喋り方がおかしい、うさんくさい人の特徴を語る

人間関係・コミュニケーション
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リアルでもネットでも喋り方がどことなくおかしい人、どうも信用ならない胡散臭い話し方をしている人にはある共通点があるように感じる。

今回は、そんな喋り方がおかしい、うさんくさい人の特徴について私個人の見解を語ろうと思う。

自分の身の回りにいる人が該当していないか、あるいは自分自身が胡散臭い話し方をしている詐欺師みたいな人になっていないか…と振り返るのに役立てていただければ幸いだ。

 

喋り方がおかしい、うさんくさい人の特徴

頻繁に相手に同意を共感を求めてくる

話し方がおかしい人は、頻繁に相手に同意や共感を求めるようなどこか押し付けがましさが目立つ。

まるで聞き手が自由な意見や考えを持つことを内心嫌がっており、自分に都合のよい考えを持つように誘導するかのごとく、頻繁に同意や共感を求める態度を示すことが多い。

具体的には「○○だと思いますよね!ね!」というあからさまなものから「(○○という意見に誘導したいために)△△はダメですよね~」と、間接的なものがいい例である。

一見すると、聞き手との心理的な距離感を近づけようとする、寄り添いの心を持った優しい人に思えるかもしれない。

しかし、その実態はある特定の意見に誘導することを目的としている。つまり、他人を操ろうとする人の喋り方である。

 

話しの内容がドラマ仕立て、わかりやすいストーリーっぽい演出で話す

普通に淡々と話すのではなく、まるでドラマのようにストーリー仕立てで話すこともまた、喋り方がおかしい人に見られる特徴だ。

それがよく出るのは自己紹介&自己PRの時である。ただ自分の過去を淡々と述べればいいものを、まるで自分は波乱万丈でドラマチックな人生を歩んできた人みたいに大げさに話したがる。

わかりやすい例で言えば挫折や苦難続きの人生だったが、今は人にも環境にも、そしてお金にも恵まれている…というものだ。

ドラマチックに話すので、その話に強い共感や感動を覚える人もいるかもしれない。しかし、一方で「話の内容はさておきドラマチックな演出に引っかかりそうな人を相手にしようとしている、あまり信用できない人」という印象をもたれるのも無理はない。

 

意味もなく褒める、承認する

喋り方がおかしい人は、好意的な人物であることを示したいためか、意味もなく相手を褒めたり「頑張っているね」と承認するような態度を見せることが特徴的だ。

しかし、この承認はあくまでも相手を認めている…という純粋なものとは呼びづらい。上でも触れたが、他人を操ることを目的としているために、なんらかの下心があるわざとらしい承認的な態度である。

ここからは邪推だが、褒めることで気持ちよくなってくれて「自分のことをいい人だ!」と思ってくれるような他人を疑わなくて、依存したがる人間を探し出すために、あえて褒めてくれるいい人アピールをしているのだと思われる。

 

ジェスチャー、身振り手振りがやたら多い

胡散臭い喋り方をする人は、やたらとジェスチャーや身振り手振りを多用する傾向がある。

まるで、自分の話に自信や説得力がないのを隠すために、やたらと大げさな身振り手振りをしているのかと思ってしまうほどである。

特に、過剰なジェスチャーはリアルの人間関係よりもyoutubeなどのネット上の人間関係の方が顕著になる傾向がある。

とにかく視聴者を引きつけておきたい、視聴者が飽きないようにしておきたい…という思惑があるからこそ、大げさなジェスチャーをしているのだと思う。

しかし、一方では、視聴者は飽きやすいし、辛抱強さのない人間だ…と、どこかかタカをくくって軽んじていることが伺える話し方でもあるので、胡散臭さきわだってしまうのだ。

 

必要性の無い早口と沈黙を使い分ける

胡散臭い喋り方をするひとは、早口と沈黙を使い分ける傾向がある。

早口と沈黙を使い分けることで、聞き手の意識や関心を引きつけるのがうまい。つまり、聞き手を意図的に操るテクニックが磨かれているからこそ、胡散臭さが匂い立つのだ。

ただし、早口と無口が通用するのは一方的に話せる場面。つまり、演説やyoutubeの動画のような場面に限られる。

…なお、察しのいい人ならお気づきだと思うが、早口と沈黙を使って聴衆の注目を集めるのは、かの有名な独裁者ヒトラーの演説でも使われていたテクニックである。

まぁ、これは邪推だが必要性の無い早口と沈黙を使い分ける人は、独裁者であるヒトラーの大衆扇動術を知った上でこれを意図的に実施している…そんな、腹黒い人間である可能性があるのだ。

 

喋り方がおかしい、うさんくさい人を見て正直感じること

最後に、私が喋り方がおかしい人、胡散臭い人をみて感じるのは

  • 「この人、某メンタリストに触発されたのかなぁ」
  • 「人を操る心理学のテクニック的な本に載っていることをそのまま実践しているだけの、上辺だけの人間なのかなぁ」
  • 「他人を自分の都合のいいコマか何かとしか思っていないのかなぁ」(=他人を尊重する視点が無い)
  • 「人間関係は小手先の心理テクニックで攻略できると勘違いしちゃている痛い人なのかなぁ」

という感想を持ってしまう。

もちろん、状況によっては胡散臭いと思われるのを覚悟の上で、半ば詐欺師のような話し方をして自分や自分の属している組織の利益を追求していくことも出てくるだろう。(あまり褒められたものではないが)

しかし、そうしたやり方は言うなれば自分の品格やプライドを地に落とすだけでなく「詐欺師みたいな話し方で他人を唆そうとする信用できない人、一緒に関わりたく無い人」と思われてしまうリスクがある。

 

そもそもで言えば、人を操る話術・テクニックで人間を簡単に操れると思っているような人と関わろうとする人は、おそらく同じような考え方を持っている人…つまり胡散臭い人なのだ。

人を操る○○みたいな情報に憧れている人は、言い方を悪くすれば自分は情報弱者である。他人に騙されやすい人ですよと自分でアピールしている、まさに”カモ”そのものだと私は考えている。