転職・独立後に無気力になってしまった時の改善法

仕事・ビジネス
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現在の仕事内容や待遇に不満があったので、思い切って転職or独立したものの、なんとなく無気力になってしまった。

働き方を変えることに成功こそしたが、思い描いていた仕事や働き方とはなんか違う。でも、それらを改善する気もなく、ただただぼんやりして毎日が充実していない。

このように、働き方を変えたことで突然無気力になった経験は、私にも何度かあった。それも、働き方を変えてすぐではなく何ヶ月か遅れてやってくるので、最初から無気力になるのと比較すると、いきなりな調子の落差に強い焦燥や不安を感じたものだ。

今は、在宅のフリーランス(独身で一人暮らし)としてなんとか暮らしていられる私だが、どのようにして無気力状態を脱することができたかについて、個人的な見解を述べさせていただく。

 

転職・独立後に無気力になってしまった時の改善法

朝方生活、運動習慣を身に付け生活リズムを整える

私が急にメンタルがおかしくなった原因を辿ると、仕事の内容や人間関係の影響よりも、自分の生活習慣が大きく影響していると感じられた。

具体的に言えば

  • 夜型の生活(早朝の5時に寝て14時に起きることもあった)
  • 外出、運動習慣が極端に減った
  • 睡眠が乱れて体調が悪いために食事もあまり取らないまま仕事をしていた。

など、心身の健康を阻害するような生活をしていた。

もちろん、そんな生活でも数ヶ月は続けれたが、次第に何もしてないのに上手く言葉にできない焦りやイライラを感じて、仕事に集中できなくなる。そして、働くことそのものに投げやりになってしまいそうになった。

さすがにそんな荒んだ生活状況では目の前の仕事はおろか、自分の長い将来すらも破滅させてしまいそうな不安があった。そのため、数ヶ月かけて朝方生活に変え、運動習慣(ウォーキングや自重筋トレ)をしたり、食事も自炊をするなどして、生活を正していった。

結果として働く時間の総量は減ったが、その分メンタル面の落ち着きは取り戻し、変に緊張したり無気力になることはなくなった。

働き方を変えた時に起きる無気力は、働き方そのものや自分を取り巻く人間関係にあると考える人が多いが、実は案外身近なところ…つまり、仕事とは直接関係のない自分の生活にも原因がある可能性を忘れてはいけない。

 

暮らすのに必要以上のお金を稼いだ後の目標を考えるようにした

なお、私でも仕事の内容そのものに対して、無気力になることがあった。

それは、ある程度生計を立てられる目処が立ってきたときである。まるで、今までの緊張の糸がプツリと切れたかのように、急に無気力状態になってしまった。

ある程度稼げるようになった事自体、(自分で書くのは恥ずかしいが)自分で自分を褒めてもいい事柄だとは思う。しかし、その一方で「新しい仕事で生計をしっかり立てる」という目標を達成してしまったために、燃え尽き症候群に近い状態を招いてしまったのだと今にしては感じている。

もちろん、そのまま仕事をこなしていても、ある程度の収入はあるし、前の職場よりも不自由や不満はない。しかし、そんな満たされた状態が私にとってはどこか刺激が足りなく、それでいて不自由ない状況に甘んじようとしている自分に焦りや苛立ちを感じた。

そんな、足の裏がむずむずするような状況を回避するためにやったのが、生計を立てられる以上の目標を持つことだ。

目標の内容そのものは、働き方改革が叫ばれている昨今、自らブラックな働き方に片足を突っ込みそうになるので、誰にでも推奨できるものではないが、自分がクリエイター職であることも影響してか

  • 自主制作の作品を定期的に公開して宣伝&販路を広げる。
  • 今すぐお金にならなくてもいいので、関わる人を少しずつ増やして多様な働き方に触れる。
  • 資産運用について勉強し、少額でもいいので貯金以外の資産を持つ。

など、自分の仕事や将来に関わる新たな目標を設定したり、刺激を受ける機会を増やすことにした。これにより、余裕はあるが張り合いというか緊張がなくて中だるみしてしまう状況を意図的に回避でき、無気力状態を脱することができた。

 

まとめ

私が思うに、働く環境を変えて無気力になってしまうのは、働くことに対してどこか受身で他人事な部分があったことが、大きな原因だと感じている。

不満のある職場や働き方から無事に逃げることができた。もちろん、逃げた先での働き方は満足できたが、そこからどうしていきたいかが抜け落ちていたため、生計を立てれるまでは頑張れたが、それ以降目標を見失い無気力になってしまった。

「目標を達成したのだから、じゅうぶん幸せなのでは?」と言われれば、まさにそのとおりだ。しかし、目標を達成してしまい、緊張感のない生活というのは、今までストレスのある環境で働いていた私にとっては無味乾燥で生きた心地がしない。

一般的にストレスは健康に良くないと言われているが、適度なストレスがなければ人生にハリツヤがでない。ある程度の負荷がかかっているからこそ、仕事に対する熱意や生活を充実させようという前向きな姿勢が出てくるものである。

転職や独立で成功した結果無気力になってしまった人は、自分に対して更なる目標・課題を設定して、自分を振るい立たせる事を恐れないで欲しいと思う。

とくに、無気力などメンタルに関する話題はネット上だと「ストレスを避けよう」とか「気楽に生きよう」など、負担を軽くするものばかりが目立つし、そのほうが受けが良いのだろう。

しかし、楽に生きているばかりではむしろ気力は沸かない。多少ハードモードな方が燃え上がるし、充実感を得られる人もいるのではないか…と、いうことを述べて、ここでお開きにさせて頂く。