勉強嫌いな社会人は意外と多いと感じたことについて語ろうと思う

仕事・ビジネス
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私自身、会社勤めとフリーランスの二種類の働き方を経験し、且つ日頃の営業や意識高い系時代の中の時に参加した異業種間交流会などで多くの社会人に関わってきて感じたのが、勉強嫌いな社会人は意外と多い…というかむしろ多数派ということだ。

私自身、(自慢と思われて結構だが)いわゆる育ちのいい家庭で且つ(自称ではない)進学校の出身で、勉強するのが当たり前の環境で育ってきたこともあってか、社会人になって勉強しない大人がたくさんいたことに素直に驚いた。まさにその驚きは、一種のカルチャーショックであり、未知との遭遇であった。

今回はそんな箱入り娘のような私が感じた、勉強嫌いな社会人が多いと感じたこと諸々について語ろうと思う。

 

 

好きなことを仕事にしている人でも勉強嫌いは多い

私自身、現在はクリエイティブ職である。いわゆる子供の頃の夢として選ぶ人が多い憧れの目で見られる職種である。

好きこそものの上手なれということわざにもあるように、好きなことを仕事にしている人が多いからこそ、そ好きを極めるために勉強を惜しまない…という人は極めて少数であった。

言い方は悪いが、好きなものぐらいしか仕事にできないぐらいに基礎学力・コミュ力が低いだとか、生活力が低い、メンタル面に難がある人がどうしても目立つ。

もちろん、好きなことで仕事をしている事は純粋に素晴らしいとは思う。しかし、実態は好き嫌いも激しく少し自分の心身に負荷がかかるようなこと…つまり「仕事に関わる勉強・学習・研鑽」はひどく嫌がる人が目立った。

なんとかして逃げようとしたり、先送りにしたり、誰かに丸投げしたり、ひどい時には「メンタルが病んだ」と口にして、何かにつけて言い訳を探しては嫌なことから逃れようとする人は珍しくなかった。

具体的に例を挙げれば、締切は守らない、音信不通は当たり前、事務的なやり取りも説明不足が多くて何度も聞きなおすことが多い。勉強というよりは学習ができないし、一向に改善もしない。

そういった学校成績を上げるというような勉強ではなく、仕事の質や円滑さを高めるための研鑽を嫌がるだらしのない大人が多いことに強く驚いた。

もちろん、プライベートでだらけるのは結構だが、仕事でもこの調子では関わる方に負担が大きくなる。

私の肌感覚だが、最近ではいわゆる「だらしがないけど天才肌」なクリエイターよりも、むしろクリエイターの仕事でも以外でも十分働けるだけの対人能力や事務的処理能力、学習習慣や良識・常識を携えている人の方が、どの職種でも安定した仕事にありつきやすいと感じている。

 

フリーランス、経営者でも勉強嫌いな人は多い

「会社員は所詮雇われなので、勉強しても給料は上がらない。むしろ、勉強した分が収入に反映されるフリーランス(自営業)や経営者のほうが賢い」なんて煽り気味な見出しが、ブログ、youtube、SNSでよく目にすることだろう。

たしかに、フリーランスや経営者でもしっかり勉強している人がいるのは事実だ。しかし、フリーランス、経営者だからといって学習意欲が高いとか、向上心に溢れている人ばかりではないと、私は実際に仕事をしている中で強く感じている。

一口にフリーランス、経営者言ってもその実態は人によって様々である。例えば、実質的に下請け状態で、日々クラウドソーシングサイトで安い単価の仕事をこなすだけに終始しており、ジリ貧状態を抜け出そうとする気力すらないフリーランスもいる。

おそらくだが「会社員の将来は暗いぞ!」「事務仕事はAIに奪われるぞ!」と主張するインフルエンサーの言葉に影響されて、対して考えもせず仕事を辞めてしまったタイプの人なのだろうと私は推測している。

 

また、経営者にしても自分で会社を立ち上げたであろうとなかろうと、勉強する人はするし、しない人はしないというのが実情である。

事実上会社のトップであっても、内情は優秀な部下であったり太い取引先に食わせてもらっている状態であり、研鑽しないお飾りな社長もいる。

経営者と聞くと、どことなく賢そうな人と思えるかもしれないが、冷静に見てみれば賢そうなのはあくまでもイメージでしかなく、それこそ学習しないヒラ会社員と同じように、日々なんとなくでどんぶり勘定な経営者はごまんといるし、そういった経営者に限って妙に自分は経営者だと誇示したがることが、私の経験上多かった。

 

勉強熱心を装って実は勉強嫌いな社会人も多い

外から見ると勉強熱心な人のように見えるが、実態は地味でめんどくさい事(=勉強)はしたくなく、楽に賢くなりたいだとか、スキルアップして収入を得たいという、効率重視な人も多く出会った。

もちろん、勉強のような地味な鍛錬に効率を求める気持ちは理解できるし、学校・仕事関係なく効率よく勉強できる部分があるのは認めよう。

しかし、この手の効率重視な人にありがちなのが、最短ルート探ることばかりに終始して、実際に手を動かしたり、本を読み進めたり…といった勉強そのものに取り掛かろうとせず、気が付けば時間を浪費するという一連の流れを繰り返していることだ。

賢くなりたいけどサボり癖が抜けていない。口では「賢くなりたい」とか「勉強してスキルを身につけないと!」とよく言っているが、よくよく観察していると「本当は勉強なんてしたくないのでは?」という気持ちが抑えきれていないのだ。

こういう人を見れば見るほど「自分はこのような人になっていはいけない」とたいへん勉強になる。まさに反面教師として非常にありがたい人である。

 

勉強嫌いな社会人とビジネス系youtuber

最後に余談だが、楽して賢くなりたい、スキルアップしたいという煩悩まみれな勉強嫌いで意識だけは高い系な人が好んで見るのが、ビジネス系youtuberである。

彼らの動画に共通しているのが、見るだけで賢くなったような雰囲気を味あわせてくれる。動画の内容はともかく、見るだけで満足感が得られる…そんな顧客満足度だけは高いのがビジネス系youtuberの動画の特徴であり、妙に支持されている理由の一つだと私は考えている。

 

ビジネス系・教養系youtuberを鵜呑みにすることの危険性
youtubeを見ていると、自己啓発や社会人としての成功を目的としている人向けのチャンネル。つまり、ビジネス系youtuber(あるいは教養系youtuber)と呼ばれる人たちの動画が数多くアップされているのを見かけると同時に、その動画がた...