フリーランス・自営業のメンタルの鍛え方について語る

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この記事は「フリーランスはメンタルを管理できないと厳しいと思う理由を語る」の続編である。

収入面、将来性が不安定であるためにメンタルが不調になりやすいフリーランスの、メンタルの鍛え方について個人的な見解を述べようと思う。参考になれば幸いである。

 

本業に専念することを第一にする

フリーランスとしてやってきた本業の将来性がなんとなく不安になった時に多いのが、本業以外の仕事で手っ取り早く収入を得ようとすることだ。つまり、フリーランスをしつつ副業で収入を得ようとすることだけはおすすめできない。

理由は、

  • 新たな副業に新人として参入すれば、立場の弱さから条件の悪い仕事を受けてしまうリスクがある。
  • 副業を始めた結果、本業の方が疎かになりどっちつかずな状態になるリスクがある。
  • その結果中途半端なフリーランスになり仕事が減る&ますます将来への不安が増してしまう。

からである。

もちろん、副業そのものを否定しているわけではない。

仮に副業としてやる場合は、本業のスキルを活かせる業種を選ぶか本業への新たな顧客獲得、自分の仕事の宣伝効果が期待できるものに絞って、あくまでも本業の合間に取り組むことが肝心である。「本業>副業」のルールを守ることが大事だ。

なお、このルールを無視した場合は、繰り返しになるがどっちつかずの中途半端なフリーランスになって市場価値が下がる&中途半端な自分を痛感してより冷静さを失い安易な金儲けに走る可能性があるのだ。

不安な時ほど、今自分が求められている本業に注力するなり、更に本業で大きな仕事が獲得できるように勉強をすることが肝心ではある。

もちろん、これは楽な方法では無いが、少なくとも不安に突き動かされて不要な損失を出すリスクを下げる戦略である。

 

株式投資、FXなどの資産運用には絶対に手を出さない

不安に襲われたフリーランスの中には安易な金儲けとして株式投資やFX(外国為替証拠金取引)、仮想通貨などの金融商品に手を出した結果、大損をしてしまうことがある。

また、大損こそ免れたにしても、急に金を手に入れたor失った経験のせいで精神的に不安定になったり、いつも相場が気になってしまい仕事に集中できなくなるリスクがある。

もちろん不安な世の中だからこそ、いわゆる「不労所得が手に入りますよ!」という甘い誘惑に負けそうになるのはわかるが、その誘惑に惑わされず自分の本業を第一にする姿勢を忘れてはいけない。

 

無理に世の中の変化や流行についていこうとしない

先行き不透明な世の中だからこそ「これからの時代は○○が儲かる」だとか「AIが台頭してくれば△△の仕事は消滅する」という将来を予測する情報に対する感度が高まっていることだろう。

とくに、SNSやyoutube、ウェブメディアではこの手の情報は拡散されやすく、嫌でも見聞きするものだろう。

ついその手の情報に流されて、今までと全く関係のない新しい仕事に先手必勝と言って飛び込もうとしてしまうこともあるかもしれないが、上で触れたようにその手の情報を無理に聞こうとせず、今自分がしている本業をしっかりこなしていくことこそ、メンタルを安定させるためには欠かせない。

どの業種でも、然るべき時が来れば嫌でも世の中の流れに合わせなくてはいけなくなるので、そのタイミングが来るまでは本業に勤しむのが良い。

 

ビジネス系youtuberやSNSの自己啓発情報と距離を置く

また、これは私の持論だが「これからの時代は○○が儲かる」などの情報を吹聴している人は、

  • 内心は不安を払拭したい気持ちでいっぱいで自分自身に言い聞かせている。
  • 不安を煽って冷静さを失った人に悪質な商品やサービスを売りつけたい悪徳事業者。(例:情報商材屋、セミナー屋など)

という可能性があるので、下手に聞く耳を持たない方が心身の健康につながるのだ。

とくに、この手の不安を煽る情報発信者は自分で自分のことを「ビジネス系○○」と名乗っていることが多い。

不安をあおりつつも、ビジネスに役に立ちそうな抽象的で中身が乏しく、どうとでも解釈出来そうで、わざわざ動画や投稿にするまでもない自己啓発コンテンツや偏った意見・主張を発信しているので、目にしたらそっと距離を置くのがよい。

(ただし、この手のビジネス系情報発信者は、あえて精神的に弱っている人が食いつきそうな発信の仕方をするために、そもそも精神的に弱っている人には距離を置くという行動をとらせるのが非常に難しい…)

 

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フリーランス以外の人と意識的に会話をする機会を増やす

最後に、フリーランス以外の人と意識的に会話をする機会を増やすこともまた、メンタルを強くするためには欠かせない。

メンタルが弱くなる原因である視野狭窄を防ぐには、とにかく外に出て多種多様な人と関わることが重要である。

もちろん、話し相手は現役で働いている人でなくてもいいし、挨拶程度の些細なやり取りであっても構わない。何か有益な話をしようとする必要性もないし、むしろ挨拶程度の軽い会話でも全然問題ない。

こうした些細な会話をすることは一種の気分転換になるし、視野狭窄から抜け出せるきっかけになる。

なお、精神的に参っているとこうした何気ないことすらも「無駄なこと」とバッサリ切り捨ててしまいガチになるが、意識的に有益そうに思えない時間を過ごすことは、長く仕事を続けていくためには重要なことなのだ。