この記事は「負け癖がついている人の特徴を説明する」の続編である。
人生において、ほぼ間違いなく悪影響をもたらすであろう負け癖について絶対克服できるという保証はできないが、克服するための方法を以下にまとめていく。参考になれば幸いである。
「頑張らなくてもいい」みたいな怠惰な習慣・考え方を改める
負け癖の根本には「人生は頑張らなくてもいい」とか「ほどほどで頑張ればいい」というような、自分の怠惰さを肯定するような習慣や考え方がある。
当然ながらこの考え方を改めて行くことが負け癖を克服するためには大事になる。
ただ、改善するときはなにも大きな目標を立てるとか、大言壮語を吐くとか、意識高い系になれというつもりはない。
普段の自分の生活の中でだらしない部分…たとえば
- 時間にルーズで他人との約束を守れないのなら正す。
- 運動不足であれば運動習慣を身に付ける。
- 不規則な生活リズムを正す。
など、生活を改善していきキビキビ動けるような心身の状態にしていくことが、地味ながら負け癖改善のために役立つ。
私の持論だが負け癖のある人は、普段の生活のだらし無さが災いして、勝負や競争、自分が超えるべき壁やこなすべき課題に対してやる気を失う、あるいは無気力になる。結果、戦わずして勝手に負けていることが目立つ。
そうならないためにも、まずは自分の生活のだらし無さを叩き直し、現実的な方法で自己肯定感をつけていくことが望ましいのだ。
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負け続けている人が集まる集団から距離を置く
負け癖の根本にある怠惰を肯定する考えや文化のある人間関係とは距離を置く。これもまた、負け癖を克服するためには重要である。
誤解を恐れずに言えば、負け癖は伝染する性質があるので、日頃だらしなく負けるべくして負けるような生活を過ごしている人たちの文化に毒されないためにも、距離を置き孤高になることも大事だ。
また、若いうちなら負け続けているような人たちが行きそうにない集団に入って、集団に流されて自分を鍛えることも重要だ。
厳しくシビアな社風で有名(=ブラック企業ではない)な職場に入る、進学校に行けるように厳しい塾に通うなどして、負け続けているような人たちと将来的に関わらなくても済む進路を検討するのも非情だが一種の方法である。
ただし、新たな所属先を選ぶときは、意識高い系のような口先ばかりで中身が伴わない人、集団の外の人から客観的な評価を受けることを避けたがるような場所は除外するのが望ましい。
自分にとって劣等感を抱くような人との関わりを持つ
負け癖のある人にとっては負荷のかかることだとはおもうが、今まで自分が「この人といるだけでなんだか自分が惨めな存在だと思い知らされる」という劣等感を抱く人と関わっていくこともまた、負け癖克服には有効である。
ただ、ここで劣等感を抱いて悶々とするだけで終わってはいけない。
- 劣等感を抱く人と自分との違いは何か調べる。
- 劣等感を抱く人から吸収できる知恵や振る舞いや思考の癖などを探し出す。
- 劣等感を抱く人がどういう時に困っているのか、そしてその困っていることに自分がどのようなサポートができるのか。
など、相手を見て勉強していくことが重要である。
負け癖の克服は負け続けているような人との関わりをやめ、勝ち癖がある人、自分よりも優れている人、自分にとっては眩しいと感じる人の違いを実際に体感していき、その中で学んで吸収できることを着々と自分のモノにしていくことにある。
そういう意味では進学や就職のように、勉学や仕事という共通の目的を持つ関係において自分よりも格上だと感じる人がいる環境に身を置くことは、負け癖改善のためのオーソドックスな方法である。
最後に 負け癖を克服したいとすら思わない人について
冒頭で「絶対克服できるという保証はできないが」と書いた理由は、そもそもで言えば負け癖をこじらせてしまっている人は、自分の甘さや怠惰に負けてしまい負け癖を克服しようとする気すらない人がいるからである。
負け癖の本当の怖さは単に他者との競争に負け続けることではなく、そんな環境から脱することを放棄し、ありのままの自分で居続けてもいいよと甘く囁きかける自分の内なる声に負けてしまうにあると考えている。
そういう状態になってしまった人には、この記事でまとめた克服法はまるで歯が立たない。
あくまでもこの記事は、負け続けている自分を克服したい、あるいは負け癖を受け入れつつあるけどできることなら負け癖を克服して多少でもまともな人生に返り咲きたい意欲のある人を想定している。
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