モンスター隣人のせいで賃貸マンションを引越しした話を語ろうと思う

築40年賃貸マンション体験記
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この記事は「マンションの隣人(独居老人)が軽度の認知症でトラブルに巻き込まれた話」の続編です。

私はかつて住んでいたマンションの隣人トラブルに大家さんと共に対処していたが、いつまでたっても状況は改善されず、結果として私の方が引っ越すことになった。

相手が独居老人だったので引越しさせるのは現実的ではない。また、マンションに住んでいる人も全体的にガラが悪くなってきており、マナーや常識を理解していない人が増えていたことで、私の方からマンションを去る選択をした。

今回はその時の話について語ろうと思う。

 

モンスター隣人のせいで私の方が引越しを決意する結果に

詳しくは前回の記事を読んで欲しいが、私は隣人が勝手に手懐けていた野良猫の被害に悩まされていた。

また、時を同じくしてちょうどリモートワークも本格的に始めていたが、隣人トラブルのせいで心身ともに荒んでおり、仕事に支障が出たのも事実だった。

大家さんの対応も虚しく状況は改善しない。このまま住み続けても、住環境&職場環境が改善される見込みがないと判断した結果、私は都市部のワンルームの賃貸マンションに引越すことにした。

 

新規の引越し先の条件として私が求めたもの

よく「家賃は収入は3分の1以下にすべき」とか「家賃は固定費だからとことん押さえるべき」という情報を見聞きするものだし、現にそれらは理にかなっているだろう。

家賃の一部を経費にできるとは言え、不安定なフリーランス生活をなるべく長く続けるためには、削れる固定費の削減が重要なのは言うまでもない。

しかし、隣人トラブルの影響もあって、住む場所だけは「心理的に安全できるところに住もう」という意識が強く、そのためなら多少家賃が上がっても仕方はないという覚悟で引越し先を選んだ。

具体的に新居に求めた条件は

  • 最上階…上の住人の物音に悩まされなくて済む。仮に野良猫が周辺にいても、鳴き声が届かないような場所である。
  • 角部屋…隣の住人の物音に悩まされなくて済む。
  • ペット不可…野良猫を含む猫や動物の鳴き声に神経過敏になっていたので、条件に付け加えた。
  • その地域ではやや高額なワンルームマンション…常識の無いモンスターな住人に出会う確率を減らすため。

というものであった。

いくら野良猫の被害がひどかったとは言え、元はといえば非常識で頭のおかしい隣人が招いたことである以上、とにかく民度の高い人が住んでいるであろう地域のマンション・アパートを探すように心がけた。

私からすれば、民度の高さは心理的な安全性に比例する。在宅フリーランス業で生計を立てていくことを検討していたため、住環境の充実は職場環境の充実につながる。そして、仕事のクオリティと生産性のアップ、メンタル面の疲労の抑制へとつながる…という計画があったからこそ、少々高くても民度の高い人が集まる物件を選び、そこに引っ越した。

賃料はおよそ7万円弱で、引っ越す前と比較して2万円ほど増えたが、増えた費用以上に働きやすさやと生活の質(QOL)は向上したと感じている。

 

退去にあたっての大家さんの対応など

退去にあたっては大家さんとの話し合うことがあったが、私が隣人トラブルで悩んでおり、その結果引越しを決めた…ということを、すぐに察していただき、快く了承していただけた。

引越す2ヶ月前に引越しの話をして、その後部屋の現状のチェックをしたあとは、とくにいざこざが起こることなくスムーズに進んだ。

退去にあたっては、入居時に敷金3ヶ月分を支払っており、そのお金で全ての清掃や畳の張替えなど原状回復をしていただけるとのことだった。

なお、退去の数週間前に詳しく話し合いが会った時に、敷金3ヶ月分では少し足りないという話が出たが、今まで長く住んでもらったことと、隣人トラブルの対応で迷惑をかけてしまったとのことで、不足分は大家さんの方で負担していただく方向で話は進められた。

 

引越し費用の負担・対応などについて

散々私を悩ませてきた隣人に対しては、私の方から引越しにあたってなんらかの費用を請求したり、対応を求めるようなことはしなかった。

訴えてやろうとか、警察に相談してやろうとかいう気力はなく、むしろ「やっと別れられてせいせいする」という開放感や、「これ以上問題をややこしくして大家さんの手を煩わせるのは避けたい」という思いがあったので、なるべく関わらないようにしていた。

また、引越しを決めてからというもの、今まで聞いていた猫の声や隣人の奇声に対して、どこか精神的な余裕を持って聞くことができたと思う。

ストレスは感じていたが、以前のように苦しめられることはなくなった。自分の中で「こんな劣悪な生活も、あとほんの少しだけ我慢すればおさらばだ」という、苦しい生活からのゴールが見えていたからこそ、以前よりも気楽に考えられたのだと過去を振り返って感じている。

 

モンスター隣人から離れるためにも、しっかり貯金はしておこう

モンスター隣人に悩んでいる人に言いたいのは、いい物件を探すことはもちろんのことだが、ある程度の貯金をしておくことが肝心である。

引越しするのにも費用がかかるし、今よりいい物件に住むには審査をうけることもある。審査するときに、ある程度の現金の貯金(あるいは売上)がないと審査を通過できず、お目当ての物件に住めなくなる。

そうなるのを防ぐためにも、まずは節約なり副業なりで、現金を貯めておくことが大事である。言うなれば、貯金額の多さは自分の人生を快適に過ごすための選択肢を増やす、最も効果的な方法なのである。

 

最後に、この記事が、頭のおかしい隣人、どこかコミュニケーションがうまくいかない隣人に悩まされている人に少しでも参考になれば幸いだ。