3LDK賃貸マンションで一人暮らしはやっぱり寂しいと感じた話をしようと思う

築40年賃貸マンション体験記
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私はかつて、築40年近い3LDKの賃貸マンション(ペット禁止)で一人暮らしという、普通の独身男性には、まず見られないような変わった生活を8年間ほどしていた。

こんなことを書くと「やっぱり広い部屋に男一人では寂しいのでは?」と思われるかもしれないが、率直な感想を述べるのなら「寂しいと感じることは多々あった」となる。

今回はその時の話をまとめようと思う。

 

最初のうちは快適だが、次第に人恋しくなってくる

3LDKのマンションに住む前は、よくあるワンルームの学生マンション(こちらも築40年近い)に住んでいた。

ユニットバス(トイレ付き)でキッチンも狭く、なかなか住み慣れないワンルームで住んでいた反動もあって、普通に風呂トイレ別でキッチンも標準的な3LDKマンションの広さに、最初のうちは居心地の良さを感じていた。しかし、住み慣れていくうちになんだか虚しいというか「ひょっとして、住む部屋を間違えたかな?」と自問自答することがあった。

一人でプライベート用の和室に暮らしていても、常に2部屋は空いている。夜にトイレに行くときは、自分以外に住んでいないのにも関わらず、まるで誰かいるのではないか、お化けでも出てくるのではないか…という、子供みたいな不安を寂しさのせいで感じるようになったこともあった。

 

寂しさを埋めるために家具を増やしてもやっぱり気持ちは上向かなかった

寂しさの原因が、空いている部屋に生活感が無い…つまり、家具が無いから寂しくなるのだと考えた結果、当時職場で取り入れつつあった在宅ワーク用の部屋を作ってみることにした。

ニトリで簡易な棚一体型のパソコン用デスクとイス、それと本棚を購入して、ひとまず簡易の仕事スペースを作った。洋室だったので、床にはホットカーペットを敷いて冷え対策も万全。なお、部屋自体には若干の余裕があったので、簡易な物置としても使った。

また、もう1部屋は誰かが来た時の来客用の部屋ということにして、安いソファ&人をダメにするソファを置いた。(ただし、この部屋で来客をもてなすことはあまりなく、後に本格的な倉庫・物置部屋になった)。更にキッチン周りにもレンジ台を購入して、多少生活感が出るようにした。

これにより、空き部屋に何らかの家具を置いて、ひとまず生活感を増すことは出来た…が、下手に生活感を増してしまったことで「一人暮らしなのに、たくさん人が住んでいるように見せている自分はなんて寂しい人間なんだろう」という、虚しさも混じった感情が湧き出てくるようになった。

ここで、お人形かぬいぐるみでも買っておけば良かったと思うが、20代の大人がそれをするのはさすがに恥ずかしかったし、仮に買っていたとしてもますます寂しさと人恋しさが増したような気もした。

 

そう何度も友人・知人を呼べなかった理由

純粋に寂しければ、友人・知人を呼べばいいし、もちろん私は何度かマンションに学生時代の友人や職場仲間を呼んだことがあったが、それも次第に少なくなっていった。

有り体に言えば、マンションに人を呼ぶことに抵抗を感じるようになったのだが、その理由は…

  • ゴキブリがかなりの頻度で沸くようになっていた
  • 隣人トラブル(騒音、野良猫被害)が勃発していた
  • 築年数の浅い綺麗なマンションではなく、築40年近い古くて暗くて汚いマンションだった

であった。そのため、働き始めて学生気分が抜けていくうちに、次第に気軽に人を呼ぶのをためらうようになった。

もちろん、そうは言っても人を呼んだこともあったしそれにより寂しさは紛らわせたが、後片付けをしている時に「こんなことなら綺麗な賃貸か、ワンルームに住んでおけばよかった」という後悔は度々していた。

なお、人を呼ぶ代わりにSNSやLINEなどスマホを使って寂しい時間を紛らわすことは、まぁまぁしていた。スマホ上ならゴキブリで驚かせる心配もないし、隣人トラブルに友人知人を巻き込ませてしまう不安もない。

もしも、広い部屋に一人で住むことになった場合は、スマホ上でコミュニケーションを取って寂しさを解消してみるのも、方法の一つであろう。

 

寂しさを解消するために副業&在宅ワークを取り入れた

そんな寂しい生活を解消するために選んだのは、とにかく働くことであった。

当時は職場で導入されていた在宅ワークの比率が多くなっていたため、普段からマンションでずっと仕事をしていた&副業(こっちも在宅ワーク)も始めた。

寂しさを感じる暇さえ与えないほどに働けばいいという、セルフブラック企業な理論であり、あまり他人におすすめできる方法ではなかったが、私にとっては効果てきめんであった。

実際にやっている仕事は私の今のスキルアップに必要なものだったし、副業も軌道に乗り始めるとむしろ忙しい生活にやりがいや充実感を覚えるようになり、いつしか「寂しい」という感情に悩まされる事も少なくなった。

副業のおかげで収入も増え、貯蓄もそれなりにできるようになったことも影響したのか、変にネガティブな気持ちに悩まされることも少なくなった。

お金と仕事が友達と言われればそれまでかもしれないが、「お金と仕事が与えてくれる充足感については侮れない」とこの時ばかりは感じた。