HSPの自称カウンセラー、アドバイザーについて思うこと

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最近流行りの繊細さん(HSP)に関して、HSP専門のカウンセラーやアドバイザーを名乗る人が増えてきているように感じる。

彼らの活動場所は主にネット上(SNS,youtubeなど)であり、そこから集客し顧客を獲得しているようである。

なお、そもそも私はHSPなる概念に対しては不信感が強く、またHSPにまつわる商売をしている人も同様の考えで見ている。

今回は、そんな繊細な人の心にはまず優しくないであろう私が思う、HSPに関するHSPの自称カウンセラー、アドバイザーについての個人的見解を述べてみる。

 

値段設定が妙に高く、生きづらさを抱えている人をかえって追い込むのではないか

まずはじめに、私は心理職や精神医療に携わる立場の人間ではない。そんな人間からして思うのが、HSP専門のカウンセラーやアドバイザーが名乗る、いわゆるお悩み相談サービスの値段が妙に高いということだ。

率直にいえば生きづらさを抱えている人に更なる出費という名の追い打ちをかけて、結果として追い込むんでいるように思えてならない…そんな、強気の値段設定であると私は感じてしまう。

また、この手の強気の値段設定と「お悩み相談」のサービスの組み合わせを見て感じたのが、いわゆる心の弱っている人から金を搾り取るビジネスモデルになっている、悪質なスピリチュアルビジネスと構図がよく似ていることである。

HSPに関する情報の中には、スピリチュアルの世界で見聞きする単語(例:「マインドブロック」など)が登場していることもある。

私の憶測になるが心が弱っている人を狙った悪質な商売をしている方々が、次なるターゲットを求めてHSPに関する商売を始めているが続々と参入しているのではないかと見ている。

 

副業としてカウンセラーを名乗り出している人がいるのでは…という仮説

また、HSPに関する情報を(怖いもの見たさで)調べていると、どうも副業としてHSPのカウンセラーやアドバイザーの肩書きを勝手に名乗っている人も見られた。(ちなみにHSPは精神医学ではなく心理学の概念であるので、肩書きを名乗るは基本的に自由であるし、試験や資格など無くても名乗れるような危うさがある。)

カウンセリングをはじめとして、お悩み相談や愚痴聞きビジネスは、初期投資や設備もほぼいらない。また、聞く悩みの内容によっては、何か特別な勉強を必要としないし、時間や場所も自由に選べるのも魅力的だ。

そうしたビジネスとして手軽さの影響…そして、新型ウイルスの流行のせいで外に働き出るのが難しく、また精神的な不調になりやすい昨今の時代の影響もあってか「HSPのカウンセラー、アドバイザーは楽に儲かる副業」とみなして、勝手に肩書きを名乗りサービスを展開しているのではないかと見ている。

つまり、素人同然の人が勝手に名乗っている程度の信用性しかない商売が繰り広げられているのではないか…と、私は見ている。

 

 

かつてのブロガー界隈、情報商材方面の怪しい匂いがする

ちなみにだが、勝手に肩書きを作って活動するやり方は、かつて「ブログは稼げる」と話題になった時に出てきたものと同じである。

「元○○ブロガー」とか「○○専門ブロガー」のような(経歴と呼ぶのもおこがましいような)肩書きを勝手に自称してPV数を稼ぐ。ある程度有名になれば、情報商材販売やオンラインサロンへ結びつける…というダーティーな商売をしていた方々と同じやり方である。

それと同様にHSPに関する肩書きを名乗る人たちの中にも、心を弱っている人に優しく寄り添うように見えて、実態はいつまでも心の弱さを克服できないように仕向ける。結果、心の弱っている人に寄生して、長期的に稼ぐように動いている人がいるのではないか見ている。

 

かつて私が前職のベンチャー企業でウェブサイト運営の仕事をしていた時、「ブログで稼ぐ」というブームに乗っかって活動している人々と関わることがあった。

その人たちは、嫌な言い方になるがいわゆる社会から落ちこぼれた経歴を持つ人であり、落ちこぼれた人たちが落ちこぼれた人達相手に商売をしていた。お互いがお互いに時間と金を狙っていた。どれだけ相手から優しいフリをして近寄り、金と時間と人脈をむしり取ってやろうか…とでも言いたげな、優しさと殺伐さが混在する異様な空気感がそこにはあったのを覚えている。(一応補足だが、前職はこの手の胡散臭い商売ではなく、至極まっとうな商売である)

誤解を恐れずにいえば、HSPを自称する人orHSPに関心がある人は、よっぽどの例外を除けば社会から落ちこぼれた人たちが多いと思う。

落ちこぼれた人たちだからこそ、同じく落ちこぼれな人間の考えることや喜ぶことはわかる…が、ここから一歩進んで「落ちこぼれた相手を狙って商売をすれば設けられる」と考えてしまうと、話は変わる。

もちろん、まともな商売をする人もいるが、上であげたブログビジネスのように、落ちこぼれが落ちこぼれを食い物にするような、誰かを泣かせるような商売になりやすい。そういった他人の不幸で飯を食う商売をしている人が、HSPに目をつけているのではないか…ということを最近感じている。