かつて「チー牛顔」だった私がチー牛顔の流行について思うこと

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某牛丼チェーン店で3色チーズ牛丼を頼みそうな顔をしている人(男性)を指す「チー牛顔」というネットスラングが、最近流行っている。

ただし、この言葉はあまり良い意味で使われているものはない。むしろ、「どんくさい人」「頼りなさそうな人」「なんとなく人格に難がありそうな人」「モテなさそうな人」「典型的な陰キャラ」というような否定的な意味合いで使われている言葉だ。

今回は昨今のチー牛顔なるネットスラングの流行に対して、私個人の感想を述べたいと思う。

 

私もかつて「チー牛顔」に近い顔をしていたのでヒヤヒヤしている

もう10年以上昔のことだが、学生時代の私はアレルギー性鼻炎に悩まされていた時期が1~2年ほどあった。

一応定期的に耳鼻科に通院して治療はしていたが、鼻炎がしっかり収まるまではしばらく口呼吸をせざるを得ず、無意識のうちにアホ面を晒していた時期があった。当時の私は専門用語で言えばアデノイド顔貌に近い顔つきになっていたのだ。

もしも、この時期にチー牛顔というネットスラングが流行っていたら…と考えるだけでもヒヤヒヤする。当時の私はいわゆる典型的チー牛顔であるとしてネタにされ、笑い者にされ、そして一つの流行のコンテンツとしていじめられ人間関係の中で消費されていたことだろう。

また、当時の私は学校の内外でモテるような存在でもなかった。どちらかといえばガリ勉タイプでスクールカーストで言えば中の下以下、あるいはカーストの外にいるような学生だった。

まさにチー牛顔にふさわしい特徴を持っていた人物そのものであり、当時にチー牛顔&チー牛という商品が存在しなかったことに感謝しているというか、運が良かったなぁと正直に感じている。(まぁ、ガリ勉と言われていたので、運が良いで片付けられない気もするのは否定できない)

 

 

チー牛顔の流行により「自分も顔で損していた時期が、ひょっとしてあったのでは?」と感じた

もちろん、チー牛顔という言葉は決していい意味を持つ言葉ではないし、ネタとして消費するような概念でもないだろう。しかし、かと言ってこの言葉そのものをタブー視するのも何か違うと私は感じている。

これは私が感じた事なのだが、チー牛顔という言葉が否定的な意味合いで使われる裏には、いわゆるルックスが劣る男性や清潔感の無い男性は、社会で生きていく中でやんわりと嫌がられるのも無理はないということだ。

とくに、私はかつてのチー牛顔の時期があったことも影響してか「チー牛顔だなんてひどい事言ってはいけない!」という倫理や社会的に正しい考えよりもまず「自分もこのような顔で損していた時期が、ひょっとしてあったのではなかろうか?」という考えが頭をよぎった。

 

人間は見た目よりも中身とは言うが、最低限のルックスや清潔感が無い限りは、好き好んで中身を見ようという人は現れないと私は考えている。

もちろん、これは美容整形整形しろとか、不細工は人生詰んでいる…と言いたいわけではない。自分の顔に問題があると自覚している人は、顔つき(表情筋や目つき)を良くする習慣を身に付けたり、洗顔や鼻毛や眉毛の処理をしたり、多くの人と関わって自然な表情ができるようにして自分の身だしなみを整えていく努力をすることが大事だということだ。

就職活動の面接において、相手に対して不信感や不気味さを抱かせないよう自分の見た目に気を遣うのと同じように、ルックスはある程度時間をかけて努力すれば変えられる部分がある。

ブサイクだからといって、「自分のルックスは生まれつきのものだから変えるのは無理」と改善する努力を放棄してはいけない。多額のお金をかけなくとも、顔つき、目つき、髪型などを整えて行くことで、社会の一員として受け入れられる可能性が高まる…そういった前向きなことを思い出させてくれる言葉が、チー牛顔という言葉だと私は感じている。

 

 

男だからこそ見た目に気を遣う努力を放棄してはいけないと感じる

私が男性なのも影響しているが、男性は女性と比較して自分の顔や見た目を意識する事は少ないと思う。

役者でもなければ化粧をすることもまず無いし、髪がボサボサだったり顔が脂ぎっていても許容されることは(体育会系色やオタク色の強い)男同士の人間関係では珍しくない。美容にかける毎月の出費がゼロ円という男性も少なくないし、かつて学生だった頃の私はまさにそれだった。

しかし、そういったルックスを気にしない文化にどっぷり染まってしまうと、いざ就職して多くの人と関わる必要性がある状況になると、高確率で苦労するのは明白だ。

いくら「人は見た目ではない!」と正論を力説いたところで、ルックスに問題がある人に対して積極的に関わろうという意欲は出にくいものだ。信用も獲得しづらく、社会的地位も獲得しづらく、恋愛や交友関係にも支障が出てくるのも無理はないと感じている。

 

最後に、もちろんチー牛顔という言葉は良い意味合いを持たないので、(とくにリアルの生活では)使わない方がいい類の言葉ではあろう。

しかし、それをいいことに、努力で改善できうる自分のルックスの問題から目を逸らしてはいけないと私は感じた。

 

この記事の続編

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この記事は「かつて「チー牛顔」だった私がチー牛顔の流行について思うこと」の続編である。 ネットスラングのチー牛(3色チーズ牛丼を頼みそうな顔をしていそうな人)みたいな顔つきは、ある程度改善できると私は考えている。 と言っても美容...