マンションの隣人が軽度の認知症 騒音、暴言で迷惑をかけられた話をしようと思う

築40年賃貸マンション体験記
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この記事は「マンションの隣人(独居老人)が軽度の認知症でトラブルに巻き込まれた話」の続編兼関連記事である。

私はかつて住んでいた築40年超の賃貸マンションの隣人(独居老人の女性)に多大な迷惑をかけられたことがあった。隣人はどうやら軽度の認知症であり、とにかく声や音に関しても普通に住んでいる人のそれとは違っていた。

今回は、そんな私が被った隣人の騒音、暴言の体験を語ろうと思う。

 

普段から声量をコントロールできておらずうるさかった

隣人は普段から野良猫い勝手に餌付けをさせていた。この時点でも既に迷惑なのだが、増えすぎた野良猫が餌を巡って喧嘩をしたり、縄張り争いをするたび、隣人がそれに対して怒鳴り続ける…と言う傍迷惑なことをしでかしていた。

そして、その怒鳴り方が「こらー」という可愛いものではなく「くぉらぁぁあ!!!」と言うような、本当にマジギレしていることがわかる怒鳴り声であったため、隣に住んでいる私は非常に不愉快であった。

誤解を恐れずに言えば、その怒り方はどこかヒステリックな女性の出す声のそれである。例えは悪いかもしれないが、かつて「このハゲー!ちがうだろぉぉ!」と秘書に言い放ったことで話題になった、豊田真由子元衆議院議員の声にかなり近かった。

また、怒鳴り声だけでなく普段から声量のコントロールができていないようであり、独り言(だと思われる?)をやかましく喋っていたり、(おそらく電話口の相手に)がなり立てるようにしゃべっているであろう声が、壁越しに聞こえてきて落ち着かなかった。

それなりにお年を召されていたこともあって耳が遠かったために、気がつけば大声で話す癖がついてしまったのではないかと推察できるが、それにしても普段から声はうるさいわ、怒鳴り声は心臓に悪いわで、非常に健康に悪いマンション生活であった。

 

野良猫を追いやった時に言われた暴言

ある日、私の部屋のベランダで猫が集会をしていたので、窓を開けて掃除も兼ねて水をばら撒いて猫を追いやった時、隣人が急に猫がやってきたことに腹を立ててか、私に対して壁越しに暴言を放ってくることがあった。

内容が内容だけに伏せ字で書くが「(猫に対して私を)kor●se」と何度も聞こえるように言ってきた時点で、私は「隣人とまともに話し合いをするのは不可能。ましてや説得なんて無理だ」と感じ取った。

普段の生活の中で暴言を吐かれることはそうそうないであろう。ましてや、私の身の安全を脅かすような言葉を、猫に対して言い放つようなモンスター隣人が壁を隔ててすぐ傍にいる…この状況に怯えずにいられない人は果たしているのだろうか?

 

会話が通じない相手からの騒音は純粋に怖い

私の持論になるが、隣人トラブルの中でもとくに頭がおかしい人、病気や障害、老化によって会話が通じない相手とのトラブルは、物理的な嫌がらせをしてくる隣人とは違うまた別の怖さがあると思う。

相手に対して説得という手段は使えない。説得ができない以上は、いくら話し合いをしたり、注意書きや警告文を送りつけても、そんなのおかまいなしに迷惑行為を続ける。

そして、いずれは暴力を伴った物理的な嫌がらせに移行するのではないか…という不安に悩まされ続けるという見えない怖さがある。

そんな不安を予期させる状態で生活を続けることは、既に暴力沙汰にまで発展してしまった隣人トラブルよりも恐ろしいものがあると感じる。

例えるのなら、いつ戦争が起きてもわからないような緊張感に常に晒されている。いつもピリピリとしているが、そのピリピリがいつ解消されるかわからないという、先行きの見えない不安と恐怖に常に苦しまされていると表現できる。

それも、本来であれば安心できるはずの自分の家が、まさに開戦前夜の緊張状態である…という状況が、実にストレスフルな状況である事は容易に想像できるだろう。

会話が通じる相手なら、説得や交渉によって緊張状態を解くこともできただろう。しかし、あいにく相手は会話が通じない人なので、緊張状態を私が解くことは不可能である。

緊張状態をコントロールしているのは相手の、それも相手のご機嫌次第であり、私はそれに振り回されるしかなかった。

 

近所付き合いなんかできるはずもなく、隣人を直接刺激しないよう息を潜める生活で消耗

そんな状況だったので当然ながら和やかにご近所づきあいができるはずもなく、私は隣人をいたずらに刺激しないように息を潜めるような生活をしていた。被害を受けているのは私なのに、私の方が警察官から逃れるために生活している罪人のような生活をしている気分であった。

休日でも自分が住んでいる家なのに落ち着かない。隣人の声を聞かなくても済むように、ヘッドフォンで大音量の音楽を流して過ごすという、不自由な生活をしていた。

楽しいはずの音楽も、ただ生活音が入ってこないために仕方なく流しているという義務的なものであったので、楽しめるはずがなかったのはいうまでもない。

当然そんなことをしていても、隣人の音や声、野良猫の被害はなくならかったので、大家さんに何度も連絡していた。なるべく私自身が直接交渉に向かうのは怖いので、大家という立場にものを言わせて警告してもらうようにお願いをしたが、それでも隣人には効果がなく状況は変わらなかった。

結局は私の方が賃貸マンションを出て引っ越すことになった。

 

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