人間関係を自ら壊していることに気がつかない人の特徴について語る

人間関係・コミュニケーション
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私個人の意見になるが、人間関係のトラブルに見舞われやすい人の中には、どうも「自分はいつもトラブルに巻き込まれているかわいそうな人」と感じているが、実際はそのかわいそうな人自身が自業自得で人間関係を壊しているだけである。しかもそのことに本人が気がついていない…そんな事例が多いのではないかと思う。

面倒な人に何か言えば、やれハラスメントだの差別だのいじめだの言われてしまう。まさに「叱ったら負け」な昨今、トラブルメーカー気質な人はお節介をかけるよりも優しく放置するのが賢明とも言える。

そんな優しい放置という名の見殺しを受けていることに気づかず「自分はいつも人間関係に困らされていて生きづらいです…」と感じている人は多いのではないかと思う。

今回はそんな人間関係を自ら壊していることに気がつかない人について、個人的な見解を語ろうと思う。

なお、この記事の指す人間関係は主に仕事の人間関係を想定しているが、もちろん仕事以外でも当てはまる部分もあることは補足しておきたい。

 

 

謝らない、感謝しない、挨拶しない…など社会生活を送る上での基本的な部分に問題がある

私がかつて仕事で関わった人で且つ、どうも人間関係に困らされていると愚痴ってる人がいた。

その人と一緒に仕事をしていて気がついたのが、自分のミスのせいで周囲の人を困らせてしまっても謝罪をしなかった…ということだ。

形式的な謝罪だけでもしておけばいいのに、それすらしない。むしろ「あ、伝え忘れていました!あの件は…」と、うっかり屋さんスタイルで乗り切ることがあった。その時私は心の中で、「まずは謝罪すべきだろうに…それすらしないのか…(呆れ)」と感じてしまったと同時に、「自分はああなってはいけないな」と良い反面教師を見つけたとも感じた。(まぁ、そのことをブログ記事にしている私の人間性を、どうか読者の皆様は私を反面教師にしていただければ幸いである)

また別の人になるが、感謝しないとか、挨拶しないとか、そもそも身なりが汚い、忘れ物癖、遅刻癖、音信不通癖がある…など、社会生活を営む上で基本となる能力に問題があった。

そういう(まっとうに世の中を生きている人からすれば)基本中の基本ができない人に対して「君はちゃんと挨拶をしようね」と指摘するほど、今の世の中はちゃんとしてない大人へのサポートがあるかと言えば、個人的には「少ない」と思う。

むしろ、「え~そこから指導しなきゃいけないのか‥先が思いやられるなぁ」と感じる人は少なくないだろう。基本ができない人はめんどくさい人と判断してなるべく関わらず放置する。それよりも基本ができている人同士と交流を持つ方が精神的に摩耗しない。

そう考える人は多いのではないかと思うし、私もどちらかといえばその考えが強い人間であると自覚している。

 

 

自分から壊して居心地が悪くなったのに「周囲は理解してくれない」と嘆く

上でも触れたように、社会生活を上手に営む上での基本的なことができない。また、そのことを指摘する人もそうそう現れることは無い。

ましてや、(今ではあまりこういう言い方はしなくなったが)いい年した大人に社会生活を営むための基本的なことを指導するのは、下手すれば相手の人格や性格の否定・攻撃と受け取られかねないおそれもある。

染み付いた普段の言動は、言い換えればその人の生き様、育ち、思想など、その人そのものとの結びつきが強い。迂闊に普段の言動に対して指導して厄介事になるぐらいなら、放置するのが賢明なのである。

かくして放置されるべくして放置された結果、当然ながら社会生活を上手に営む上での基本的なことは身につかない。当然そんな状態が長引けば長引くほど集団の中での居心地は悪くなる。

しかし、この時の居心地の悪さの原因を自分にあるもの(=自業自得)だとは考えられず「周囲の人は自分を理解してくれないので生きづらい」と考えてしまう。

自分の普段の言動に無頓着であること。そして、無頓着であるが故に招いた状況を他責で片付けてしまうことが、人間関係を自ら壊していることに気がつかない人には目立つ。

 

 

最終的には人間関係を自ら切る…が、自分の言動を反省しているわけではないので同じような失敗を繰り返す

今いる人間関係に居心地の悪さを感じた結果、人間関係をリセットする…つまり、退職・転職などの手段により、今までいた人間関係と距離を置くことにより生きづらさから逃れようとすることもまた、人間関係を自ら壊していることに気がつかない人には目立つ。

一見すると居心地の悪い関係から開放されてハッピーのように見えるが、社会生活を送る上での基本的な能力は人間関係をリセットしても身についていないことに変わりはない。そのため、別の集団に入っても同じようなことを繰り返してまたリセットする‥という行動を繰り返しやすいのだ。

人間関係をリセットしても自分の言動を反省しているわけではない。なので同じような失敗を繰り返すことになるのだ。

また、リセットすればするほど関わる人間の層が悪くなる…というよりは、何度も人間関係を転々としていることから、新たな環境に入るにしても「この人って何か内面に問題を抱えているのではないか?」とリスクのある人とみなされ、まともな組織では採用されないという事態になる。

結果、社会不適合な人が集まるような集団にしか所属できなくなって余計にトラブルに見舞われる。あるいは、仕方なく孤立を選ぶ傾向が見られる。