自分を責める癖がある人を見ていて思うこと

メンタル・心理
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何かと嫌なことを他人のせいにする他責思考よりは、自分のせいとして考えられる自責思考の方が、主に仕事や勉強の面では役立つことが多いと私は思う。

ただ、自責思考がいいとは言え、それが行き過ぎて自分で自分を責めてしまう癖がついてしまうことは個人的にはよろしくないと思う。

かくいう私もクリエイティブ職という仕事柄のせいか、自分の内にこもる癖が災いし、自分で自分を責める癖に苦しんでいる人をよく見かけてきた。今回はそんな経験を通して、自分を責める癖がある人を見ていて思うこと語っていこうと思う。

ただし、この記事は自分を責める癖がある人の心に寄り添うものではないし、むしろ厳しいと感じる内容が多く含まれている。その点を踏まえて読むかどうかを決めて頂ければ幸いである。

 

自分を責めて悩んでいる時間があるのは結構恵まれている証拠だと思う

自分を責める癖がある人を見ていて思うのが、責めるために使う時間が割とあること。言い方は悪いが暇を持て余しているがゆえに、その暇でつい自分で責める癖がある…というケースが多いことだ。

ひねくれ者の私の意見として流して頂ければ結構だが、自分を責めるだけの時間があることは、ある意味幸せで恵まれている証拠だと思う。

まぁ、こう感じるのは前職で自分を責めるような真似をすると「迷惑だから早く気持ちを切り替えて、その間も時給は発生しているのだから」みたいなシビアなことを言われて来たことが影響していると思う。

そんな私から見て、クヨクヨ自分を責めている状況にいられるのは、ある意味で負荷をかけるような人がいない優しく幸せな状態にいるのだなぁと思えてくるのだ。

 

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自分を責めることよりも、自分の落ち度に向き合い改善していく方が辛いのだろうか

はじめは自分を責めて癖がある人を見て「責めるぐらいなら改善していけばいいのにどうして責め続けるのだろうか」と不思議に思っていたのだが、次第になぜ彼らが改善をせず責め続けるのかについてぼんやりとだが見えてきた。

推測になるが、心理的な労力として

「自分を責めること<自分の落ち度に向き合い改善していくこと」

という図式がある。

要するに、自分の落ち度や弱点、欠点に向き合い改善していくことよりも、自分を責めていた方がコスパが良い。だから自責や自己嫌悪でストップして改善にたどり着くことがないのだ。

またこれも推測になるが、自分を責める癖がある人は理想家な部分がある。で、その理想の自分に辿りつけないことで自分を責める。

ただ、ここで責めるのをやめて改善にむけて動くとなると、いやでも自分の能力の限界や将来の伸びしろのような”現実”を突きつけられる。この突きつけられた現実は理想家な人にとっては非常に心地よくない要素がある。

つまり、改善しても理想の自分に届かないという現実が待ち受けている可能性が高い…と感じてしまいさらに嫌な気持ちになるからこそ、自分を責める段階で止まってしまうのだ。

 

 

自分を責めても進歩も発展もない…が、同調者や理解者が集まり気は紛れることの怖さ

自分を責めるような人は十中八九めんどくさい人認定されるものである。とくに現実世界で身近にいるとなれば、まず間違いなく扱いにくい人とみなされ、次第に周囲から人が離れていくだろう。

しかし、ネット(主にSNS)の世界は違う。

自分を責める癖がある人同士で集まり、共感や理解によって繋がる関係が容易に構築されるし、そういう人同士で集まる関係はどこぞのオンラインサロンのように一部でカルト的な人気を誇る。

ただし、この関係は個人的には馴れ合いの面が強く、自分を責める癖を直すことにはつながりにくい。それどころか、癖があることそのものがアイデンティティとして固定化してしまい、現実世界でも生きづらさをより強めてしまう怖さもあると私は見ている。

 

 

自分を責める癖がある人にかけたい言葉

最後にだが、今の世の中(比喩表現として)尻を叩いてくれる人はなかなか出てこないだろう。

とくにいい年した大人だと、自分で自分を責めている人には優しく寄り添う人は出てくるかもしれないが「そんなことしてる場合か、しっかりしなさい!」と一喝する人はまず出てこない。

そんな、自分を責める癖がある人にとっては意味厳しいことを言う人がおらず、ある意味優しい世の中だからこそ、この癖がある人に言いたい言葉がある、

 

それは「口より手を動かせ」だ。

 

…まぁ、実際には自分を責める言葉が口から出ている人は稀だと思うが、ウジウジ悩み嘆くぐらいなら手を動かす。

そのほうがよっぽど精神衛生上いいし、なによりじっとしているよりは生産的である。

また個人的な意見だが、気持ちが沈んでいようと自然と手が動いて仕事をこなせる人は、ある種の強さになり誇りになる。気分が沈もうと手は止まらず仕事ができる人は、先行き不透明な今だからこそ求められる人物像だと強く思う。