メンヘラの人間関係が壊れやすい理由の考察

メンヘラ
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ネットスラングでは性格や言動、内面などに難がある人のことをメンヘラと呼ぶ。そして、実際にメンヘラな人に関わった事がある人ならお分かりだと思うが、メンヘラな人は人間関係を壊してしまうことが多い。

もちろん、男女の関係に限らず、友達同士、職場の人間関係、家族・親戚など、あらゆる人間関係でメンヘラな人は所属している関係でのトラブルメーカになったり、かまってちゃんで困ったちゃんな存在になり、結果人間関係を振り回しては壊してしまう傾向がある。

今回は、そんなメンヘラな人が人間関係を壊してしまう傾向についての、個人的な見解と考察を述べようと思う。

 

メンヘラをメンヘラと見抜ける人は、そもそも関わろうとしない

まずはじめに、メンヘラをメンヘラと見抜ける人はそもそも関わろうとしない

仕事なら採用面接時に違和感を感じて何かの理由をつけて不採用にする。友達や恋愛関係の場合にしても、なんとなく距離感がおかしいとかめんどくさい部分があると最初のうちに見抜けるだけの察しの良さや対人能力の高さ、人間関係の経験が豊富な人は、将来的に問題を起こしそうな可能性が高い人を早期に発見し、自然と関係が消滅するように動けるのだ。

もちろん、とにかく人手不足で誰でもいいから働ける人が欲しいなどやむにやまれぬ事情があったり、学校のクラスメイトや家族・親戚など簡単に関係を切るに切れない事情がある場合は除くが、比較的人間関係を自由に選べる場面においては、めんどくさそうな雰囲気を感じ取れる人とはなるべく関わろうとしないものだ。

これは差別や偏見といった問題ではなく、めんどくさい人には自然と人が寄り付かなくなるという現象そのものだと私は考えている。

逆に、めんどくさくない人には自然と人が集まるし、特にこれといった離れる理由が無い以上は関係は持続する。または、関わる人こそ少ない場合も、比較的安定した関係が長く続く傾向がある。

 

メンヘラに関わる人は必然的に問題を抱えた人に偏る傾向がある

そのため、必然的にメンヘラな人の周りには、

  • 察しの悪い人、直感が鈍い人
  • 難がある人につい手を焼いてしまう損な性分の人
  • 同じくメンヘラ気味で理解しあえると勝手な期待を膨らませている人
  • 人生経験が浅く物事を合理的に見れない人

など、将来的に問題を起こしそうな可能性が高い人が集まってきやすい。

上でも触れたように、そもそも問題を起こしそうな人を見抜ける人は初期段階でスーっと消えてしまうので、残るのは必然的にメンヘラな人と近い境遇なり性格、思想を持った人になる。

また、誤解を恐れずに言えば、この手の人はメンタル面の問題だけでなく、

  • 不安定な仕事に就いている
  • そもそも働いていないor働けない状態である
  • 収入面、金銭面での問題を抱えている(貧困、借金、浪費癖があるなど)
  • 人間関係に恵まれていないか、メンタルが安定している人同士の人間関係をなぜか敵視する傾向がある
  • 常識にとらわれない生き方や昔の価値観を強く否定する傾向がある

などの、メンタルの強さの根幹となる生活基盤の脆弱さを抱えている人が多い。その結果後述するようにメンヘラな人が時折見せるメンタルを安定させるための要求に対して打たれ弱く、関係が崩壊しやすいのだ。

 

問題を抱えている人に要求をすれば、関係が崩れるのも無理はない

メンヘラな人は自分で自分のメンタルを支えられない傾向がある。つまり、自助自立できないため自分のメンタルを安定させるべく、時に他人に過剰な要求をすることがある。

しかし、メンヘラな人に関わる人もまた、生活の中で生きづらさを抱えている。経済的にも精神的にもそこまで丈夫ではないために、メンヘラな人の要求に対してストレスを感じやすく潰れやすいのだ。

もちろん、メンタルが安定してない人を見捨てろというわけでもないし、人の助けになりたいという行為そのものや志しは否定しない。

しかし、自分で自分の心身をしっかり成り立たせられない人が、使命感に駆られて他人を助けようとしても、その結果が必ずしも良いものになるとは限らない…というのが、私が伝えたいことである。

 

メンタルが安定している人、精神的に自立している人ほど、メンヘラとは距離置くようになる

なお、もとよりメンタルが安定している人は、安定しているがゆえにめんどくさい人に関わるメリットを冷静に判断できるので、そもそもメンヘラな人と深く関わらないという賢明な判断を下す。そして、お互いにメンタルが安定している者同士で安定した関わりを持つのだ。

もちろん「人間関係を損得で考えるのはいかがなものか?」という意見もあると思うが、自分の人生を主体的且つ当事者意識を持って考えられる人ほど、自分と関わる人をよく吟味するものだ。

特に先行きが不透明な現代においては、将来を見据えて自分にとって得になる人とは自然と関わりを求め、損になる人は丁重にお断りし、損にも得にもならない人は理由が無い以上は関わらないし現段階では保留する…という生き方は、実に賢明かつ合理的であろう。

 

精神的に自立していない人にとっては、精神的に自立している人が頼もしいと思うかもしれないが、親子のような特に親密な間柄で無い以上は、関わるメリットを見出しにくいと私は感じている。

メンヘラな人が他人の助力を得て自分の幸せを追求するのと同じように、メンタルが安定している人もまた自分で関わる人を取捨選択して自分の幸せを追求する。

どちらも幸せを追求する点は同じだが、両者が関わるような事はまず起こらないと私は考えている。