「SNSで無視された」と傷つく前に覚えておくべきこと

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SNS上で自分が応援している人、あるいは仲がいい人にコメントをつけたのに返ってこない。要するに、無視をされたと感じて傷ついてしまうことは、現代社会では増えているように感じる。

SNSの浸透は、今まででは会えなかった人と気軽に会える場面が増えた、という出会いの機会を増やした。一方で普段の人間関係の中では感じなかったような、他人から無視される経験、相手にされなくなるなど別れを感じた経験を増やしている。

今回は、そんな悲しい経験を味わう前に知っておきたい、「SNSで無視された」問題で悩む前に知っておきたい事を述べさせていただく。

 

「SNSでコメントをつけたら必ず返事が来る」という期待はしない

「コメントしたのに無視された」と悩んでいる人には「SNSでコメントをつけたら必ず返事が来る」という他人への期待が強いことだ。そして、この過度な期待こそ失望を生む原因となるのだ。

現実の人間関係では何かしら相手に対して話しかければ、それに対して反応を返してくれるものである。しかし、SNS上では、基本的に相手の顔は見えないし、表情や態度の変化は可視化されることはない。

このことは言い換えれば「顔の見えない相手に対してわざわざ返事を返さなくてもいいよね。それに、顔が見えないのだから、無視されて落ち込んでいる姿も目に入らない」と考えてしまいやすい。リアルと比較して気軽に無視ができてしまうのが、SNS上のコミュニケーションであると言える。

もちろん、人によっては顔の見えない相手だからこそ、律儀に返事を返そうとする人もいるだろう。しかし、中には顔が見えない事により自分に来たコメントが、どこか生身の人間が書いたもののようには思えない。AIかbotのように、無機質に生成された文字列のように感じてしまい、コメントを返そうという気持ちすら沸き起こらない…という人もいるのだ。

ましてや、毎日大量にコメントが来る人なら、多くのコメントが似たり寄ったりで、コメントを書いた人の人となりがぼやけてしまう。その結果として、無視してしまうこともある。

そういった事情を踏まえて、誰かにコメントを付けるときは「必ず返事が来るに違いない」という期待を手放すことを心がけてほしい。

 

返事ができない相手の事情にも思いを馳せてみる

無視されて心の傷つきを感じている人には酷かもしれないが、「どうしても自分がコメントをつけた人が、コメントを返せないのか…」という、相手の視点に立つこともまた大事である。

例えば

  • SNS上では元気に見えるが、実は具合が悪かったり仕事が立て込んでいてコメントを返せない状態である。
  • コメントが実に返しづらい内容(プライベート過ぎる話題など)であるため、第三者から見られるSNSでは返答しづらい。結果として放置してしまっている。

など、状況やコメントの内容のせいで、コメントを返せない状態にいる。下手をすれば自分のせいで相手を悩ませている可能性について、考えてみるのが効果的だと思う。

もちろん、返事が来なくて悩んでいる人からすれば、この行動は自分の心の傷口に塩を塗りこむような辛さがあるだろう。

しかし、自分の認識の甘さを自覚したり、自分のコメントの内容にも落ち度があると考えられるようになれば、相手に勝手な期待をして勝手に傷つき苦しむ…という経験を繰り返さずに済むようになる。

 

無視されたからといって粘着しない、自暴自棄にならない

無視されたからといって、相手が嫌がるようなコメントをつけたりしようものなら、それこそ過激化したファン、あるいはただの迷惑な人(アンチ)になりかねない。

自分の中の心の傷つきを、八つ当たりや迷惑行為で正当化するような真似は、相手のためにも自分のためにもならない。場合によっては、自分と同じ人・集団を愛するファンにとってもいい迷惑になる可能性がある。

だからこそ、心の傷つきを感じた場合は、一旦SNSをログインするなどして頭を冷やす期間を設けるようにするのが良い。ついカッとなって良からぬ行動を起こす前に、SNSとの付き合い方を考え直すようにすべきである。

 

コメント返しに関する自分の価値観を見直す

「自分はどんなコメントであっても、ほぼ全員にコメント返しをしている」という自覚がある人ほど、自分のコメントに返事が来ない状況に対して、強いストレスを感じる傾向がある。

ストレスを感じる理由は「自分はこんなに頑張ってコメントをかえしているのに、なんであの人はそれを守っていないのか?」という、自分の信念や生き様、ポリシーや価値観を否定された事への不満や怒りである。

ただし、その価値観はあくまでも自分の中だけのものであり、相手も同じような価値観を持っているとは限らない。むしろ、「コメントは無視してもいい」という、気楽な価値観を持っていることもある。

もちろん、自分の核となる価値観をもつこと自体は否定しない。しかし、その価値観のせいで過度な傷つきや不快感を覚えてしまているのなら、一度価値観そのものを見直してみて、柔軟性を持てるようにしてみるのが効果的といえよう。

つまり、「コメントは絶対に返すべき」→「コメントは絶対に返さなくてもいい」という具合に、柔軟に対応できるように価値観を修正できれば、コメントが返ってこない状況に対して、そこまでストレスを感じなくても済むようになるのだ。

 

…と、いうことを述べて、ここでお開きにさせて頂く。