくり返したいものである。

その姿は飼い犬の手を噛まれた主人のようであり、私もまさかこんなことになろうとは思わなかった。当然ながら、このクライアントとはもう仕事の関係は無い。

現金ではなく飯。これが通用すると思わていた時点で、完全に私は舐められていたと今なら分かる。

 

 

仕事はよく考えて慎重に選ぶのが大切なのね

そんなうんざりするような経験を通して思うのは、若い人こそ仕事はよく考えて慎重に選ぶこと、そして明らかに不利益になる仕事は断る事が大切である。

とくに専門学校や大学を卒業して、数はそんなにいないと思うがいきなりフリーでやっていこうという、若く頼もしい存在を食い物にするクライアントは存在する。

若者であるがゆえに、大抵のクライアントよりも立場が下になりやすいので尚更仕事は慎重に選び、場合によっては断っていくことが重要。

もし仮に、現在そういった理不尽な仕事を行けているのであれば、なるべく穏やかに関係を切って、他所を当たる方がいい。できれば田舎ではなく都会の仕事を探すようにというのが、私なりのアドバイスである。

 

当然だが、私は読者の皆様の決断に対して責任を取る気は一切無い…一応念のため。