仕事で真面目な人が嫌われてしまうケースについて語る

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大抵の職場では、真面目な人が敬遠されることはまずないとは思うが、中には悪い意味での「真面目なやつ」というレッテルを貼られて煙たがられていたり、職場での居場所を失ってしまうケースはあると思う。

職場の雰囲気が真面目な人向きでない、仕事の性質上真面目な人が求められていない…というケースもあるので、一概に「真面目な性格であればどんな職場でも上手く馴染める」とはならないと思う。

今回はそんな仕事で真面目な人が嫌われてしまうケースについて、個人的な見解を述べていこうと思う。

 

仕事で真面目な人が嫌われてしまうケース

仕事のできる新人としてマークされ、先輩から目の敵にされるケース

アルバイト・正社員、はたまたフリーランスの人間関係の中でも新人が入ってくる場面は得てして歓迎されるものだ。しかし一方で「その新人が自分の立場を奪いかねないか?」という不安に怯える人も少なからずいるものである。

そんな新人の存在に内心怯えている先輩にとって、先輩の自分よりも愛想がよく人望を集めやすい真面目な新人は、自分の立場を脅かす目障りな存在としてマークされやすい。

わかりやすく言えば「いい子ちゃんすぎてムカつく新人」「なんとなく、あいつ真面目すぎてムカつく」とみなされてハラスメントの対象になりやすいのだ。

なお、これ部活動など学校や子供の世界でも同じだ。先輩としての威厳を保ちたい人からすれば、何かしらの能力がある後輩の存在は脅威である。その脅威を排除して、先輩としての自分のポジションを守るために、いじめや嫌がらせを行うのだ。

「真面目に生きていればいいことがある」とはよく言うが、真面目に生きている人に対して脅威を感じる人がいる以上、真面目だけではなく強かに生きることが大事であろう。

 

主体性の無い指示待ち人間で同期より仕事が遅さが問題になるケース

真面目で言われたことはしっかりこなしてくれるが、自分から何か発言をしたり意見をすることがない。つまり主体性がない指示待ち人間である。正社員なのにバイトや単純作業員のように、付加価値の低い仕事をしているために、嫌われてしまうケースだ。

また、主体性のなさが災いして、言われたことはやり続けるが仕事を効率よう終わらそうという創意工夫が見られないことが、仕事の効率化を部下に求めている上司や先輩から見ればイライラさせる原因にもなりうる。

今の仕事をただ単純にこなし続けているばかりでは、積極的に仕事を覚えて工夫して早く終わらそうとしている同期と比較しても、どうも真面目な人は仕事の進みが遅い、成長が鈍い人だと見られがちだ。その結果、真面目ではあるが仕事の質も態度にも悪印象を持たれてしまうのだ。

 

「自分は真面目にやっている」と感じているが非効率な働き方のせいで疎まれているケース

上からの続きで「自分は仕事を真面目にやっているのに、どうして周囲は認めてくれないのだろうか?」という嘆きに近い疑問を持っている人に見られるのが、自分では真面目にやっているつもりなのだが、実は非効率な仕事をしているので必然的に嫌われているというケースである。

しかし、当の本人は自分が非効率な働き方をしているという自覚はない。それどころか、周囲に対して不満の色を見せていたり、被害者ぶって職場の雰囲気を悪くさせている。そのため、同じ職場の人から嫌われてしまうのだ。

このケースの厄介なところは、真面目だと感じている当の本人が自分を客観視できていないこと。そして、自分に嫌われてしまう原因があると自覚していないからこそ、自分の言動を反省ができず周囲に対して文句を言い続けてしまうところだ。

 

仕事はできるが愛想が悪くて職場の居場所を失うケース

真面目な人は誠実な印象を与える反面で、

  • 面白味に欠ける人
  • 堅苦しくて息苦しさを与えてしまう人
  • 真面目すぎて他人に緊張感を与えてしまう人
  • 物静かすぎて、合わない人からすれば居心地が悪い人

という、ような印象を与えてしまうことがある。

チーム全体で働くことが多い職場や、接客業や営業職など人当たりの良さや愛想・愛嬌の良さが求められる職業においては、真面目さが持つ負の側面が足を引っ張りやすい。

もちろん、仕事なのだから仕事に打ち込めばいいという意見はもちろんだが、そればかりでは上手くいかないのも仕事…というか、人間社会の常であろう。

仕事とはいえ、細かく見ていけば人と人とのコミュニケーションであり、感情のやりとりがあるからこそ、真面目なのはわかるが感情や本心が見えずらい人に対しては不信感を持ちにくいものだ。話は逸れるが真面目な人は恋愛で不人気なのも、こういった感情が見えづらい部分にあるのだと感じる。

 

番外編:真面目系クズなので職場で嫌われるケース

最後に真面目な人のように見せるの上手だが、実はクズである。つまり「真面目系クズ」な人は、職場で嫌われる率が高くなる。

真面目な人柄を見込んで採用したのに、働くうちにボロが出てしまう。連絡が遅れる&遅刻をする、ごまかす癖がつく、出来もしないことに「ハイハイ」と頭を下げる…など、真面目とは程遠い軽率な言動が徐々に出てきてしまおうものなら、期待が失望に変わるのも無理はない。

なにせ、最初の印象が真面目であった分、評価の落ち方はバブル崩壊チャートのように急降下しやすい。

下手に自分をよく見せないように、真面目すぎないように振舞うことが、クズな自分を少しでも受け入れやすくしてもらうための策である。

 

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