築30~40年超賃貸マンション(3LDK)のデメリットを語ろうと思う

築40年賃貸マンション体験記
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私はかつて築30年代後半の安い賃貸マンション(3LDK)に8年間ほど住んでいた経験がある。住んでるうちに40年超物件になってしまったので、タイトルの「40年」に嘘は無いとだけ先に申しておく。

そのマンションは3階建てで、私が住んでいたのは1階の部屋(中部屋)である。しかも3LDKなのに、一人暮らしである。賃料はボカすが、地方都市にしては交通の便はよいことも影響し、およそ5万円程度であった。

この記事では、そんなマンション暮らしで感じたデメリットについて説明していこうと思う。

 

築30、40年超賃貸マンションのデメリット

壁のテレビのコンセントが錆びてて使えない

テレビ(地デジ対応)をつけようと思って、早速壁にあるテレビ用のコンセントと繋いで見たが、電波の状況が悪く一部のチャンネルしか映らない。しかも、時折映像が乱れるというおまけ付きだ。

仕方がないので大家さんに連絡したが、あまりにも建物が古すぎて壁に埋め込まれているコンセント内部の配管そのものが錆びていて修理は不可能とのこと。

結果、外付けのアンテナをつけることによって、なんとかテレビを見られるようになった。費用は当然大家さん持ちだった。

 

インターネット回線のコンセントも錆びてて使えない

テレビだけでなくインターネットの回線(元は電話の回線のだった模様)も内部から錆びており、そのままでの使用は不可能。

結局、エアコン用に開けてあった壁の穴から、新たにインターネット回線を引き直して、そこからモデムや無線LANルーターなどに接続。これにより、どうにかしてネットが開通した。

なお、エアコン用の穴をインターネット用にしようしたことから、3LDKのうちひと部屋はエアコンが使えない部屋となってしまった。この部屋は後に出てくる窓が開かない部屋であり、実質的に物置同然。生活空間ではない部屋にならざるを得なかった。

 

窓が開かなくて風通しが悪く、カビが発生しやすかった

信じられないかもしれないが、私が住んでいたマンションの部屋の中には、ベランダに隣接する窓の窓枠が老朽化によって歪んだ結果、窓が開かない部屋があった。いや、開くには開いたのだが、かなり体重をかけて開けなければならないし、戻すのも一苦労。そのため、事実上開かずの窓であった。

しかも、その部屋に限ってそれなりに日当たりがよく、風も入ってきやすいところだった…でも、実態は開かずの窓である。

また、比較的新しい物件なら当たり前のようにある小さな換気窓や、24時間換気システムなどあるはずがない。部屋の間取りは平凡だが、窓が開かないことの影響は大きく、畳や押し入れにカビがよく発生した。

夏物の布団や服を乾燥剤を同梱して収納ケースごと押入れに入れてても、それだけでカビが発生するぐらいに、ジメジメとしていた。

 

生活音がよく響いてうるさい

建物自体は鉄筋コンクリートだったが、建物の老朽化&中部屋の影響もあってか、とにかく生活音が響いて仕方がなかった。

例えば

  • 上の階の人の足音が響く。
  • 上の階の人の扉を閉める音、水道の音、洗濯の音が響く。
  • 隣の人が怒鳴る声、喚く声が聞こえる。
  • 隣の人がコンセントに何かを差し込む音も聞こえる。
  • 隣の人が飼っていると思われるペットが壁を引っ掻くであろう音も聞こえる。

など、上からも隣からも音が1日中聞こえるような、ストレスフルな空間であった。

また、生活音ではないが、夜になって寝静まったと思えば、今度はマンション住民が勝手に手懐けている野良猫の鳴き声や喧嘩をする物音、網戸を引っ掻く音など、とにかく1日中どこかしらで音という音が止まなかった。およそ、落ち着ける空間とは言えなかった。

 

ゴキブリなどの虫がよく出てくる

  • 1階に住んでいた
  • 地方都市でそれなりに周囲に土や木もあった
  • 湿度が豊富な部屋であった

ことが影響してか、ゴキブリをはじめとした、ムカデ、アリ、コバエ、蚊など、あらゆる虫に悩まされた。

駆除してもいなくならない。むしろ住み着いている、あるいは部屋のどこかに卵を産み付けているのではないかと思うぐらいに定期的に発生していた。

とくに、キッチン周りなど餌となる環境によくゴキブリが湧いており、シンクやキッチンの収納スペースの中に当たり前のように侵入していたこともあって、次第に自炊する気力が減衰する原因にもなってしまった。

 

問題を抱えている隣人とのトラブルに巻き込まれた

一番苦労したのが、問題を抱えている隣人が住んでいたことだ。

誤解を恐れずに言えば、安い物件だけあってガラが悪いというか、品がないというか、とにかく関わろうものなら心の平穏を脅かす人と同じマンションに住んでいたことが、住み始めて何年か経ってから分かるようになり、そのことが自身の荒んだ生活を生む要因になったと感じている。(もちろん、私よりも後に入居してきた人にも、ガラの悪い人、常識の無い人はいた)

具体的には

  • 勝手に複数の野良猫に餌付けをして飼い慣らしている独り身の高齢者(部屋の隣に住んでいる)。
  • ごみ捨てのルールを守らず日本語の通じない人。
  • 自転車のカゴの中に、飲み干したお酒の缶ゴミを捨てていく人。
  • 子供の躾ができず、足音がうるさい。頻繁に喧嘩や怒鳴る声がしている。

など、常識的な振る舞いができない住人、マナーのない住人に苦しめられたのが、最大のデメリットであると言える。

とくに、野良猫に関しては糞尿による悪臭の被害、私の部屋に設置されているエアコンのパイプを爪とぎに利用してボロボロにされるなど、一番苦労させられた。

何度大家さんに言って野良猫を捕獲してもらっても、勝手に増えて手懐ける…という、まさに猫なのにイタチごっこ状態であった。

 

結論:不便で荒んだ生活をしたくないなら住まないほうがいい

結論として、私はこの生活でひどく荒んでしまった。仕事以上に疲れを感じてしまうことになった。

しかも、当時はリモートワークを取り入れるようになって起きており、「仕事場=マンション=劣悪な環境」という状況のせいで、少なくとも仕事の質、睡眠の質、そして人生の質(QOL)が下がってしまったという自覚がある。

安さだけに惹かれて荒んだ生活をしたくないのであれば、多少お金をかけてでも高いところに住んで仕事、睡眠、そして人生の質を上げる方が、結果として生産的な生活が送れるようになると感じた。

 

※この記事の続編

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これは前回の記事「築30~40年超賃貸マンション(3LDK)のデメリットを語ろうと思う」の続きである。 この記事では、築30~40年超の賃貸マンション(3LDK)に8年ほど住んで感じた(数少ない)メリットの部分を説明していこう。 ...