職場の人が急に愚痴を言わなくなったときに考えられることを語る

仕事・ビジネス
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職場でいつも愚痴をこぼしている人が、急に愚痴を言わなくなってしまった。この状況は私個人的には、その職場に対して黄色信号が点滅し始めていると思われる。

もちろん「愚痴のない職場はたいへん人間関係がよい。むしろ青信号ではないか?」という意見はごもっともだが、今まで散々愚痴ってた人が急に静かになった場合においてはその限りではない。

というのも、私自身が独立する前後で「今まで(心の中で)愚痴を言う→急に愚痴や不満を感じなくなる」ということをやらかしていたからこそ、急に愚痴を言わなくなったことについては、すでに黄色信号が点滅していると思ってしまうのだ。

今回はそのことについて語ろうと思う。

 

ある人が愚痴を言わなくなった場合は「職場を見限る決意ができた」可能性がある

以前まで愚痴ってた人が、急に愚痴を言わなくなった場合は、その人自身が今の職場を見限る決意ができたいう可能性が高い。加えて、その人が職場内で比較的高い評価を受けていたり、影響力を持っている人である場合は、その職場や業種が下落トレンドに差し掛かっているorその最中であると考えるのが妥当である。

これは私の経験でもあり、そして私自身のことでもあるが、独立する前の職場は仕事量が多いのは不景気な世の中ではたいへん良いことであったが、とにかく人員が足りなかった。

新規でバイトを雇うもなかなか定着しない…というケースが立て続けに起きたことで、次第に新規で人を雇うことに消極的になり、今いる人員でなんとか切り抜けようという方針へと変わっていった。

そもそもベンチャーなので人も金も少ない。新規で雇っても定着せず時間と人件費を浪費するぐらいなら、今の戦力で乗り越える…という経営方針自体は理解出来るが、そのやり方の結果今いるメンバーが疲弊してミスが増えたり仕事の進みが全体的に遅くなるが待遇は変わらず…という閉塞した状況のせいで、私もつい(心の中で)愚痴ってることが多かった。

しかし、ちょうどのその頃(心の中で)愚痴る前に始めていた副業がいい感じに軌道に乗り始めて、十分に生計を立てられそうになっていたので、次第に心の中で呟く愚痴も減っていった。

理由は簡単だ。今の職場の閉塞感から解放できるだけの稼ぐ力が身に付いたから、わざわざ愚痴らなくてもいいぐらいに、自分の将来に対して前向きになれたからだ。

前の職場には悪いが、愚痴らなくなった時点で私は前職に対して見限る決意ができたのだ。あそこにいてはずっと閉塞感と停滞感に苦しめられる。

でも、今や別の稼ぎ方を十分に収入を得られるようになったからこそ、愚痴る必要性は無い…そういう心境の変化があったからこそ、愚痴も減ったのだと自己分析している。

 

上司・部下間で愚痴を言わなくなった時に考えられること

職場に対して見限る…とまではいかなくとも、上司と部下という間柄において、どちらか一方が愚痴らなくなった場合についても触れておこう。

まず、上司が今まで部下に対して散々愚痴っていたのにもかかわらず、ある時を境に急に愚痴らなくなった場合は、上司は部下のことを見限った可能性が高い。

つまり

  • 成長の見込みなし
  • 構うだけ無駄である
  • なるべくそっとしておいたほうがストレスが少ない

と、部下にまともに取り合うよりも、ビジネスライクな関係で接したほうが効率が良いと判断した結果として、愚痴らなくなるのだ。

当然ながら、愚痴ることで余計な時間と労力を使うこともないし効率的だ。職場内の人間関係をギスギスさせることもないので平和的だ。

しかし、これは今までキツく怒ってばかりだった人が、ある時を境になかば無視するかのような態度を取るのと同じで、ぱっと見は良い状況のように見えて、内情は取り返しのつかない程に深刻な状況、修復が難しいぐらいにこじれた人間関係になっていると判断するのが妥当である。

また、これは部下から上司に対する愚痴の場合でも同じである。上司に対して愚痴っても無駄である…という知見を身を持って学んだ結果、上司を見限って愚痴らない生活を選んでいるのである。

傍から見れば、非常に良好な上司と部下の間柄に思えるかもしれないが、内情はどちらか一方が、あるいはお互いがお互いに見限っている。心の中のミュートボタンをポチっと押してしまっている状態といえよう。

 

愚痴の多くは無駄だが、愚痴が起きている状況には学ぶべきヒントがある

えてして愚痴と言えば、絶対に口にしてはいけないもの。とくにネット上の意識高い系の方々の間では「愚痴は無駄!愚痴るぐらいならもっと生産的に生きろ」と意識高いセリフで片付けられるぐらいに嫌わている行動であろう。

しかし、私はそうは思わない。もちろん、愚痴の内容の多くは聞いても実りあるものではないが、そんな愚痴ばかりの人が急に静かになった…という、状況の変化がその職場の状況を暗に示す指標であると考えているので、決して愚痴は無駄ではないと考えている。

愚痴という行動をする・しないという変化には、その人なりの心情の変化も起きている。そのことに着目すれば、愚痴そのものから学ぶこともは少なくはずだ。