論破したり言い負かしてくる彼氏が考えている事を語る

人間関係・コミュニケーション
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恋愛関係であろうとなかろうと、男性の中にはつい議論や言い争いが白熱するあまりに、女性を論破したり、言い負かそうとしてくることが目立つ。

下手をすれば「女性よりも男性の方が理性的に物事を考えられるんだ!」と言い張りたいがために、かなり強引に言い負かしてきた結果、納得のいかなさに歯がゆさを感じたり、辛く苦しい経験をした人も多いことだろう。

今回は、そんな言い負かしてマウントをとってくる男性の心理や内面について、個人的な見解を述べさせていただく。

 

論破してくる男性の心理とは

女性よりも男性である自分の方が頭が良いと証明したい

正直言えば男性・女性の区別で頭の良さを語る事自体、時代にそぐわないと思う。

今でこそ、男女関係なく大学に行くのが当たり前という風潮があるが、昭和であれば「女性は大学に行く必要はない」という考えを持っている人も多かったし、男性と比較すると女性の大学進学率がかなり低い時期があった。

そんな昭和の頃の価値観を持った家庭・地域で育ってきた男性の中には、頭の良さは「男性>女性」と考えている人もいる。そして、その考えのせいで自分の知らない話題や学問に関する知識、教養などを話したがる女性に対して、自分の価値観や自分自身が否定されているように感じてしまう。その結果、つい反論したりマウントを取りたくなるのだ。

ただし、こうした反論を取ること自体、自分が勉強不足、知識不足であることを、言動によって表明しているのと同じである。つまり、「自分は女性よりも頭が悪いという事実に耐え切れるだけの学や教養、精神的なゆとりはありませんよ」と言っているのと同じである。

本当に頭の良い人であれば、男女関係なく自分の知らない分野の話をする人に対して論破しようとする気にならず、むしろその話を聞いてみたいという知的好奇心の方が勝るのだ。

 

自分を承認してほしい、評価してほしいという欲望が強い

自己顕示欲や承認欲求が強いのだが、純粋に自分のことを認めて欲しいと主張することに抵抗がある。

とくに、理屈っぽい男性ほど、女性のように感情をあらわにして素直に自分を褒めてほしいとか、ちやほやして欲しいと言うことは恥ずかしいものだ。年齢が高かったり、社会的な立場があれば、尚更自分の感情を抑制しなければならない。

しかし、かといって承認欲求を完全にコントロールすることは難しく、どうにか別のやり方で満たしたいと感じた時に、自分のパートナーを論破したり、マウントしてしまうことで解消しようとする。

パートナーであれば、自分がついカッとなって衝動的に論破してしまっても、そのことが自分と深く付き合いの友人、知人、ご近所さんや職場の人にバレてしまう可能性は低い。

そして、パートナーという恋愛関係で結ばれている以上、多少乱暴な言動に出ても自分を認めてくれる、受け入れてくれるという安心感(というか甘え)があるので、つい論破してしまうのだ。

 

パートナーに甘えたい

承認欲求が強いことにも通ずるが、論破したがる男性は、女性に対して甘えたい欲求がある。

論破というわがままで相手を困らせるような言動にでても、それを咎めようとせず受け入れてくれる……つまり、安心して甘えられる母性を求めているのだ。

だったら論破なんていう回りくどいことなんかせず素直に言えばいいのに…と思うだろうが、それは男性のプライドが許さない。普段から男性らしく、強くてタフであることを求められている人ならなおさらだ。

素直に甘えたいという気持ちを表明することは、言い換えれば自分自身の男らしい生き方を捨てる事だ。自分で今の自分を否定することはしたくないが、かと言って甘えないまま我慢するのも苦痛である。そんな葛藤を繰り返した結果、男らしい強さを維持しつつ且つ甘えられるという願いが叶えられるのがパートナーとの会話に対して言い負かすことなのだ。

 

もちろん、男性側にも「少しやりすぎてしまった」と反省や後悔の念を持つこともある。そんなときは、謝ることでさらに甘えやすくなる…という計算して、謝っていることもあるので要注意だ。

「怒ると怖いけど、ちゃんと謝ってくれるからこの人は安心できる」と感じている人は、DVやモラハラの被害者になる傾向があるので、たとえ好きな人であっても、その人に身も心も依存しないことが、自分を守るためには重要である。

 

…と、いうことを述べて、ここでお開きにさせて頂く。