SNS上で交流しない絵師の心理について語る

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いわゆるオタク向けする絵を描く人を指す絵師(=イラストレーターや漫画家)は、おもにtwitterでファンや同じ絵師と交流するものである。

とくに、絵師として有名になりたい、あわよくば絵を仕事にして生活ができるようになりたいと願う人であれば、ファンや同業者との交流は避けて通れないもの…と考えるのが普通であろう。

しかし、実際には絵師であれば皆ネット上で交流をしているとは限らないものであるし、私はどちらかといえば同業者は仕事の関係のみで付き合い、ファンとの関係はネット上では無い。いわゆる交流しない絵師と言っていいだろう。

今回は、そんな私の実体験をもとに、SNS上で交流しない絵師の心理や行動の理由について語っていこうと思う。一つの意見として参考になれば幸いである。

 

絵師が交流をしない理由として挙げられるもの

アイドルやタレントっぽい活動の仕方を望んでいない

絵師の活動は、今や「絵を描くだけ」で済むものではなく、ネットを使って宣伝したり、ファンと密に交流を取って熱狂を作る…というような、まるでアイドルやタレントのような芸能活動っぽいことや、インフルエンサー業のような活動の仕方をするケースが多い。

とくに、SNSを活用して絵で生計を立てようと本気で取り組む人ほど、その傾向は出てくる。

加えて、この手の活動は煌びやかに見えて人々から憧れや注目の的になりやすい。「いいね」をはじめとした承認欲求に強く飢えている絵師及び絵師志望者からすれば「SNSを積極的に使って交流していくことこそ、絵師として成功するための必須条件だ」と思う人が増え、「絵師であれば交流は必須」という半ば絵師界隈の常識というか、暗黙の了解が形成されるのも自然な話だろう。

しかし、その常識はあくまでもアイドルやタレントっぽい活動を志している絵師界隈のみの常識であり、とくにそういったキラキラした活動を望んでいない絵師には無縁なものである。

私自身、お世辞にも褒められた性格とは言えないし、むしろ性根の部分が腐っててひねくれているので、下手にアイドル的な活動をするのは向いていないと思っているし、チヤホヤされるのは嫌いである。

また後述するように、どうもファンや同業者と人格面で合わないと感じることが多々あるので、相手の素性画わかりにくいネット上での交流を控えている部分もある。

 

ファンや同業者(絵師)と主に人格面で合わない

重ねて言うが、これはひねくれた私一個人の意見として聞いていただきたい。

私が思うに、交流しない絵師はファンや同業の絵師との相性の悪さを感じた結果、自然と交流を避けている。そしてその相性の悪さとは、おもに人格面の問題である。

ファンや同業を貶していると受け取られるのも承知の上で言うが、オタク界隈はどうも同世代と比較して精神的に幼いというか、しっかりしておらずだらしがないというか、極端な部分があるというか…そういう、なんかまともな人を遠ざけてしまうような部分がある。私がもともと広告や集客の仕事をしたこともあるが「客層が悪いな」と感じてしまうような人に多く出くわすことがある。

もちろん、オタク界隈にいる全ての人が「客層が悪いな」というつもりはない。しかし、ネットを介した関係だと、匿名で且つ素性を隠しやすいこともあってか、つい本音の部分だとか、だらしのない部分が出してしまう人が多いものである。

そういう人に出会わず、巻き込まれず…を徹底するために、あえてネット上で交流しない絵師がいるということをここに記しておく。

 

不要な炎上の飛び火を避けるためにあえて交流をしない

絵師含むオタク界隈では炎上騒動は枚挙にいとまがない。

トレパク、盗作、ステマ、サクラ、やらせ、ゴミ依頼文晒し、最近では情報商材やNFT…など、うんざりするほど炎上が起きる。

そして、その炎上は時に炎上を引き起こした絵師のみならず、何の関係もないほかの絵師まで巻き込むこともある。とくに「アナ雪2ステマ騒動」で検索すれば、この騒動に関係したと思われる絵師が根掘り葉掘り調べられたという情報が見つかるだろう。

こういう光景を見ていると、仮に自分一人で普通に活動していたとしても、たとえば交流のある絵師が炎上してその飛火がこちらにきて風評被害を食らう…なんてことが起きないとも言い切れない。

そういうリスクを未然に回避するために、交流をしない絵師もいるのだ。

 

ネットよりもリアルの関係の方が充実している

最後に、身も蓋もないがネットよりもリアルの関係の方が充実している。もちろん、ここでいうリアルの関係はファンや同業の絵師に限らず、全く別の業種の方やプライベートな関係などが充実している。

そのため、わざわざSNS上で交流する必要性もないし、そもそもリアルが忙しいのでネットに割ける時間がない。結果、ネットで交流しない絵師になっているだけというケースもあるのだ。

 

 

余談

オタク界隈であればtwitterで活動すると、同じ趣味を分かり合える仲間と集まりやすい。

しかし、私が思うにtwitterにいるオタクの人…それもどっぷりtwitterの文化に染まってしまっている人は、失礼を承知で言うがどことなく不気味というか「怖いな」と思う部分がある。

うまく言葉にできているか不安だが、なんか人として持っているべきバランス感覚を欠いているというか、熱狂的すぎて怖いというか、twitterというエコーチェンバー効果が起こりやすい空間に飲み込まれてしまっているように感じて、交流しようという気が起きないと感じることがある。

まぁ、私がオタクの世界に染まりきれていないだけなのかもしれないが