毒舌家は実は優しい人と思う理由を語る

人間関係・コミュニケーション
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他人が嫌がるような意見を口にしたがる毒舌家は、えてして嫌われる傾向が強い人だ。ましてや「優しい人」とは、まず思われないタイプの人間であろう。

しかし、私自身は毒舌家は確かに辛辣な物言いで他人の心を傷つけたり、不快感を与える人間であると考える一方で、普通の人なら遠慮したり保身してなかなか口にしないことを、きっちり言ってくれる人であるとも言えるので、その点においては「優しい人」だと考えている。

とくに、年齢を重ねて周囲に自分を叱る人がいなくなってしまった人であれば尚更、辛辣だが的確な意見を口にしてくれる毒舌家のありがたさは、身にしみて感じることだと思う。

今回は、そんなツンデレ…もとい、毒舌家は実は優しい人と思う理由について語ろうと思う。

 

毒舌な人は相手に嫌われる覚悟で厳しい意見を言ってくれる親切な人

冒頭でも述べたように、毒舌家は相手に不快感を与えるような言葉を口にするため、人間関係で衝突を起こす可能性が高い。

とくに、現代のように社会不安が付きまとう日常において、集団での強い共感や絆、思いやり、優しさが大事とされている状況では、毒舌家はあまり賢い生き方とは呼べないだろう。

しかし、毒舌家は決して邪魔者ではなく、むしろ共感をしすぎたせいで同調圧力が強くなって窮屈さを感じるようになった集団においては、その窮屈さに対して冷静に指摘してくれるありがたい存在である。

共感を重視するあまりに皆が遠慮や保身に走ってしまった。「今の状況のままではダメだけど、私の口から『今の状況はおかしいよね』と言うのは、とてもじゃないけど怖く無理だ」と多くの人が感じ始めたときに、毒舌家は「今の状況はおかしいよね」と冷静に言ってくれる。毒舌家は、そんな多くの人が感じている怖さを跳ね除け、行き詰まった集団の空気を変えてくれる人物なのだ。

良くも悪くも空気が読まないので、毒舌家は嫌われるは率も高いが、一方で密かに感謝されることも多い。

毒舌キャラであることが影響して、周囲からはストレートに支持してくれる人こそ目立たないものだが、誰かに嫌われる覚悟を承知で厳しくもまっとうな意見を口にしてくれるので、見て見ぬふりをしている人よりも、親切で、優しくて、誠実な人なのだ。

 

毒舌な人のおかげで天狗になって失敗するのを防げる

また、毒舌家な人と関わるのは、自分が調子のいいときに散々おだてられて天狗になって大失敗してしまう…という状況を予防するのにも役立つ。

仕事や学業、恋愛などあらゆる場面で上り調子でイケイケドンドンな状態だと、周囲にいる人もその調子に流されてしまう。

つまり「ちょっと調子に乗り過ぎているから、一旦初心に戻るのが大事」とか「今調子がいいからといって、謙虚さを忘れないように」と説教臭いことを言ってくれる人はなかなか現れないものだ。

とくに、若者同士だと「調子に乗ること=若さの特権・象徴」と考えているために、わざわざ調子に乗っている人にチクリと毒づくようなことはしないものだし、その結果散々調子に乗ったせいで大失敗しても「まぁ、若いから仕方ないよね」で片付けられてしまい、根本的な反省を促すような人はなかなか出てこない。

そんな、天狗になって大失敗を防ぐためにも、調子のいい時でも毒舌家の人と関わることは重要だ。適切なタイミングで「調子に乗りすぎているから、一旦落ち着くべきだ」という類のお節介なアドバイスを空気を読まずにしてくれる。

調子がいいときこそ、あえて慎重さや謙虚さを言ってくれるので、最初のうちは説教臭くて嫌なやつだとか「自分に嫉妬しているアンチだ」と見下したくなるだろうが、自分が浮かれているときに全うな意見をしてくれる点ではありがたい存在だ。

毒舌家は、長い目で見ればあなた自身は蒔いた種で起こりうる失敗について、事前に注目してくれる親切で優しい人。毒舌家は調子のいいときほど、自分のアクセルをいい感じに調整してくれるブレーキ役としてはピッタリなのだ。

 

毒舌だが相手のことを思やれる優しさがある。つまりいいツンデレ

このように、毒舌家は一見すると口が悪い嫌な人、性格が悪い人、ひねくれた考え方のせいで他人を不快にさせる人など、最初のうちは良い印象を持ちづらいだろう。

しかし、話をよく聞いていくと、相手のことをよく考えているからこそ、具体的だが辛辣な意見を口にできる。つまり毒を吐く対象を理解しようとする優しさを持っている人と言える。

ただし、その優しさの表現のどれもが刺があるので最初のうちは敵とみなされやすい。しかし、実際は敵のフリをした味方である…つまり、ツンデレな人なのである。

 

自分の図星をついてくる毒舌家とは関係を持つのが吉

もちろん、毒舌家であれば誰でもOKというわけではない。純粋に口が悪いだけの人、言い方に品性や知性、教養を感じない毒舌家がいるのも事実だ。

毒舌家の中でもとくに有益な毒舌家を見抜くためには、自分の図星を着実についてくるような言葉を言ってくれるかどうかに注目すべきだ。

 

図星だからこそ自分では認めづらいし、他人も遠慮してしまいなかなか助言してくれない。

そんな事柄を遠慮なく、そして自分の心に着実に響く形で言ってくれる毒舌家こそ、最初のうちは拒否したくなるかもしれないが、しっかり言葉を受け止めるだけのメンタルを強さを養い、関わりを持つことが自分のためになるのだ。