職場で繊細チンピラな人が嫌がられる理由を解説する

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繊細すぎて人一倍傷つけられることに敏感であるため、ささいなことでも「私の心は傷つけられた!どうしてくれるんだ!」と言わんばかりに言動で訴えかけては周囲を困らせてしまう人のことを、ネットスラングでは繊細チンピラと呼ぶ。

チンピラという言葉でもわかるように、はっきりいえば周囲を怖がらせる困った存在なのだが、当の本人はというと「私は加害者ではない、被害者だ!」と被害者ぶってまるで反省が見られないために、一緒に働くとなれば非常に苦労する相手である。

今回は、そんな繊細チンピラな人が職場で嫌がられる理由を解説する

 

職場で繊細チンピラな人が嫌がられる理由

ささいな指導でも「傷つけられた!」と感じて被害者面をする

冒頭でも述べたが、繊細チンピラな人は業務上の至って普通な指導・教育・指摘などの各種コミュニケーションであっても、針小棒大に物事を考えて「自分は傷つけられた!」という態度を取る傾向がある。

身勝手に想像を膨らませては、パワハラやセクハラなどの各種ハラスメントを受けたと被害を訴え出る。そのため、職場の人間関係において余計な衝突を生んでしまう厄介な人物である。

また、勝手に傷ついて過剰に被害者ぶっていることをそれとなく咎めると

  • 「被害者な私を更に責め立てるつもりなんですか?」
  • 「私の方が悪いと言うんですか?」

とますます被害者のポジションに居座り続けようとする。話は平行線のままになってしまうので非常に手を焼く存在である。

次第にまともにかかわることすら億劫になるものだ。しかし、そうなると今度は「私は職場で放置されている、無視されている、嫌われている!」という態度を取ってきて、職場の雰囲気を険悪なものにしてしまう困った人間なのだ。

 

他責思考で考えるので反省しない、伸びしろが無い

繊細チンピラな人は、自分が他人から煙たがられている状況を目の当たりにしても、その原因が自身の言動にあるという考えはしない。

むしろ

  • 「自分の方を理解してくれない周囲の人に責任がある」
  • 「他人がもっと自分に配慮してくれたら、個性を活かして働けるはずだ」
  • 「環境や社会状況、時代の流れが自分の性格に合っていないだけだ」

という具合に、自分以外の誰かや何かに責任を押し付ける。つまり、過度な他責思考に偏っているのだ。

そのため、自分自身の言動を反省するようなことはないし、必然的に社会人として、そして人間としの成長が見込めない人物であると周囲からみなされて好感度を下げてしまう。

しかし、好感度が下がってしまってもその原因が自分自身にあるとは考えられず、いつまでたっても他責で考える。結果として、職場のみならずプライベートを含む社会での居場所を無くしてしまうのだ。

 

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被害者面をして同じ職場で働く人の労働意欲を下げてしまう

被害者面をして周囲の人をかき乱した結果、繊細チンピラな人がいる職場の雰囲気は非常にピリピリとした緊張感溢れるものになったり、逆しらけてしまい真面目に働くのがバカバカしい雰囲気になってしまう。

つまり、繊細チンピラは同じ職場で働く人の労働意欲を下げてしまう、非常に困ったモンスター従業員なのである。

しかし、当の本人には自分が周囲の人の仕事へのモチベーションを下げているという自覚は無いorあったとしてもしれを頑なに認めようとしない。(認めたら他責思考が崩れてしまう)

当然ながら、周囲の労働意欲を下げてしまっていることで指摘を受けることがあるが、その指摘ですらも自分への人格攻撃や謂れのない非難であると受け取ってしまい、改善は見られない。

また、指摘を受けたが逆ギレしてしまい、後述するように衝動的に仕事をバックれるor退職してしまうこともあるのだ。

 

すぐ病んでサボる、仕事をバックレてしまう

一応でも「繊細」であるため、普段から些細なことで気を病みやすい。つまり、メンヘラ化しやすいのが繊細チンピラな人によく見られる。

軽度に気を病んだのであれば、仕事を休む、連絡漏れや遅れが増えるなどの小さなミスが増えることもあるが、重度になるといきなり仕事をサボったり、そのまま退職してしまうことがある。

社会人として当然である、指摘を受け入れてそれを改善して今まで以上に仕事をこなして成長していく…という王道的な成長ができず、ささいなことで挫折や衝突を繰り返しては強く病んでしまう。

そして、衝動的に他人を加害者扱いして攻撃的な被害者ポジションに居座ろうとするが、それが難しくなると衝動的に仕事を辞めてしまう。結果として、社会からこぼれ落ちてしまいやすいのが繊細チンピラな社会人の特徴だ。

もちろん、繊細チンピラでも長く働き続けるケースはあるが、その場合はふてぶてしく職場に居残り続けるため、繊細チンピラな人にかかわる人の方が仕事が長続きせず病んでしまう傾向がある。

 

「職場の人は自分のことを理解してくれない」と嘆く繊細チンピラに思うこと

繊細チンピラな人でもとくに若い人によく見られるのがは「職場の人は自分のことを理解してくれない」と嘆く姿だ。

私が思うにこうした嘆きを口にするよりも前に、まずは自分自身の言動のせいで相手から「この人のことはあまり理解したいと思わないなぁ」とか「近づくと何言われるかわからないし、あまり関わらないでおこう」と思われていないかについて、冷静に振り返って見ることが大事だと思う。

自分のことを理解してくれない原因が相手ではなく自分自身の言動にあると認めるのは、間違いなく苦痛であるし、できればあまりやりたく作業であろう。

しかし、この作業をあえてする…つまり、自責思考で考える習慣を身につけない限りは、周囲の人と良好な関係は築けない。当然、自分の働き方の幅も大きく制限されてしまい、生きづらさが増すのだ。