「クリエイターは性格が悪い」論について思うことを語る

クリエイター関連
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私がフリーで絵に関する仕事をしているせいか「創作や表現のような何かを作る仕事をしている人って結構性格が悪い人が多い」みたいな話をよく見聞きする。

今回はこのことについて個人的な見解を述べていこうと思う。

 

 

性格が悪い人もいるが仕事でそれを出さないようにしている人も多い

クリエイターの世界の中にはエントリーシートや採用面接もなく、イラストレーターのような肩書きを名乗ればその時点でイラストレーターとして活動できるという敷居の低さがあるためか、性格や人格に難のある人が比較的参入しやすい分野がある。

それに今ならネットでバズればいきなり有名クリエイターになる…という展開の仕方もあるため、ますます性格や人格に難のある人でも簡単に参入できるのが、クリエイターの世界の特徴であろう。

それゆえに「クリエイター=性格が悪い」というイメージがつくのも納得がいくが、私が実際に働いている中で感じるのは、性格の悪さを自覚しつつもそれを出さないようにしている人もまた多いということだ。

とくに、クリエイターを趣味ではなく仕事としてやっている人は、性格の悪さが仕事に悪影響を与えないようにしている。(もちろん、こんなひねくれた記事を書いている私も仕事の場面では性格の悪さが出ないようにはしている)

 

…まぁ、こんなのは社会人としては当たり前のことだし、もっと言えばクリエイティブな仕事に限らずほかの業職種でも同じである。

クリエイターと言っても同業者、取引先、ファンやスタッフなど多くの人と協力して仕事をする以上、性格の悪さで他人を意味もなく振り回すのはよろしくない。

 

 

性格が悪く仕事でもそれが出てしまう人は次第に敬遠されるか信者を囲って内にこもるようになる

クリエイターのなかでもメンタルのコントロールができず、性格の悪さのせいで仕事に悪影響を及ぼす人がいるのも事実である。(なお、そういう人を見て我がふりを直す人がいるのも事実である)

性格の悪さを出してしまう人は、たとえ技術や知名度、実力があったとしても次第に敬遠され人望を失う傾向がある。

なお、この時の人望の失い方は「取引先→同業者→ファン」という流れがある。性格の悪い人に近しい人から人望を失い、ある程度距離のあるファンからの人望を失うまでにある程度のラグがある。

ただ、このときの人望の失い方は大炎上のようにバッシングがあって人望を失うという形ではなく、なんとなく反応が悪くなる、無視されているように見える…という具合で静かに人望を失うことが目立つ。

 

なお、人望を失い続けても冒頭でも述べたようにクリエイターの世界はす性格や人格に難のある人でも、試験も何にもなく参入できてしまう分野があることが幸い(災いかも?)してか、同じく性格や人格に難のある人から妙な支持を受けて復活することがある。

ただし、この場合に熱心なファン(信者)に囲まれて活動が内向きなってしまう傾向がある。

もちろんそういう活動をしている人を否定する意図はないが、そもそも人格に難がある人が多く集まるため、まともにメンタルコントロールできる人達のコミュニティと比較すると気苦労することが増える点には要注意である。

 

 

性格が悪さではなく頭の悪さや社会性の無さで人望を失っていることに気がつかないクリエイター

性格の悪さで人望を失うクリエイターには厳しい言葉だと思うが、人望を失うのは性格の悪さが原因ではなく、

  • 頭が悪い。
  • 社会性や常識が無い。
  • 社会人として求められる振る舞いができてない。
  • 技術力が低いし技術を高めようという気概もない。
  • 言動に品が無く一緒にいたくない人と思われている。

など…性格どうこうでは、日頃の行いの部分で人望を失っていることに気がついていないケースが目立つ。そんな人が「自分は性格が悪いから~」と開き直るのは、実に恐ろしいことだと強く思う。

 

ただし、そういうだらしのない芸風はSNSやyoutubeを気軽な娯楽目的で見ている層や、同じくだらしのない生活に慣れ親しんでいる層からは人気を得やすい側面がある。

皆が皆ていねいな暮らしやキビキビした勤勉な暮らしを求めているわけではない以上、だらしない暮らしをする芸風が支持されるのも理解できるが、そのことに甘んじないことが仕事を長く続けていくためには重要だと思う。

 

 

最後に

もしこの記事を読まれている中で、クリエイティブな仕事をしている、あるいは志している方がおられて且つ性格が悪さを自覚しているのならそれをコントロールする訓練が必要である。

ただこういうことを言うと「本当の自分を否定するのか」と思われるかもしれないが、そういう極端で大げさに捉えてしまうところをまずは見直していくのがいいだろう。

 

そもそもだが人間の性格や感情は複雑であるし、時や場面によっては明るくなったり不貞腐れたりすることは誰にもで。逆にいつも性格が悪くひねくれている人なんてよほど珍しい存在である。

性格の悪さを自覚している人は、自分の性格いつも同じではなく変動するものである…ということを頭に入れておくのがよい。

 

 

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