マンションの隣人(独居老人)が軽度の認知症でトラブルに巻き込まれた話

築40年賃貸マンション体験記
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私がかつて住んでいた築40年超マンションでの出来事だが、私の隣に住んでいた独居老人(女性)は、どうやら軽度の認知症を患っていた。

マンションに住み始めるようになって間もない頃、その入居者に挨拶したときになんとなく言葉にしずらい違和感を覚えた。

誤解を恐れずに言えば「この人、どこか頭がおかしいのではないか?」という、ある種の異様さを感じたが、これは後に確信へと変わっていった。

 

認知症であると私が確信した理由

その入居者(以降Aさんとする)が認知症であると確信した経験は、Aさんが2度ほどパトカーに乗せられて家まで帰ってきた光景を目にしたことである。

最初パトカーがマンションの前に停まっていたとき、空き巣か何かかと思って警察官の方に聞いたところ、「Aさんがまた迷子になった」と話しておられた。

話を聞くとAさんが身につけている、迷子札的なものに書かれていた名前や住所、連絡先を頼りにして、マンションの前まで連れてきたとのこと。私が聞けた範囲の話では、迷子になるのはこれが始めてではないとのことだった。

ちなみに、Aさんが2度目にパトカーに乗せられて帰ってきたのは、1度目から半年ほどである。以降は、Aさんの知人(もしくは親戚か実の娘?)と思われる人が度々来て世話をしているようで、パトカーに連れられて帰ってくることはなくなった。

 

巻き込まれたトラブルの内容

2度も私の部屋に勝手に入ろうとしてきた

Aさんは、2度も私の部屋に間違えて強引に入って来ようとした

1度目はインターホンを押して普通に入って雇用とした。私が寝ぼけていて&アマゾンの荷物が届く日だと思ってたので、どんな人かを扉越しに確認しなかったせいもあるが、少し扉が空いたとたん強引にドアノブを引っ張ってきて開けようとしてきた。

「開けて!」と叫ばれても、強引に開けてくるAさんの怖さに気が動転してしまっていた。私は直感で「これは話が通じない人だ」と思ってすぐに閉め直そうとするが、全体重をかけてドアノブを引張てきているせいか、なかなかしめられない。(老人の体力を侮ってはいけないと、この時は身にしみて感じた)

「なんで閉めるの!」と再び叫ぶも、「部屋を間違えてます」と私は言葉を返した。私が応答してもしばらく扉を挟んで問答が続いたが、数分ほど経ってAさんが観念したのかドアノブから手を離し、無事に鍵を閉めることができた。

2度目は、勝手にAさんの部屋の鍵で私の部屋を開けようとしてきた。もちろん、鍵穴が違うので明かず、インターホンを押して扉をドンドンと叩き「開けて!」と叫んできたが、私はイヤホンで大音量の音楽を聞きながら居留守を敢行した。

(別の鍵とは言え)勝手に自分の部屋の鍵を開けようとしてくる人の存在が、ここまで怖いと感じたのは生まれて初めてであった。

 

野良猫に勝手に餌付けをして被害を被った

Aさんは、マンション近辺に住み着いている野良猫に餌をやっている。つまり、野良猫をのさばらせている原因を作り出している張本人であった。

加えて、野良猫に対して名前をつけて可愛がっていた。もちろん去勢手術をさせていないため、毎年のように子猫を生んでは増やしていた。多い時は子猫も含めて10匹ぐらい住んでいたこともあった。

当然ながら私が住んでいたマンション(というか地域)では野良猫の餌付けは禁止であった。それを理解していてか人目のないところ(例:Aさんの部屋のベランダなど)で、こっそりと餌を与えている光景は目にしていた。

部屋に侵入しようとしてきた事件もあって、直接対応しようという気力は私には無かった。ただただ怖い人が隣にいることで、強いストレスを感じていた。

なお、Aさんが手懐けていた野良猫にどんな被害を受けたかというと…

  • 糞尿による悪臭
  • 普段から猫の鳴き声がうるさい
  • 深夜に猫同士の喧嘩の声で起こされる
  • ベランダに勝手に侵入
  • ベランダの網戸やエアコンの管を爪とぎ用に利用されてボロボロにされる。
  • 車に引かれて息絶えた猫の処理の手配
  • 野良猫を怒るAさんの声の被害

などであった。

どうやら野良猫はAさんの部屋に出入りさせているようであり、家猫兼野良猫という扱いだったが、私が確認できた範囲ではしっかり世話をされているようには見えなかった。

 

野良猫被害を大家さんに相談しても改善無し

野良猫の被害を受けていたことに対して、大家さんに何度も連絡した。大家さんは猫を捕獲して、どこか遠くへ連れて行くようにしたり、直接Aさんに何度も警告するなど対応していただいた。

そうすることで一旦は収まったが、ほとぼりが冷めるとまたどこからか野良猫を連れてきて中途半端に飼いならす…を繰り返していた。

あまりのひどさに大家さんも頭にきて強く警告したが、逆上させてしまい話は平行線。結局野良猫問題は収束せず、後述するように職場から独立するのをいい機会に私の方がマンションを退去することになった。

 

なお、引越ししてからそれなり年数が経つが、大家さんに世間話がてら連絡したところ、状況は改善していない模様であった。

私から言えることは、できれば住む前にモンスター隣人について調べておくのが好ましい。しかし、隣人がモンスターであるかどうかは住む前に確実に判断できないところがあるので、実に悩ましい問題と感じている。

 

※この記事の続編

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この記事は「マンションの隣人(独居老人)が軽度の認知症でトラブルに巻き込まれた話」の続編です。 私はかつて住んでいたマンションの隣人トラブルに大家さんと共に対処していたが、いつまでたっても状況は改善されず、結果として私の方が引っ越すこ...