「○○じゃないですか」という話し方が嫌いな理由を語る

人間関係・コミュニケーション
この記事は約4分で読めます。

「私って○○じゃないですか~」という喋り方をする人は、今や若い女性に限らず、若い男性、ひいては中高年層や私と同じアラサーの人でも見られるようになってきた。

私も気を抜くとこの喋り方になってしまうのだが、正直言って「○○じゃないですか」という喋り方が嫌いである。うっかり自分で言ってしまった時には、嫌な汗をかいたり、背中のあたりがもぞもぞして鳥肌が立ちそうになる。

喋り方一つに何をここまで…と感じる人も、きっとおられることだろうが、今回はそんなしょーもない事柄について、大真面目に個人的な見解を述べさせていただく。

 

「○○じゃないですか」という話し方が嫌いな理由

私がこの喋り方に苦手意識を感じている理由は

  • 馴れ馴れしく鬱陶しさを感じてしまう。
  • いきなり自分語りをはじめて話題をかっさらう。
  • 他人が聞きたい話よりも自分がしゃべりたい話題、知識やひけらかそうとしているように見えてしまう。

ということが原因ではないかと思う。

馴れ馴れしさというのは言い換えれば、フレンドリーに接しようとしている表れかもしれない。しかし会って間もないのに、いきなり馴れ馴れしく「私って○○じゃないですか」と言われても「いや、会って間もないので、知らないんですが…」とツッコミそうになる。

自分語りについても、いきなり話題の流れを変えてただ自分が話したいからという個人的な理由で話題を捻じ曲げ、その場の支配権を握ろうとする(というと大げさかもしれないが)。

今まで誰かが話していた話題で盛り上がっていたり、ある程度「このテーマで話す空気だったよね」という共通認識を無視して、ただ自分が気持ちよくなりたいがために話題をぶった切る。こうした自己中心的な姿勢に対して、違和感や嫌悪感を抱くのだと分析している。

 

自分で「○○じゃないですか」というのが嫌な理由

冒頭でも触れたように、私自身も「○○じゃないですか」と自分で言ってしまったときに、恥ずかしさや気まずさで苦しむことがある。

この理由を考えてみると

  • 自分が苦手としている喋り方を真似してしまう、自分の意思の弱さに自責の念を感じている。
  • 「○○じゃないですか」という話し方をして、ただ自分が話したいだけの人だと思われていないかという不安や気まずさを感じている。
  • 単純に普段使わない言葉遣いをしてしまったことへの不慣れな感情を味わっている。
  • 「○○じゃないですか」は若い人が使う言葉であり、アラサーな私が使うような言葉ではない(=老いへの自覚)

があるのだと考えている。

アラサーといえば、人によってはまだまだ若く見られるし、仕事をしているのであればこれからが稼ぎ時な若手扱いされることも多い。

しかし、10代や20代と比較すると、どうしても年上であるし老いへの自覚は無視できない。そんな中途半端な年齢にいるからこそ「○○じゃないですか」という若者言葉を使うことに対して、無意識のうちにアレルギー反応地味たものが出ているのだと感じる。

「○○じゃないですか」という言葉を臆面なく利用できるようになるのは、自分の年齢に対してとやかく考えなくなる中高年以上なのだろうか…と考えると、少し寂しいというか、なんとも言えない複雑な気持ちになる。

 

不思議にも「○○じゃないですか」と言われて苦手と感じない場合もあるにはある

話は変わるが、「○○じゃないですか」といわれも、とくになんとも思わない経験が私には度々あった。

その経験を振り返ると

  • 当たり前の知識、常識として知っていることを出されたとき。(例「今度の1万円は、福沢諭吉から渋沢栄一になるじゃないですか」)
  • それなりに近しい間柄の人、気心の知れた人。

の場合は、ほとんど嫌悪感を感じなかった。

理由は、前者の場合は当たり前の話題を当たり前に出したことで、「この話題知ってませんよね…ね?」と煽られている感が弱い。ただの事実やイメージの再確認であると受け取りやすいことが考えられる。

後者の場合は、そもそも気心が知れている仲なので、自分語りもされることに嫌悪感を抱く必要がない。むしろ、相手に好意や興味があるからこそ、自分語りをされることにどこか満足感すら感じているのだと考えられる。

テレビやyoutubeであまり知らない人「○○じゃないですか」と言われると、どこか置いてきぼりをくらったように感じたが、普段会っている人に言われてもなんとも思わなかった理由は、おそらく関係性の違いにあると、私は考えるようにしている。

 

「○○じゃないですか」を多用する人と仕事で関わる時に意識していること

仕事の人間関係で「○○じゃないですか」という言葉を多用したがる人には、個人的には要注意している。

理由は、話している本人が「あなたこれぐらいのこと知ってて当然ですよね」という、自分視点で仕事を進めようとしている傾向が見られからだ。

そのため、話を遮って嫌がられることを覚悟の上で「これって○○ってことで合ってますか?」と逐一確認を取るようにしている。

もし確認を取らずに、相手の都合ばかりで進められては、もし行き違いが会った時に苦労する。そのリスクを下げるためのテクニックであるといえよう。

…と、いうことを述べて、ここでお開きにさせて頂く。