HSP(繊細さん)が浸透してきたからというもの、繊細であることを盾にして自分の要求を相手に飲ませようとする人や、些細な事で傷ついたという被害者感情を利用して、他人にゆすりたかりをする人に悩まされている人が増えていると思う。
このように繊細さを文字通り対人関係における(悪い意味での)武器にしてしまっている人は、「繊細ヤクザ」あるいは「繊細チンピラ」とネットスラングで呼ばれている。見てもわかるとおり、関わるとめんどくさいことになる人の代表格であろう。
今回はそんな繊細ヤクザ、チンピラとの関わり方、撃退法について語っていこうと思う。
なお、この記事に書かれていることは、自己判断・自己責任で実践する・しないを決めていただきたい。
安易に同情も共感もしない
まずはじめに、繊細ヤクザに対しては安易な同情も共感もしてはいけない。理由はシンプル、安易に共感的な態度を取れば損をする可能性が高いからである。
繊細ヤクザは、自分が他者から受ける刺激に対しては過敏だが、逆に自分が他者に与える刺激には恐ろしく鈍感…という、都合のいい繊細さを持っている。そして、その繊細さが人間関係での不要な衝突を生む要因になっている。
おまけに「自分は繊細でか弱い存在である」という思い込みと「自分は他人を不快にする側の人間ではない」という思い込みが強い。
要するに「自分はいつも被害者であって、加害者になるようなことはない」という思い込みが強いために、いざ関わるとなれば常に被害者ぶって関わる人を悪く言うような鬱陶しい言動で周囲に不要なストレスを与えてしまうのだ。
そんな人に対して下手に好意的な態度を見せるのは、およそ賢明とは言えない。仮に見せようものなら、付け上がるので露骨に拒絶…とまで行かなくても、サラッと表面的な関係で終わらせるように下手に好意や善意を見せない方が無難である。
被害者ぶって来られてもうろたえない
運悪く関わってしまった場合に限るが、仮に被害者ぶった態度をとられても、その態度に対して安易に受け止めていては、繊細ヤクザの子分になること同じである。
そうならないためにも、被害者ぶったところでうろたえず毅然とした態度でいることが大事になる。
繊細ヤクザが敬遠されるのは、繊細を自認しているわりには案外図太いところがあること。そして、そのことに当人が無自覚or自覚しているが認めたがらないことにある。
そういう相手に対してはこちらもまた図太く居座ることが重要だ。
…余談だが、「繊細な人は同じく繊細な人が相性がいいよ」的な情報はネットでも書籍でもよく目にする。
これはつまり繊細を自認している繊細ヤクザにとっては、「ちょっと強気で押せば簡単に自分の子分を獲得しやすい」から同じく繊細な人が相性がいいということなのだろうか。
まぁ、そこまで考えてないとは思うが、なかなかに皮肉である。
繊細ヤクザが嫌がりそうなルックスになる、イメチェンする
繊細ヤクザのようなめんどくさそうな人は、なるべく未然にエンカウントしない方がいいし、仮にエンカウントしても関わってこられるような場面を作らない方がいい。
そのために有効なのが、自分の見た目を繊細ヤクザな人が嫌がりそうなものに変えてしまうことである。
たとえば、穏やかで親しみやすそうな服装ではなく、ある程度カチッとしていてビジネスカジュアル感のある服装をしてみたり、目元の印象をキツめにしてみるのも方法の一つである。
と言っても、わざわざ繊細ヤクザ一人のためにそこまでするのはアホらしく非効率なので、手軽にできるのは姿勢と表情を変えることである。
繊細ヤクザな人は劣等感が強い。そして自分に対して劣等感を与えてくるような(繊細ヤクザ基準で)威圧感のある人を嫌がる傾向がある。そういう些細なことですぐ劣等感を感じる人が嫌がるのが、姿の良さに代表されるように、きっちりとした眩しい印象のある人である。
オタクがリア充に圧倒されたり、陰キャラが陽キャラに圧倒されるのと同じように、繊細ヤクザもまた見た目の圧が強い人や、整っていてスキがなさそうな人に圧倒されやすい傾向がある。
そういう人になってしまうことが手っ取り早く繊細ヤクザを撃退する方法なのだ。
もちろん、これは仕事の場であっても可能であるし、清潔感がありキチッと整っている人はそうでない人と比較して仕事の場面では有利であるのは言うまでもない。
最後に
日本人の国民性なのかもしれないが、繊細ヤクザが幅を利かせるのは自己主張をするのが苦手な人が多いことが影響していると思う。
そして自己主張とは、自分の意見や考えを「言葉」で示すことだと考えている人も多いと思う。
しかし、自己主張とは決して言葉だけでなく、表情や態度、ルックスもまた自己主張の一種であると思う。
口下手でつい強く出てこられるとつい流されてしまう人は、話術を磨くほかにも自分の見た目や振る舞いについても一度見直してみるのがいいだろう。
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