私がクラブハウスをやらない理由を語る

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2021年になってから、音声版twitterと言われるクラブハウスがネット&リアルでも話題になっている。

公私関係なく私の知り合いでも「クラブハウス始めました!」という声が両手で数え切れないほど上がっている状況だが、かくいう私は当面のところクラブハウスを利用する気にはなれないというのが正直なところである。

今回はその理由について、個人的な見解を述べていこうと思う。

 

クラブハウスをやらない理由

まず第一にクラブハウスの存在を知ったのが、普段からネットウォッチしている情報商材&ビジネス系youtuber界隈である。

彼らが何やら新しいサービスを猛プッシュしている時点で「近づくのはやめておこう」と強く感じた。

察しがいい方なら想像できると思うが、彼らの思惑は

  • 新しいサービスにいち早く先乗りし、その中で影響力を持つ。意識高い系風に言えば、レッドオーシャンになる前にブルーオーシャンに飛び込んでおく…というわけだ。桜の花見の席取り競争の如く、とにかくいい場所を確保するためのフットワークだけがやたら軽いのは、この手の界隈に所属している人には目立つ。(もちろん、行動力に絞れば参考にすべき部分もあるが、慎重になる場面で慎重になれないことのリスクは軽視すべきでないというのが私の考えである。)
  • 影響力をある程度確保できたら、次第にファンを囲い込み自分の商品やサービスの宣伝を行う。クラブハウス内で最初期からいた人という、何か凄そうなことをやっている風に見える(はりぼて同然の)ポジションがあるため、頭のネジも財布のヒモもだらしない人に狙って商売をしやすい。
  • 加えて「流行だから…」という理由で始めたミーハーな人の中には頭のネジも財布のヒモもだらしがない人が割と多いと想像できる。普段から慎重な人ほど、新しいウェブサービスが発表されたとしても実際に使うまでには時間が掛かるものなので、サービス開始して間もない今こそがまさに絶好の狩場である。

というものであろう。

 

クラブハウスの仕様に疑問がある

ちなみにだが、クラブハウスはyoutubeのライブ放送を後で見る…というアーカイブ機能が無い。

つまり、一般的な社会人であれば普通は働いているであろう時間に働いていない層(例:主婦層、無職層、学生層)など、いわゆる世間知らずになりやすい情報弱者層を狙ってひっそりと活動することができてしまう。

また、クラブハウスにはアプリでの録音禁止、メモ書きなどの記録を禁止するという規約がある。こうした規約こそが「クラブハウスでは人前では言えない秘密の話をできる&それを他言するのはNGと明確に決めているのが今までにないSNSだ」と宣伝されている。

しかし、私は純粋に「クラブハウスを悪用しようとする人にとって、随分と都合のいい仕様だなぁ」と感じてならなかった。

例えば、クラブハウス内で悪徳商法の勧誘を行ったとしても、

  • その事を誰かに相談する→規約違反でアカウントBAN
  • 誰にも相談しないまま→悪徳商法の被害者

と、どっちに転んでも苦い思いをすることになる

また、仮に誰かに相談したとしても音声データなどの記録であったり、第三者の証言などが残っていないと、言ったor言ってないの水掛け論になるのは明白である。

 

なお、一応規約ではマルチ商法などの悪徳商法については禁止とされている。しかし、そういった規約を守るような方々は少なくとも私がネットウォッチしている情報商材&ビジネス系youtuber界隈にはいない。

彼らの中には

  • 法律違反とも取れる行動。
  • 明確な法律違反ではないが、普通に生活している中だったら就業規則違反や校則違反など何らかの処罰をされるような行動。
  • 他人を錯誤させるような言動や優良誤認と思われかねない表現。
  • かつての悪徳商法業者がやっていた表現や商売手法を行う。

といった行動を平気でしてしまうし、それについて同業者から諌める声は私が見た限りでは確認できない。そんな彼らがクラブハウスを猛プッシュしている時点で「近づかないでおこう」と強く感じた。

 

クラブハウスの流行から学ぶこと

最後に「新しいもの=正義」という考え方は、とくに若くて何者かになりたいという願望や承認欲求が強い人に目立つ。

もちろん、新しいものに興味関心を持つことや、新しいものそのものを好むのは否定しない。

しかし、新しいからといってもてはやされているものが目の前にポッと出てきたときに、それが一体どういう属性を持った人達がもてはやしているのかについては、少し冷静になって見てかかるべきだと考えている。

かつて意識高い系だった私の反省を踏まえた持論だが、熱狂に流されず流行を疑うこと…何かと変化が激しい昨今、その変化に対応すべきという意識高い系な人からすれば煙たがられる姿勢だとは思うが、こういう姿勢を持つことは変化の激しい昨今だからこそ重要であると考えている。