プレゼント魔が迷惑がられる理由について説明する

人間関係・コミュニケーション
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お中元やお歳暮のように何かものを上げる明確な理由がないのに、やたら人にものを上げたがる人のことをプレゼント魔と呼ぶらしい。

「魔」という文字から見てわかるように、意味もなくプレゼントをしたがる人はえてして嫌われたり迷惑・厄介な存在になってしまうものである。

おまけに表面的には善意でものを上げているように見られやすいために、最初から悪意や敵意を持って何か人に迷惑をかける人と違って、対処に困りやすい人でもある。

今回はこのプレゼント魔が迷惑がられる理由について語っていく。

 

相手の事情や好みを無視した独りよがりの贈り物をしている

プレゼント魔は相手が贈り物をする相手が喜ぶものや好きそうなものをプレゼントするのではなく、自分の好みや事情基準で贈り物をしてしまう。つまり、独りよがりな部分があるために嫌われてしまいやすい。

また、贈る物の内容だけでなく、タイミングのやシチュエーションの悪さもまた「相手の事情を無視している」という点で通ずるものがある。

さらに、食べ物を送ってくる場合だったらアレルギー体質であるかどうかという問題も出てくる。ある特定の食品アレルギーを持っている人に、アレルギーを発生させる食材が含まれているものを送ろうものなら好感度が下がることは容易に想像できるだろう。

このように贈り物一つ見ても、その選び方にはその人の人となりがよく見て取れるものである。プレゼント魔と呼ばれる人は、プレゼントを渡す相手よりもプレゼントを渡している自分の方がメインであるため、どことなく自己愛の強さも感じ取れてしまい敬遠されてしまいやすい要素に溢れている人でもあるのだ。

 

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処分するときに手間がかかるものをプレゼントする

プレゼントのなかでも各種インテリア、服、本やおもちゃなど、いつか処分するであろう物を贈ってくる人もまた、敬遠の対象になりやすい。

というのも、シンプルに家にものが増えてしまうことに加えて、いつか捨てるとなったときに処分する手間が掛かってしまう。地域によっては分別が厳しいなどの問題のせいで、もらったのは嬉しいものの捨てる時になると嬉しさいじょうに面倒くささが募る。

しかも、上で述べたように自分の事情を無視してプレゼントされたものであれば、ストレスが増えるのも無理はない。

 

なお、おまけだが「そういえばこの前あげた○○使ってる?」みたいなことをプレゼント魔から聞かれようものなら、本当は捨てたくて仕方ないのになかなか捨てれない…という問題も湧いてくる。

そういう問題を回避するために、食べてなくなるようなものや捨てること前提のもの(花など)がプレゼントとして浸透しているのは、ある意味理にかなっていると言える。

 

まるで媚びるかのような態度で贈り物をしてきて不愉快がられる

プレゼントを上げるという行為そのものが、まるで賄賂を送られているかのように感じてしまう。つまり、媚びる目的で贈り物をしているようにプレゼントしてしまう人もまた、嫌われる…というか、不愉快な人、不気味な人と思われてしまいやすい。

とくに、相手と対等な関係を築きたいと考えている人や、変に人からベタベタと優しくされることに抵抗がある人に取っては、プレゼントを贈ってきて「どうか私のことをご贔屓にしてください」みたいな態度を取ってくる人は、表面的な快くプレゼントを受け取っても内心は「この人は下心があって、卑しい部分が嫌だなぁ」と思われるものである。

 

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プレゼントをあげる行為が一種のマウント行為になってしまっている

頻繁にプレゼントをあげる人は、所属している集団内で「自分はほかの人にこれだけプレゼントを渡すぐらいにすごい人なんですよ!」と、自分の心の広さ、豊かさ、場合によっては金銭的な豊かさをアピールしている人のように見られてしまうことがある。

つまり、周囲に対してどれだけ自分が気を遣えるか、優しくて喜ばせる人間であるかを誇示するマウント行為になっているので迷惑がられるのだ。

もちろん、人間関係を円滑にするためだとか、日頃の感謝を込めてという思惑の上での自然な頻度のプレゼントなら問題はないが、何かものをあげるようなイベント事や行事の節目でもないのに無闇矢鱈にプレゼントをする行為は、やりすぎれば他人に善意というなの矛を振り回すようなマウント行為になってしまう。

そうならないために、冒頭で述べたようにお歳暮やお中元、ほかにも誕生日やクリスマスなど何か人にものを上げるのが一般的なイベント事の時だけにとどめておくのが、プレゼント魔とみなされないためには重要だろう。

 

なお、余談だが、業職種によってはお歳暮・お中元などの贈答品を送ることそのものを禁止している業界もあるので、自分が何かものを送る時には相手に確認を取ることが(当たり前と言えば当たり前だが)重要になってくる。