SNS・ネットでマナーの悪いファンをつけてはいけない理由を解説する

クリエイター関連
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イラストや漫画、文章、動画、音楽活動をしている人…つまり、クリエイターと呼ばれる人達は、今やネット(主にSNS)を使ってファンを集めると同時に、そのファンに向けて自分の商品やサービスを提供したり広告収入によって収益を得るというビジネスモデルを展開している人は少なくない。

youtubeやtwitterなど各種メディアをせっせと更新しているクリエイターは、傍目には好きなことで仕事をしているように見えるだろう。しかしその実態は新規ファンの開拓&既存のファン(顧客)の満足度アップのためにせっせと活動をしていると言ってもいい。

そういった地道な活動を時間をかけて行うことで、自分の知名度、フォロワー数の増大、そして収入アップを図ることこそ、クリエイターとして食っていくための王道といえよう。

しかし、この時に間違ってはいけないのが、明らかにマナーの悪いファンをつけてはいけないこと。つまり、客層をよく考えて活動をする必要性がある…ということである。

今回は、なぜマナーの悪いファンをつけてはいけないのかについて、私個人の見解も踏まえて解説していこう。

 

マナーの悪いファンのせいでマナーの良いファンが自然と入ってきにくくなる

マナーの悪いファンは言い方は悪いが同じようなマナーの悪いファンを引き寄せてしまう。

というか、マナーの良い人は「あんなマナーの悪いファンがいるクリエイターを応援するのはやめておこう…」と感じた結果、マナーの良いファンは近づかなくなる。その代わりに、マナーの悪さを悪さであると認識できないようなファンが集まりやすくなるのだ。

単純に考えて、あるクリエイターのファンがなんとなく荒っぽい人が多いとか、ガラの悪い人が多いとか、人格に難がある人ばかりとして、そのクリエイターのファンに進んでなろうとするものだろうか?

飲食店で置き換えたとして、ガラの悪い人が集まる店に、育ちのいい人が喜んで足を運ぶものだろうか?

 

もちろん、マナーの悪いファンがいるからといって、決してマナーの良いファンがつかないというわけではない。

しかし、マナーが良いからこそ「実は自分はマナーの悪いファンがついているクリエイターを応援している」とは公言しようとしない。つまり、マナーの良い層に口コミが広がりづらいのだ。

 

 

マナーの悪いファンのせいで自分の評判が悪化するリスクが高まる

マナーの悪いファンが問題行動や迷惑行為(法に反すること含む)を起こしたとき、「○○のファンが問題を起こした」として情報が広まりやすい。

とくに、まとめサイトなどのように大手メディアが取り上げないようなゴシップが飛び交う小規模なメディアでは、過剰な煽りタイトルをつけて閲覧数増加による集客を狙うために「○○のファンがやらかしたw」という取り上げ方をすることが多い。

そうなると、クリエイターに直接の非がなくとも、マナーの悪いファンを相手にしているということでクリエイター自身のイメージ悪化が避けられなくなる。言い方を悪くすれば、マナーの悪いファンは味方のふりをした敵になりやすいと言えよう。

 

 

一応でもファンであるために、マナーの悪さを指摘しにくい問題に悩まされる

マナーが悪くとも一応でもファンであることには変わりはない。しかし、この事こそマナーの悪いファンの最もタチが悪い部分といえよう。

一応でもファンである以上、あまり強い指摘をして反感を買うのは避けたい。マナーの悪さ故にアンチになりネガキャンをする可能性も、マナーが普通のファンと比較すると高い。そのため、指摘したくてもできないもどかしさに苦しむことになる。

また、マナーの悪いファンが自分のファンの多くを占める場合は「マナーの悪いファン個人への指摘=自分のメインの支持層への指摘」となり、ファンの大量喪失が懸念される。つまり、クリエイターとしての影響力や立場、そして収益を一気に失うリスクがあるのだ。

そのため、マナーの悪いファンであっても一応はファンとして、相応にもてなす演技をするものだ。しかし、そうしてファンを喜ばせてもマナーの悪さが勝手に改善されるわけではない。そもそもマナーの悪さが当たり前だからこそ自浄作用も働かない。ファン自ら清くも、正しくも、美しくもなることがないのだ。

 

 

マナーの悪いファンに影響されて自分もマナーが悪くなる

クリエイターにとってファンとの交流は欠かせない。しかし、マナーの悪いファンと関わり続けると、自分までもマナーの悪さが伝染してしまい、他の同業クリエイターから「なんか最近あの人おかしくなったよね」「ちょっと調子に乗っている気がして嫌なやつだよね」と、評判が悪化するのだ。

もちろん「今いるファンだけで問題なく生活できるし、他のクリエイターとコラボしたり助けをもらう必要はない」と強く感じているのなら、それでいいだろう。

しかし、もしも経済的な問題でクリエイターとして生活が続けられなくなったときに、マナーの悪さ故に同業者から手を差し伸べてもらえなくなったとしたら…ということを考えると、自分までもマナーが悪くなってもいい理由にはならないだろう。

 

 

盲信して信者化するファンもマナーの悪いファンと同じ

最後に、マナーが悪いファンとは何も他のクリエイターとそのファンに喧嘩を売る…というような、荒々しい人ばかりを指すものではない。

むしろ、荒々しさが無いように見えるが、実はファンの思想を先鋭化させてしまう危うい素質を持っているような熱心なファン。つまり、クリエイターに対して妄信的なファンも、マナーの悪いファンの一種であると私は考えている。(よく「自分は○○さんの信者です」というように、進んで信者化するファンがこれに当たる。)

クリエイターから見て誰かに危害を加えるような人ではなさそうなので、少なくとも「マナーが悪い人」には見えないだろう。

しかし、妄信するファンは妄信しすぎるがゆえに他のファンに自分と同じように妄信する事を進めて煙たがられる。また、クリエイターをいつでも持ち上げるために、仮にクリエイター自身が道を踏み外すようなことがあっても、無批判に肯定してしまう危うさがある。

クリエイターを堕落や破滅に向かわせてしまい、その様子を面白半分で見物して茶化すようなマナーの悪いファンを結果として呼び寄せてしまう意味では、マナーの悪いファンの一種なのだ。