意識高い系(というか意識不安定系)の人が多いベンチャーを経て、そしてクリエイティブ職のフリーランスとして働いてるせいか、いわゆる精神的に不安定な人…つまり、メンヘラな人と接することが普通の人よりは多い感じる。
しかも、自分で自分の事を「メンヘラ」であると自称するビジネスメンヘラやファッションメンヘラと関わることは、度々あった。(正直に言えば、あまり関わりたくないタイプの人間ではあるが…)
今回はそんな、ビジネスメンヘラやファッションメンヘラな人との仕事上での付き合い方について、個人的な見解を述べさせていただく。
ビジネスメンヘラorファッションメンヘラとどう仕事をしていくべきか
依存してきても無駄な人間であるときっぱり態度に出す
ビジネスメンヘラな人は、本当は自分一人で仕事がこなせるのに、精神的な打たれ弱さを理由にして他人に依存する傾向がある。そのうえ、そんな自分の態度を改めるどころか、精神的に弱いことをまるで特権のように扱う傾向がある。
部下、同僚なら自分の仕事の手を煩わせる。上司なら立場にものを言ってパワハラをしてきてもおかしくない面倒な相手である。
そんな面倒な相手と関わる以上、こちらも自衛策を講じることが欠かせない。つまり
- 仕事を頼まれても安易に安請け合いしないこと。
- 本人ができることはしっかり本人にやらせる。
- 精神的な弱さを理由に仕事を任せようとする行為を評価しない。
という、ごく当たり前だが厳しい対応を取ることが欠かせない。プライベートではなく仕事の人間関係である以上、誰かに甘えて仕事を放棄するような真似を認めてしまうのは、自分のためにも相手のためにもならない。
自分以外の誰かに依存してきた場合んも厳しい態度を取る
また、自分以外の誰か頼れそうな相手を探そうとした時も同様に、厳しい態度を取る必要がある。ビジネスメンヘラな人は、自分の精神的な弱さを交渉材料にして、優しすぎて他人の申し出を断れなさそうな人を狙って依存し、美味しい思いをしたがる。
加えて、自分に対してちやほやしてメンタルを支えてくれそうな相手(=精神的な依存先)を探し回るため、自律心や自主性が芽生える可能性は低い。
そんな更なる堕落を誘発させないためにも、精神的な弱いと自称しているからといって特別扱いしないことが大事である。
チーム全体として仕事をする以上、誰かが過度な負担を強いられ、ビジネスメンヘラが美味しいところだけ頂くとなれば、不平等感から人間関係がギスギスしやすい。
もちろん、ビジネスメンヘラな人に厳しくすることでも、ギスギスした雰囲気が生まれることもあるが、チーム全体の不平等感を是正するという意味ではやむを得ないギスギスであると心得て欲しい。
他責思考を改善させるようにする
ビジネスメンヘラな人は、「自分は悪くない、自分を取り巻く環境の方が悪いんだ」と、自分が直面している問題の原因を自分以外の何かにあるとして考える傾向が強い。つまり、他責思考の持ち主である傾向が強い。
そのため、仕事をさせても
- 仕事の内容が今の自分には難し過ぎるし、そんな仕事を頼む方が間違っている。
- 職場の人間関係が悪いせいで、仕事がうまくいかない。
- 仕事がうまくいかないせいで叱られたが、これは自分の人格を否定している。自分の心を傷つけているだけだ!
と、被害者意識を募らせてしまう。自分がどうやったら仕事ができるか、今置かれている環境でしっかり働けるか…という考えに至らないことが多い。
こんな調子であるため、職場では疎まれてしまうのだが、指導する側になった場合は、根気よく他責思考を直していくよう話し合いをすることが大事である。(ただし、話し合いをしてもうまくいくとは限らず、むしろこじらせてしまう可能性もある。)
なお、余裕があるのならビジネスメンヘラな人の要求を受け入れて、実際に環境を変えさせて自由にやらせてみるのも方法の一つである。
自由にやらせる…つまり、何があっても自分の責任であり他責にできない状況を用意することで、自分の他責思考の問題点を自覚させるのだ。
あまりにもひどいのなら関係を切るのも選択肢に
最後に、ビジネスメンヘラな人に対して対処したものの、効果が上がらない。むしろ、悪化してしまう場合には、関係を断つ、あるいは必要最低限の対応にとどめておく事も、選択肢の一つにいれておくと良い。
他責思考を改めて、自分で反省できる(自責思考)が身に付けばいいが、他責思考が強すぎるあまりに「自由な環境を用意した職場のやり方が悪い」という、無理矢理なこじつけをつけて面倒事から逃げてしまうとも言い切れない。それぐらいに、ビジネスメンヘラな人は予想がしずらい人なのである。
また、フリーランスであれば関係を切るのは容易いであろう。切るときは言い争いをせず、事務的に切る、そっと距離を置くなど、波風を立てないようにして関係を整理するのがよい。
加えて、自分にとって大切な仕事仲間に対して情報共有をし、ビジネスメンヘラな人の新たな依存先にならないようにするとよい。
ビジネスメンヘラとの対応は自分の自信が試される
最後に、ビジネスメンヘラな人は、自分の(自称ではあるが)精神的な弱さを盾にして他人を強引に動かそうとする、弱者のフリをした強者である。
嫌な顔をすれば「弱者なのにそんな対応をするなんて…」と被害者ぶり、良心に訴えかけてこようとする狡猾で自己中心的な人間である。
その狡猾さに惑わされないように、目の前のビジネスメンヘラな人に対して嫌われることを前提で、自信を持って接することが欠かせない。
…と、いうことを述べて、ここでお開きにさせて頂く。
