野良猫の餌やりは無責任だし迷惑だと思う理由を話す

築40年賃貸マンション体験記
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私はかつて住んでいた賃貸マンションのモンスター隣人が勝手に野良猫に餌付けしていたことで、大変苦しめられた経験がある。

野良猫の鳴き声や「ドタン」「バタン」という喧嘩の激しさで起きる騒音のせいで睡眠が不安定になり、心身の健康にも影響が出た。そしてメンタル面の不調のせいで仕事の生産性にも悪影響が出てしまった。

そんな劣悪な経験を通して思うのが「野良猫の餌やりは無責任だし迷惑だ」ということである。社会道徳や公衆衛生、そして私への迷惑という点でも、野良猫に餌をやる行為は認められないと強く思う。

今回は、そう思う理由について個人的な見解を語ろうと思う。

 

野良猫のせいで悪化する公衆衛生と住環境

私が住んでいたマンションが単純に古いだけだったのかもしれないが、周囲に野良猫が常時3匹、多いときは10匹(子猫含む)居たためか、糞尿による悪臭がひどかった。とくに、夏場は悪臭がひどく、換気をすると臭いが入ってくるので窓を締切ることが多かった。(そして、これによりカビが発生しやすい原因にもなった)

幸か不幸か、次第に鼻が慣れ…というか馬鹿になり、悪臭は感じづらくなったが、糞尿そのものが近所にあったり、野良猫特有の獣臭さは依然として漂っていた。

また、野良猫の鳴き声や喧嘩をする物音、繁殖期のあのよく響く鳴き声など、とにかく猫の声が四六時中聞こえる環境であり、昼も夜も閑静とは程遠い住宅環境であった。

とくに、私の隣に野良猫を餌付けしている人が住んでいたため、猫の騒々しさの影響は大きかった。

 

餌を求めて私の部屋の窓を引っ掻く音で眠れない

隣人が餌やりをしていたためか、夜になって隣人が寝静まると、お腹を空か瀬田野良猫が間違って私の部屋の窓(網戸)をガリガリと引っ掻く音がして、安眠妨害されたことが度々あった。

その度私は、窓枠や壁を叩いて猫を追い払ったり、大音量のイヤホンで引っかき音が聞こえないようにして乗り切った。しかし、何度も起こされたせいで睡眠が不安定になってしまった。

睡眠不足や寝坊のせいで仕事に支障が出る。寝ようとしても「また、野良猫がやってきて引っかき音を出しやしないだろうか…」という不安に襲われた。本来であれば緊張しないはずの寝るという行為に対して、いつしか緊張感を覚えるようになってしまった。

この時ばかりは1階の部屋に住んだ自分を恨みそうになったが、恨むべき相手は野良猫。そして、自己満足で中途半端な世話しかしない隣人であることはいうまでもない。

 

中途半端で無責任な世話のせいで勝手に子猫が増えていく

隣人は野良猫を去勢している様子はなく、むしろ無責任にキャットフードを与えては毎年のように子猫を増やしていた。私が確認出来た範囲では、多い時に子猫も含めて10匹以上はマンション周辺に飼い慣らしていたことがあった。

また、憶測ではあるが野良猫を飼い慣らしている人が住んでいることを聞きつけてか、私のマンションに猫を捨てていく人がいたり、別の場所から餌がもらえると嗅ぎつけてやってきた野良猫がいるのではないかと思ぐらいに、急激に野良猫の数が増えることもあった。

そんな状況なので、鳴き声、喧嘩、糞尿の被害は悪化。また、私のベランダではないが花壇が荒らされたり、収集ゴミが漁られるなどの被害も出てくるようになり、住宅環境の悪化に拍車がかかった。

また、子猫特有の親猫を探す声、餌を求めて網戸ではなく窓ガラスそのもの引っ掻く音も増えて、私の睡眠環境も著しく悪化していった。

自分の自己満足のためにやっていることで、マンションの住人の多くが迷惑している。しかも、他人の健康を害するような事態になっており、私が大家さんを通じて散々迷惑していると伝えたのに、それでも一向に餌付けをやめようとしない。その頑なな姿勢に私は純粋な怒りを覚えるばかりであった。

 

交通事故で息絶えた野良猫がマンション前の道路に…

ある日、外出のためにマンションから出ようとすると、目の前の道路に息絶えた野良猫が横たわっていた。

周囲には血の跡があり、おそらく自動車にでもぶつかって息絶えたのだと推測された。時期が梅雨でありこのまま放置していては景観的にも公衆衛生的によろしくないので、仕方なく専門の業者に連絡して、速やかに処分していただいた。

ただし、この時も野良猫に餌付けした隣人は出てこなかった。無責任に餌をやっていて、不幸にも死んでしまったときも顔を合わせることもしない。

生き物の世話を最期までするという責任感もなく、面倒事は知らんぷり&他人任せという、どこまでも自己中心的で周囲を顧みない態度は、迷惑以外の何者でもなかった。

まぁ、そもそも野良猫の餌付け自体、私が住んでいた市の条例では禁止されていたというのもあるので、迂闊第三者の前に出て行きたくない…という思いがあったのかもしれないが、条例で禁止されていることを今まで平然とやってのけた人に対しては、私は情状酌量の余地はないと思う。

隣人は一独居老人で寂しい生活を送っていたのかもしれないし、猫との交流で寂しさを癒していたのだろうが、その代償が近隣住人への迷惑、苦情によって動かされた大家さんの苦労、そして私の健康被害と劣悪な環境に耐えかねて引っ越す…というものであった。

…あまりりまとまりのない文章になってしまったが、自分の気持ちの整理も兼ねて書いた。今回はこの辺でお開きにさせて頂く。

 

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