フリーランスはメンタルを管理できないと厳しいと思う理由を語る

フリーランス
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私がフリーランスとしてなんとか生計を立てている中で感じるのは、フリーランスは体の健康のみならずメンタル面の健康を管理できないと非常に厳しいということである。

会社員や公務員のように組織で働いているわけではないので、働く時間も場所もそれなりに融通が利くので気楽ではあるが、その反面組織の後ろ盾やサポートがないので油断をするとメンタルに支障が出やすい。

不安に襲われる、焦りで冷静さを失う、「もうどうにでもなれ」と投げやりになってモチベーションが失せてしまう…ということが無いように、メンタルを管理することがフリーランス…もとい個人事業主・自営業の地味なようでいて大事なことだと日々感じる。

 

メンタルが落ちても誰も立て直してくれないので自分のメンタルは自分で管理する必要がある

私は在宅のフリーランス(クリエイティブ職)で、ほぼすべての業務を一で且つ誰とも会わずにしている。独身生活をしているしがないアラサーである。

引きこもり気質、ニート気質な人からすれば羨ましい働き方だと思われるが、この働き方の弱点は自分のメンタルの調子が悪くなっても、誰も励ましたりしてくれない点だ。

つまり、メンタルの不調は自分の力でなんとか戻さなければいけないorメンタルが不調であってもそれなりのクオリティを担保した仕事ができるように自分を律していく必要性があるのだ。

前職では、多少不調でも周囲に人がいて見られているので「不調だからサボります」と自分で自分を甘やかしてしまうわけにはいかず、結果として多少のメンタルの不調で仕事に大きな支障が出ることはなかった。場合によっては雑談をすることで気が晴れたりして、メンタルの不調を長引かせないのが、普通に働くことのメリットだと過去を振り返って感じている。

しかしフリーランスの場合、とくに在宅業や人とあまり関わることのない場合は、自分のメンタルが不調なときについ甘えが出て仕事に支障が出てしまいやすいし、それを咎めてくれる人もまずいない。結果堕ちるところまで堕ちてしまい仕事を失うだけでなく、ずっと不調な自分に対して焦りや不安が増す。結果ますますメンタルの調子が悪くなる…という、ドツボにはまりやすいのだ。

 

もちろん、不調でも不調なりにクオリティを担保する術を身につけていれば、このドツボにはまる可能性は下がるが、いつまでも不調に付き合い続けるのは決して楽な話ではない。

どこかで自分のメンタルの不調を断ち切るために奮起することは、普通に職場勤めしている身であれば、環境の力を借りれるので比較的容易だが、フリーランスの場合はその環境すらないので難しい。

 

先行き不透明な状況でも焦りや不安に押しつぶされないように自分のメンタルをコントロールする必要性がある

コロナをはじめとした不況・不景気の波が押し寄せることが濃厚な状況であっても、フリーランスとして働き続けるためには、日々の不安や焦りに押しつぶされないようにすることが肝心だ。

焦りのせいで仕事に集中できないとか、全く本業とは関係のないすぐに金になりそうなことに手を出して時間と労力を失うばかりか、本業の技術が鈍ってしまう…という自体になってしまうのは本末転倒である。

とくに、なけなしの金を叩いて株式投資やFXで資産運用をしようものなら、なけなしの金すら失う&場合によっては信用取引やレバレッジ取引をしたせいで借金を背負うリスクもある。

そんな、先行き不透明感が大きい状況では、焦りや不安に振り回されないメンタルのタフさを身に付けることが大事だ。

 

将来・収入への不安を感じつつも仕事に打ち込めるタフさが必要

また、不景気でない場合もメンタル面の不調はつきまとうものだと考えている。

職場勤めのように毎月一定の給料が決まった時期に振込まれる…という保証はないので、常にお金に関する不安、そしてお金の不安からくる将来の生活・人生設計・仕事の展望などの不安はつきまとうものだ。

それらの不安を感じないように、心を無にできれば幸せかもしれないが、大抵の人は雑念を取り払い心を無にするのは難しい。

現実的な方法としては、将来・収入への不安とうまく付き合いつつも、今自分がなすべき仕事に地道に打ち込んでいことが欠かせない。不安なときこそ、手が止まってしまたり、すぐ金になりそうなことに目移りしてしまいそうになるが、そういう一瞬の気の迷いを続けている限りでは不安とうまく付き合う方法は未来永劫身につかない。

まるで今の受験勉強のやり方が不安になって、キャッチーな勉強法や参考書に飛びついては消耗していくダメな受験生みたいなことにならないように、気の迷いに振り回されない自分の軸というものを持っていかないと、フリーランスとして長く続けることは難しいと感じる。

(※もちろん、仕事の需要がなくなって業種を大きく変えなければいけないなどの事情がある場合はこの限りではないが、私自身は不安のせいで本業が疎かになる癖は速やかに改善する必要性があると感じている)

 

フリーランスのメンタルを強くするにはどうすべきか

最後に私の持論だがフリーランスとしてのメンタルを強くするためには、ある程度大きめの貯金をしておくことが欠かせないと感じている。

ある程度貯金があれば、多少収入が不安定になろうが、地政学的リスクなどで景気低迷になろうが、「まぁ、貯金があるからしばらくのんびりできるよね」と危機的状況に対して余裕を持って対処しやすい。

「メンタルの強さは貯金額の多さに比例する」という理論が、私の考えるフリーランスとしてメンタル強者になるための有効な方法だと考えている。

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ただし、これでは貯金がなく明日食う飯すら怪しいうフリーランスには酷な話だと思う。そういう先の見えないフリーランスのメンタルの鍛え方、コントロール方法については以下の記事で解説しているので、参考にして頂ければ幸いだ。

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この記事は「フリーランスはメンタルを管理できないと厳しいと思う理由を語る」の続編である。 収入面、将来性が不安定であるためにメンタルが不調になりやすいフリーランスの、メンタルの鍛え方について個人的な見解を述べようと思う。参考になれば幸...