嫌な事があるとネットに逃げる人がますます生きづらくなる理由を語る

逃げ癖・負け癖
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仕事や勉強など、現実世界で嫌なことがあるとすぐにSNSやyoutubeなどのネットの世界に逃げてしまう人は、今の世の中では多いと思う。

もちろん、適度な息抜きという名の現実逃避は現実世界に立ち向かう鋭気を養うのに役立つが、使い方を間違えてしまうと些細なことでもすぐに逃げてしまうストレス耐性の低い人間になってしまい、社会から脱落してしまう可能性がある。

また、ネットに逃げてしまうことが習慣になってしまった結果、実は自分で自分を追い込むような物の考え方で身に付いてしまい、結果として現実世界での生きづらさを増すリスクもある。今回はそのことについて説明しようと思う。

 

ネットに逃げる人がますます生きづらくなる理由

逃げる自分を肯定する情報ばかり目にして考えをこじらせてしまう

ネットに逃げてしまう自分に内心焦りや罪悪感を覚えてしまいがちな人は、ついネット上で「逃げても大丈夫だよ」という情報が載っているブログやSNSの投稿、youtubeの動画などを見てしまう。そして、自分の焦りや罪悪感から目を背けようとする傾向がある。

場合によっては「今の世の中、逃げる時に逃げない人の方がおかしい」「むしろ逃げることは恥ではない、誇りに思うことだ」という最もらしい意見を見て安心してしまうこともある。

もちろん、逃げることは決して損ばかりではない点は同意できよう。

しかし、ここで問題なのは逃げることに肯定的な意見ばかりを目にしてしまうことで、自分の中の考え方をこじらせてしまう事。

つまり、「逃げても問題ない」という穏やかな考えから「嫌なことからはすぐに逃げるべきだ」と考えを過激化させてしまう。これにより、現実世界でのストレス耐性が弱くなり、逃げ癖が定着してしまう可能性があるのだ。

ウェブ検索によって自分に都合のよい情報ばかりを集めてしまい、考えを先鋭化&過激化させてしまう恐れがあるからこそ、ネット上に過度に逃げ込むのには注意が必要なのだ。

 

「逃げない人の方がおかしいよね」とまっとうに生きてる人を見下すようになる

上でも触れたが、ネット上で逃げる事を肯定的に捉えている情報ばかりを目にしてしまうことで、いつしか「逃げない人の方がおかしい」という行き過ぎた考え方が定着することがある。

この考え方が身に付けば、逃げることで感じる罪悪感や焦りと向き合わなくても良い、というメンタル面に良い効果が期待出来る。

しかし、一方で現実世界で何か壁にぶちあたるとすぐに逃げてしまう&そんな自分を肯定的に見て反省しなくなるために、周囲の人から批判やお叱り受けてしまうという問題が出てくる。つまり、現実世界で生きづらくなってしまうのだ。

また、「逃げない人の方がおかしいよね」という考え方が定着してしまうと、自らまっとうに生きる事を目指そうとしなくなる。

もし仮に、真面目にコツコツと生きてまっとうな社会人として生きていこうものなら、それは自分で自分の考え方や生き様、アイデンティティを否定する苦痛を味わうことになる。

つまり、矛盾を起こしてしまうからこそ自分のこじれた考え方にふさわしいように逃げた自分を肯定する生き方を選ぶようになるのだ。

 

ネット上のコミュニケーションのノリが染み付いて現実の人間関係で浮いてしまう

SNSやyoutubeなどのネット上の人間関係に慣れてしまう事の弊害として、「社畜」「老害」「上級国民」などの強い言葉を平気で使ってしまうことがある。

ネットにどっぷり浸かっていない人たちから「この人はTPOをわきまえられない人だ」と思われて、それとなく距離を置かれてしまう原因になってしまうのだ。

とくに、現実世界から逃げてきた人の中には、誤解を恐れずに言えば口が悪いだけでなく、育ちも悪いことが影響して現実世界でストレスを抱えている。そのストレスを解消すべく、乱暴な言葉遣いで溜飲を下げようとするために「社畜」をはじめとしたネットスラングを使う傾向がある。

そうした人が使うネットスラングにどっぷり浸かってしまい、現実世界でついうっかりネットスラングを口にして周囲から顰蹙を買わないためにも、ネットに逃げるのはほどほどにしておくべきである。

現実世界では逃げずにまっとうに生きている人が大半なので、まっとうに社会の一員として生きていき、周囲から認められ必要とされるためには、ネット上の当たり前を現実世界に持ち込んではいけない。

とくに、言葉遣いに関しては性別・年齢問わず厳しく見る人が多い。それでいて言葉遣いはその人の人となりを強く表す。ネット全盛の今のご時世だからこそ、リアル・ネット問わず自分が関わっている人間関係で使われている言葉遣いには尚更注意する必要があるのだ。

 

ネットに依存しないためにも逃げ癖は早めに直そう

冒頭でも触れたが、現実世界での疲れを癒すためにネットを使うこと自体は否定しない。

しかし、自分で自分のネット利用時間をコントロールできなくなったり、ネットにどっぷり使ってせいで思考や言葉遣いがネットの文化に染まりきってしまうと、現実世界で多くの人と関わることが辛くなってしまう。そして、その辛さに耐え切れないので逃げてしまう…という、逃げ癖が定着してしまうのだ。

そうならないために、自分が頻繁にネットに逃げてしまう癖があると自覚しているのなら、なるべく早期に逃げ癖を直すことが重要である。

逃げ癖を直すことから逃げない。楽な方に流れず、自分自身の弱さ、未熟さに対して早めに対処することが、生きづらさを改善させいていく方法だと思う。

 

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