笑顔の使い方がおかしい人の特徴を語る

人間関係・コミュニケーション
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公私関係なく「笑顔」は良好な人間関係を営む上では重要だ。もちろんここで言う人間関係とは、リアルの人間関係だけでなく、ネット上のものも含んでいる。

SNSやyoutubeのアイコンを笑顔の写真に設定して、写真や動画を投稿している方々が多くのフォロワーやチャンネル登録者を獲得している光景を見れば、まさに笑顔はパワーであり、笑顔に勝るものは無い…と表現できるかもしれない。

しかし、私が思うにどうも笑顔に違和感があるというか、笑顔の使い方について考えが甘いために、気づかないうちに相手に違和感や不信感を与えてしまっている人も、割と多いように感じる。

今回はそんな笑顔の使い方がおかしい人について、個人的な見解を述べていこうと思う。

 

 

笑顔のパターンが少ない

笑顔といっても声が出ている、出ていないという単純なものから

  • クスクス笑う
  • にっこりと優しく笑う
  • 顔をくちゃくちゃにして無邪気に笑う
  • すました顔で笑う

と言うように、感情に応じた様々な笑顔が存在しているものだ。

ほかにも(人と仲良くなるのに有効かは謎だが)苦笑い、鼻で笑う、高笑い、マッドサイエンティストみたいな狂気じみた笑顔…のような、ダークな笑顔も存在している。

一口に笑顔と言っても、笑顔によって表現できる感情は、想像以上に幅広いものであることがお分かりいただけるであろう。

 

話を戻して笑顔の使い方がおかしい人は、どうもこの笑顔のパターンが乏しい傾向がある。とくに、年の離れた方と話す場面や、社会的な立場・状況が異なる人と話す場面で、パターンの少なさがよく現れる。(なお、ここで言う「年の離れた方」には、親や親戚、祖父母のような、畏まる必要性が薄い人間関係はまない)

この理由については、私の勝手な推測になるがいつも同年代の人ばかりと関わっており、その関係の中だけで通じる笑顔が染み付いてしまっている人のではないかと見ている。

年の離れた人に対して、まるで若手のお笑い芸人がするような手を叩いて大げさに笑うような笑い方をしてしまう人は、普段から大げさな笑い方以外の笑い方が必要ない人間関係の中に閉じこもっている可能性が高いのではないか…と私は見ている。

 

また、そもそも交友関係が皆無に等しい人(=ぼっち)もまた、笑顔のパターンの乏しさが出やすい。

この場合は、笑顔をするために必要な顔の筋肉が衰えており、笑顔のぎこちなさや不気味さも目立つ。言い方は厳しいが、下手に笑わない方が結果として好印象を獲得しやすい人とも言える。

 

 

TPOに応じた笑顔の使い分けに対する意識が乏しい

ある程度交友関係も広く、普段から年の離れた人と接している人でも、笑顔の使い方がおかしい人がいる。

この手の人は、幅広い笑顔が使えるとしても、その笑顔をどういう相手に対して向けていくのが適切か…ということにまで、考えが及んでいない。つまり、TPOに応じた笑顔の使い分けに対する意識が乏しいのだ。

ひとつ例を挙げるとすれば、子供に接するときの笑顔とお年寄りの方と接するときの笑顔は、どちらも同じで良い…とはならないということぐらい、実際に生活をしている中で気づくものだろう。

子供に対してお年寄りの方に向けるような笑顔をしても、今ひとつピンとこないような表情を返される可能性が高い。逆に、お年寄りの方に子供に向けるような無邪気な笑顔をすれば、「小馬鹿にしているのか」と怒られるのも無理はないだろう。(もちろん、この場合のお年寄りは自分の祖父母ではない)

このように、笑顔ひとつ見ても、いつ、どこで、誰に対してするのかという点を考えれば、どれも同じ笑顔でOKとはならない。

私はTPOに応じた笑顔の使い分けができることもまた、コミュニケーション能力の一種であると考えている。

 

笑顔の使い方は学べば改善できる

最後に、実生活の中で笑顔に対して文句を言う人と出くわすことは…まぁ、あまりないだろう。

笑顔に対して否定的な声を上げることは、人格への批判や顔や見た目への批判といった穏やかではない問題に直結しやすい。だからこそ、大抵は違和感を与えるような笑顔であっても放置されるものである。

人間関係で「笑顔」は結構重要なのにもかかわらず、その笑顔について深くツッコミを入れたり考える場面が無いのが実情である。

 

ただ、ここで勘違いしていけないのは、笑顔は自分の人格やルックスといった、後天的な努力で変えることが極めて難しいものだと思い込まないことである。

幅広い人間関係に揉まれる中で自然と学習して、笑顔のみならず日頃の立ち居振る舞い方を学んでいくのと同じように、笑顔の使い方は学べば習得できるものだという考え方を持つことが重要なのだ。

勝手に自分で自分の笑顔について過度に悲観視し、安易に悟りという名の諦めや努力放棄に逃げてはいけない。対策と準備をすれば、ちゃんと習得できるスキルの一種であると心得ておくのが大事である。