男性が学歴コンプレックスに陥りやすい理由・背景についてに考察

学校・教育関連
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私の持論だが、学歴コンプレックスは女性よりも男性の方が陥りやすいと考えている。今回はどうして男性の方が学歴コンプをこじらせてしまうのかについて、個人的な見解を述べてみる。

 

非モテ、運動ができない、コミュ力がない男性の最後の希望が「学歴」

男性が学歴コンプレックスに陥りやすいのは、学生時代に異性からモテなかったり、運動ができないことやコミュ力がないことで男女ともに笑い者にされてきたという不遇な学生生活を送らざるをえなかった男性にとっての最後の希望が「学歴」である…と、私は考えている。

女性の場合は非モテであることや、運動音痴、コミュ障などの短所を、男性と比較して笑いものにされることは少ない。ましてや、学生時代からそういった短所を男女ともに笑われるのは、どうしても男性に偏るのだ。

言い方を悪くすれば、短所のある男性は男性からも女性からも、安心して笑いものにできるスケープゴートになりやすいのだ。

もちろん、そんなスケープゴートにされた男性も、自分がスクールカーストの底辺にいることに満足している人ばかりではない。今まで笑いものにしてきた男女を見返すために、成り上がりを夢見ている男性もいる。

そんな成り上がりを目指す男性が拠り所にするのが「学歴」という客観的な指標、肩書きである。学歴を手にすれば今まで自分を見下してきた人を見返すことができる。頭の良さや知識が豊富ということで、自分を笑いものにしてきた人を圧倒し黙らせることができる。

とくに、自分を見下して来た人が、いわゆる脳筋と呼ばれるようなスポーツはできるが勉強はからっきしダメだとか、頭が悪いのでコミュ力という名の他人に媚びへつらう能力が秀でている人や、顔や見た目の良さだけしかない中身が薄っぺらい相手であれば、学歴を手にすることの価値は強くなる。

 

立場の弱い男性は女性と比べて成り上がりが難しく自力での成り上がりに固執する

誤解を恐れずに言えば、女性の場合は男性と比較すると、たとえ頭が悪くとも学歴がなくとも成り上がりが比較適容易である。

学歴のある男性と結婚する。つまり女性であるという強みを利用し、自分以外の誰かとくっつくことで自分の社会的な立場を上げることが男性と比較すれば簡単にできる。

またスクールカースト上位層の男性から見れば、もちろん自分と同じかそれ以上の女性と関わりを持つことはもちろん嬉しいが、一方で自分よりも隠したの女性にてを差し伸べることは、そこまでタブー視されていない。

(最近再放送された)野ブタをプロデュースみたいに、女性の成り上がりは一種のシンデレラストーリーとして古くから社会に認められている。つまり、底辺な女性の成り上がりを男性が手伝うことは、ごく普通のこととして浸透しているのだ。

 

しかし、男性の場合は高学歴な女性と結婚することは難しい。当たり前だが女性という強みは男性にはない。恋愛においては依然として男性は女性から選ばれる存在であるという風潮があるため、男性の方が自分の立場向上のためにハイスペックな女性を選ぶことは御法度と見られやすい。

また、女性の方も自分と同等かそれ以上の男性と付き合うのならまだしも、自分よりも格下の男性と付き合うことに対して嫌悪感を覚えることが多い。とくに、学歴や社会的地位のある女性であれば、その傾向が強いが、女性が弱い立場の男性を邪険に扱うこと自体はそこまで悪玉視にされることはない。

そう、スクールカースト上位層にいる女子が自分と同じかそれ以上の男子とのみ関わりを持って、自分よりも立場が低い男性とはかかわらないようにするのと同じ現象がここでも起きるのだ。

このように、立場の弱い男性が成り上がるのは基本的に自分一人の力で行うことが前提となる。そして、自分ひとりどうにか逆転劇が起こせそうなのが、勉強して学歴を手にすることなのだ。

 

ただし、学歴を手にした後でもコンプレックスがある

もちろん、今まで見下されてきた男性が無事に学歴を手に入れたとしても、学歴ぐらいしかすが縋るものがないことが影響して、常日頃から学歴そのものや頭の良さ、賢さなど学歴に関する情報に対して過敏になりやすいのだ。

学歴は底辺な学生生活から抜け出すのに役立ち、そして自分の数少ない精神的な拠り所であるため、その拠り所をより強固にして精神的な安定感をキープするために、学歴に強くこだわってしまうのだ。

また、学歴が自分の実力で始めて手にしいた大きな成功であれば、その成功体験が元になり何かについて学歴を語り出したり、頭の良さをひけらかすかのような言動に出てしまうのだ。

なお、学歴を手にしたことで今まで憑き物が落ちて、晴れてすがすがしい形で学歴コンプレックスなどを匂わせない生活をしたり、自分を見下してきた人と極力かかわらない生活をする人もいる点は補足しておきたい。

 

学歴が手に入れらなかった場合について

もちとん、全ての男性が学歴を手に入れられるとは限らない。受験という名の競争に負けた結果、いわゆる偏差値の低い志望校に行かざるを得ない男性や、諸事情で進学が叶わなかった男性も当然出てくるものだ。

そういった学歴面で失敗した男性は、自分が唯一の希望としていた学歴が手に入らないことで、もとよりひねくれていた性格が、ますますひねくれた性格になってしまいがちである。

上でも触れたように、女性を武器にして成り上がる…ということは、男性には不可能であるし、学歴の低い男性ということもあって、立場の高い女性やひいては男性からも救いのては差し伸べられず、どんどん性格がねじ曲がる。最悪の場合は、世間を恨むようになったり、社会から孤立してしまうのだ。