貯金できない人、少ない人はメンタルが弱くなってしまう理由を語る

お金の話
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私の持論だが、貯金ができない人は、あるいは少ない人はストレス耐性が低く、簡単にメンタルが不安定になってしまうと考えている。

もちろん、貯金と言っても額が億を超えたのなら、今度はお金を失うことへの不安などが湧いてきて、メンタルが不安定になるかもしれないが、ごく平均的な貯金額で社会生活を円滑に送る上では「メンタルの強さ=貯金額」だと考えている。

今回はこのことについて、個人的な見解を述べさせていただく。

 

貯金ができないと、どうしてメンタルが不調になるのか

貯金ができない人が感じるストレスの数々

まず、貯金がない人は

  • お金がないこと、貯金できない事そのものに関するストレス
  • 少ない収入から必死に我慢して節約をすることで感じるストレス
  • お金がない事で起こりうる自分の生活や将来への不安
  • 職場や環境を変えるだけの余力がなく選択肢が限られる
  • 世間から見て困窮している事、みすぼらしいことへの劣等感

といったストレスや不安を、貯金が相応にある人と比較して感じやすい。

貯金がないからこそ、いつも「どうやったらお金が稼げるか」あるいは「節約してお金を増やせるか」について、精神的なエネルギーを費やしている。そのため、それなりに貯金額のある人よりも、精神的に疲弊しやすい。

 

お金がない人ほどストレス解消の浪費でメンタルを不安定にさせてしまう

また、ストレスが溜まってしまうことで、ストレスを解消するために衝動買いや浪費をしてしまうのも特徴的だ。

よくお金がないと口にする人ほど、やたらブランド品といった高級品や、スマホゲームへの課金、酒、タバコ、お菓子などの嗜好品などにお金を費やしているのを見かけるものである。

当の本人は無駄使いをしている事をどこか肯定的に見ている。「適度な息抜きも大事」という一般論で自分で自分を納得させて、不要な浪費を肯定してはいるが、そもそも適度な息抜きを何度もしなければいけないほどに、自分が困窮して精神的に不安定になっている状況を脱する方が先ではないかと思う。

精神的な安定が確保できれば、高額なブランド品を買うにしても課金するにしても、計画を立ててお金を使うことが出来る。もちろん、計画を立てられるほどの精神的な余裕もあるので、つい衝動的に何かにお金をつぎ込んでしまう確率も下がる。

しかし、貯金がなく貧乏な状況にいると、普段からお金に関するストレスを強く感じているため、判断力が落ちてしまい、つい衝動的に何かを購入してしまう。

もちろん、買った時点ではストレスが解消されたことにより、束の間の幸福を味わうことはできるが、結局はただの無駄使いでしかないと気づいたときに、より一層自分の意志の弱さを痛感して、精神的な不安定さを強くさせてしまうという悪循環に陥るのだ。

 

貯金があれば避けられる不幸すら避けられなくなり、追い詰められる

私自身フリーランスで仕事をしており、同年代のアラサー相応の貯金もある。

不安定なフリーランス稼業である以上、ある程度金銭面を安定させることは大事だが、それ以上にメンタル面の安定がないと仕事に支障が出る。もっと言えば自分の将来や人生にも影響が出ると感じている。

他のフリーランスを見ていて多いのが、

  • 貯金がない
  • → 割に合わない仕事を引き受けざるを得ない。
  • → 貯金ができず、将来に対して明るいビジョン持てず不安になる。
  • → 一発逆転を狙って怪しい儲け話や投資話にのっかてしまう(ぐらいに判断力が鈍ってしまう)

という、状況である。

簡単に儲かる話などないし、もし仮にあるとしても貧乏人に教えるような真似はしない…という事自体、冷静に考えればわかるはずだ。

しかし、そんな冷静さすら失ってしまうぐらいに判断力が落ちてしまう。そして、より一層精神的にも金銭的にも苦しい辛い状況へと自分を追い込んでしまうのが、貯金ができない人に待ち受けている末路だと私は思う。

とくに、昨今の副業解禁や独立・開業を推し進める世間の流れに反応してか、フリーランスを含めて精神的に弱っている人を狙った、お金儲け系の怪しい自己啓発セミナーやオンラインサロン、情報商材、動画教材などはネット上に溢れており、その餌食になっている人は少なくない。

 

もちろん、一発逆転を狙わずそのまま割に合わない仕事を引き受け続ける場合もあるが、その場合も

  • 割の合わない仕事を長時間するため、スキルアップのための勉強ができない自分に苛立ちを覚える。(&ストレス解消のために浪費する)
  • 「自分は割の合わない仕事しかできない人間なんだ」と自己肯定感が下がる。自分に対して投げやり、無気力になる。

と、自分の働き方や生き方に誇りや自信が持てず、収入がゼロになるのを恐れて割に合わない状況に居続ける事を選んでしまう。

もしも貯金があれば、割の合わない仕事を断り、一旦勉強のために時間を取って自分の市場価値を高めたり、貯金を元手に新たな事業への投資をして収入とメンタルを安定させることも可能になる。

しかし、貯金がなければそういったことも叶わず、ズルズルとジリ貧になり、メンタル面の不安定さと付き合い続けることになるのだ。

 

なんども言うが、私は「貯金額=メンタルの強さ」だと強く感じている。

貯金がある程度あるからこそ、多少無収入な期間があっても「まぁ、大丈夫だよね」と過度な不安に駆られずに済むし、病気や怪我で仕事ができない期間が出たとしても、人生が詰む不安に対して過度に怯えずに済む。

たとえ、人生が思い通りうまくいかなくとも、貯金があるからこそある程度は耐えられるし、失敗してもリカバリが出来る。こう思える状況こそが、メンタルの強さを作っていると、不安定なフリーランス稼業をしていて強く感じる。

 

…と、いうことを述べて、ここでお開きにさせて頂く。