現在私は在宅ワーク一本で生活しているフリーランスである‥と書くと、怪しい情報商材屋やインフルエンサーのように思われるかもしれないが、やっている仕事はウェブデザインを始めとしたクリエイティブ職系の仕事である。(あまり詳しいことは、仕事の守秘義務があるので書きたくても書けないのでご理解いただきたい。)
在宅勤務(テレワーク、リモートワーク)を始めたのは20代からであり、アラサーになった現在も在宅ワーク一本の生活でなんとか生計を立てられている。
今回は、そんな若くして在宅勤務生活を続けている私の率直な感想を語ろうと思う。
まずはどこかに就職してから在宅ワークに移行する…というキャリアで本当によかった
私の場合は、最初は大卒後にベンチャー企業に入った。普通に出勤しながら仕事の進め方を段取り、マナーなどを学んだが、後に会社の都合で在宅ワークを導入することになった。
さらにその後副業で稼げるようになってきたことも影響して、退社&独立して現在在宅フリーランスとして生活している…と言うのが、私の辿ってきたキャリアである。
そんな生活をしてきた中で感じているのが、至極まっとうなキャリアを歩んできて本当に良かったということだ。つまり、就職して基本的な働き方や教育を受けた後に、在宅勤務&フリーランスという比較敵リスクの少ない安全なキャリアを歩んできて、本当に良かったと感じているのだ。
というのも、最近在宅仕事に憧れている人を見ると、
- コミュ障で誰かと一緒に働くのがめんどくさいから。
- 職場に出勤するのがめんどくさいから。
- 在宅フリーランスになって、自由でキラキラとしたキャリアを歩みたいから。
というような、悪いインフルエンサーの影響を受けたのだろうかと疑いたくなるような人が目立つ。
たしかに、在宅業が出勤の手間もないし、仕事量を調整すれば割と自由な生活はできるにはできる。しかし、一方で仕事でわからないことがあっても上司に質問しづらいし、失敗をしても親身に怒ってもらって教育を受ける場面すらない。
怒られないと書けば在宅ワーカー志望者にとってはまさに夢のような働き方かもしれないが、自分の過ちに対する指摘が入りにくく、結果として「あまり一緒に働きたくない人」という印象がついてしまうリスクがある。そのことを考えれば、まずは組織に入ってまっとうな教育を受ける事がいかに大事であるかを強く感じる。
そうした問題なく仕事を頼んでもOKな人になれるまで教育や訓練を受けていないのにもかかわらず、ただ「楽だから」とか「自由そうだから」という理由で在宅仕事(フリーランス含む)を選ぶようなことは、正直推奨できないと私は感じている。
若くして在宅ワーク一本だとやっぱり偏見や劣等感を味わうことはある
在宅仕事一本で生活していても、やはり世間的には職場に出勤する働き方が一般的ではある。
中高年・ご年配の方だと「在宅仕事というのは主婦が内職するような仕事のことを言うんでしょ?」とか「男なのに家で働くのなんて、なんだか楽しているようでけしからんなぁ」という意見をもらうこともある。
ただ、私自身こうした偏見に対してはそれほど抵抗とか反論をするような気持ちはない。むしろ、そうした偏見に対して「私もそう思います」と言ってしまいたくなる。
どちらかといえば、働き方に関しては私は若者よりも年配の方よりの主張や価値観に近い部分があるため、在宅で働いている自分自身に申し訳のなさや劣等感に近いものを感じることが多い。
ネット上では、こうした年配の方々に同調する意見を口にしづらい風潮があるし「老害の味方をするのか」というツッコミが入りそうなものだ。しかし、かと言って私は老害側の意見にも一理はある。過去の価値観をないがしろにして、ただ真新しいからといって無批判かつ過激に持ち上げようとするやり方には違和感覚える。
自分の自宅兼仕事場には多少お金がかかってもこだわっておいて良かった
ネット上では「在宅フリーランスとしてやっていくためには、固定費の削減が大事!家賃はなるべく抑えよう!」というもっともらしい節約を推奨する意見があるが、私はこの意見には同意できない。
というのも、私は前職で在宅ワークが本格導入された時に、当時住んでた築40年超の賃貸マンションの環境の劣悪さのせいでたいへん苦労した思い出がある。
具体的んは隣人トラブル、民度の低さ、野良猫被害にカビやゴキブリ、川の近くのマンションで湿度が高い…などの諸問題に苦しめられたからこそ、せめて仕事場&自宅ぐらいは多少値段が張ってもいいので環境のいいところに住もうという気持ちが強かった。
多少値が張るところに住んだために、かつての賃貸マンションで味わった諸問題は解消されたし、快適に仕事ができるようになった。
また、多少値が張ることが影響してか「在宅仕事でしっかり稼ごう!」という前向きなストレスを自分にかけることができた。
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家庭やプライベートを顧みず仕事ができる
これは人によっては推奨できないことだが、私の場合は普段から仕事ぐらいしかやることがない独身アラサー男性である。友人は自然消滅し、恋人もいない。酒もタバコも女遊びもしない。まるで若くして枯れ木のような男性である。
そのためか、若いうちから堂々と家庭やプライベートを顧みず仕事だけに打ち込める。通勤に使う時間もないので、その分仕事に打ち込めることが私にとっては大きなメリットだと感じている。
また、ここまで働いてしまうのは上でも触れたように、私が働き方に関しては年配世代に近い価値観であることが影響している。つまり、滅私奉公だとか仕事のためなら家庭を捨ててこそ一人前の男であるという考え方を持っていることが影響していると感じている。
とはいえ、この考え方を所帯持ちで実践しようものなら、今のご時世ならダメ亭主の烙印を押されやすい。しかし、私の場合は独り身だし烙印を押されるようなこともまずない。
なによりフリーランス(自営業)であり被雇用者ではないので、自分で自分を労働で追い込むこと自体をさほど問題ではないし、そういう生活をあまり苦に感じていない。
今やっている仕事はいわゆる「好きなもの」ではないが「飽きないもの」であるので、日々のいい暇つぶしになっているように感じる。(商売だけに…商い…飽きない…である)