私が自称フリーランスが怪しい、胡散臭いと思う理由を語る

フリーランス
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2018年頃になって、主にネット上で「新卒でフリーランスになりました!」などをはじめとした、自称フリーランスと呼ばれる人たちを多く見かけるようになった。

自称フリーランスの多くは、20~30代。場合によっては10代の大学生・高校生も見られるし、最近は中学生で稼いでいるというにわかに信じがたい人も出てきた。

しかし、私自身会社員→在宅のフリーランスという、(それなりに順序を踏んだ)キャリアを歩んでいるせいもあってか、ネットなどで見かける自称フリーランスは正直言って怪しいし、胡散臭いし、一緒に仕事をしようというだけ信頼に足る人物とは言えないと強く感じている。

もちろん、私もこのブログ上では自称フリーランスなので他人のことを言えない立場であることは承知だが、それを踏まえても、私が自称フリーランスの人に感じる怪しさについて個人的な見解を語ろうと思う。

 

「会社員は嫌だ。楽に、自由に金儲けしたい」ためにフリーランスの肩書きを名乗っている可能性

主にtwitetrや個人ブログ、youtubeで見かける自称フリーランスの人を見ていると、新卒で入った会社をやめた…つまり、脱サラしてフリーランスになったという人が目立つ。

しかし、その多くに共通しているのは

  • 前職と全く関係のない畑違いのスキルでフリーランスをしている。
  • 会社員時代に人に迷惑をかけまくった結果フリーランスになっている。
  • 会社員時代が短く(2年以下)衝動的にフリーランスになっている。

など、どうも会社員という働き方から逃げて、他人や社会から縛られることなく楽で自由な働き方としてフリーランスになっている人が目立つ。

まっとうに働いて他人から感謝されることではなく、ただ効率的にお金を稼ぎたい。つまり楽して儲けたいという魂胆を感じるために、怪しさを感じずにはいられないのだ。なお、この魂胆やメンタリティは新卒フリーランスの場合も同じである。

 

インフルエンサーの甘い言葉に騙されているように見えて信頼できそうにない

自称フリーランスの人たちのSNSでフォローしている人や調べていくと、いわゆる情報商材屋と呼ばれる人達を多くフォローしており「…あっ(察し)」という気分になる。

普段の投稿内容も、ビジネス系インフルエンサーの投稿やその人たちに影響された自己啓発に関する投稿、自分の努力を積み上げている日報みたいな報告などが並んでおり「この人は社会で生きづらさを抱えている人を甘やかしてつけあがらせるインフルエンサーの信者だな」と感じることが多い。

つまり、強い言葉で将来の不安を煽る人に騙されているのに気づかず盲信している可能性が高い、情弱なフリーランスだなぁ…と感じてしまうからこそ、信頼するに値しない人だと判断するのだ。

 

フリーランスの肩書きに異様に固執する姿勢に違和感

私自身、一応フリーランスでありこのブログでたびたび主張しているが、実際の生活では自らフリーランスを名乗ることは滅多にない。あっても「自営業」というフリーランスに比べると最先端感の欠片もない地味な肩書きを名乗るぐらいだ。

一方で、ネット上の自称フリーランスはというと、求めてもいないのに「私はフリーランスですよ!すごいでしょー!」と過剰なアピールが目立つ。

まるで、フリーランスという働き方が会社員や公務員よりも優れており、伸びしろや期待を感じさせるような優れた肩書きであるかのように、やたらフリーランスを誇張する姿には、どうも違和感を覚えてしまう。

フリーランスなのに何で生計を立てているか不明。事実上無職の人もいる

そして、フリーランスの肩書きに固執する人ほど、どういう商品やサービス、スキルで収入を得ているのかがわかりづらいのが特徴的だ。

私の調べた範囲では、

  • 複数の収入源があるために、個々の肩書きを名乗るよりはフリーランスと名乗った方がインパクトがある。
  • 世間からあまり認められていない、受け入れらていない方法で稼いでいるため、あえてフリーランスを名乗っている。

という理由ならまだ納得出来るが、フリーランスとは名ばかりで実際はただの無職orニート同然のプー太郎もいた。

そういう人の場合は無職だとはおよそ言えないために、見栄としてフリーランスを名乗っているのだろうと推察する。なお、下手な見栄なのであまり褒められたことではないし、お客さんに誤解を与えるような表記をしている以上、信用するに値しない人間であることには変わりはない。

 

フリーランスになりたい人を養分にしたビジネスをしているのでは?という危惧

最後に、私が自称フリーランス界隈を見ていて感じたのは、ひょっとして自分と同じくフリーランスになりたい人を狙ったビジネスをしたいから、フリーランスを名乗っているのではないかということだ。

「絶対に損しない!大金を楽して稼ぐ方法を教えますよ」と露骨に煽って情報商材を売りつける手法の応用として「楽して好きことで好きな時間に仕事ができる、フリーランスという働き方を教えますよ」と謳って、社会で生きづらさを抱えている人を唆しているのではないかと危惧している。

言い方をかなり悪くすれば、自称フリーランスは悪徳商法、情弱ビジネスの被害者ではないかと感じている。

それだけでなく、騙されてフリーランスになった人がまた、自分と同じようにフリーランスになりたいとか社会で生きづらさを覚えている人にフリーランスという不安定な生き方を薦めている…という、厄介な悪循環が作られているようにも感じられた。

なんだか、マルチ商法の世界で見かけるピラミッド型の組織。それも他人を泣かせて下から上へ金、名誉、知名度を吸い上げる組織が、自称フリーランスの世界にあるような気がして、同じくフリーランスの身としては非常に暗澹たる思いに襲われた次第である。