「嫌な人間関係からは逃げてもいい」そんな言葉をネット上で見聞きするたびに私が思うこと。
それは「もちろん逃げるという選択肢を持つことは大事だと思う。けれど、逃げた先が必ずしも快適な空間であるという保証はない。そもそも逃げたいという衝動に襲われていることは、自分は他人から見て心の弱った人間として見られており、怪しい人間関係に巻き込まれやすい状態である」…ということだ。
少々長くなってしまたが、細かい部分を詳しく説明していきたいと思う。
逃げた先が必ずしも快適な空間であるという保証はない
仕事、友達関係、家族、趣味の人間関係…など、あらゆる人間関係から逃れる事自体は別に悪いことではないし、むしろ自分の心と体の安全のためには、危害を加えてくる人・集団との関係から逃げることは有用だ。
しかし、逃げた先で新たに築いた人間関係でも、何もトラブルが起きないまま、無事平穏な日々が過ごせる…という保証はどこにもないことは、頭の片隅にでも入れておくべきだ。
逃げる前に所属していた環境よりもさらに酷く劣悪な環境…例えば、より乱暴な言動が目立つ人がいたり、影でいじめや嫌がらせ、社会人ならパワハラ・セクハラなどの各種ハラスメントをしている人がその場を支配している。
そんな環境に入ろうものなら、あまたしても辛く苦しい思いをする羽目になる可能性が高いのは明らかだ。
そういう「逃げてもうまく行かないケースもありますよ」という可能性がゼロではないことを頭に入れておくことが肝心である。
…何を当然のことを、とお思いになる方もいるかもしれないが、心が弱っているときはこんな当たり前の事ですら思い出せないし、気が回らないのであるから、恐ろしいのだ。
怪しい人間関係に巻き込まれやすい状態であると自覚せよ
そして、私が強く伝えたいのは、逃げたいという気持ちに悩んでいる人は、メンタルの疲れから、心身ともに弱っている状態である。
そんな状態を見て「カモがいる」と判断し、近寄ってくる怪しい人・集団の存在が少なからずこの世にはそんざいしているということを、強く覚えておいて欲しい。
具体的にどこの誰だとか、どんな集団かという情報の明記は避けるが
- 自己啓発セミナー業者、講演業者
- 意識高い系の人たち
- オンラインサロン業
- スピリチュアル業
- 副業or稼ぎ方教えます業
など、察しのいい方であれば、なんとなく怪しく胡散臭い方々のお顔が、想像出来ることだと思う。
彼らにとって、先行き不透明なこの世の中で人生の目的を見失っただとか、何か強いメッセージを発している人に依存したい…という心の弱っている人が持っている感情を持っている人は、格好のカモである。いや、もう少し綺麗な言葉で言えば、格好のターゲットであり、お客様でなのだ。
そういう人はyoutubeの動画をみてもらってファンになってもらえば、初めは広告の収益になるし、いい感じのリピーターになれば、直接セミナーなどのサービスを展開すればいい収入源になる。
ただし、そういったサービスは得てして高額であったり、偏った思想に染まってしまう。ますます今の世の中で生きることが辛くなってしまうのがオチであるため、ファンになったら最後、余計に心を弱らせるハメになるであろう。
心が弱っている人に対して「自分に優しく接してくる人には用心しなさい」というのは、少々酷なことかもしれないが、「裏があるからおもてなし」という洒落を残して、今回のこの記事は終わりにしたいと思う。