意識高い系ママのデメリットについてまとめてみた

自己啓発・意識高い系
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最近「意識高い系ママ」なるパワーワードを耳にすることがあった。

詳しく調べていくと

  • 子供に多くの習い事をさせている。
  • 子供のために健康の良い料理…それも、無添加やオーガニック、自然派食品を選ぶ傾向がある。
  • 子供のために身を粉にしている姿をSNSにアップしている。
  • 未就学児にもかかわらず、子供の人生設計をすでに考えている。

など、いかにも意識の高さが伺える特徴が「意識高い系ママ」には見られるとのことだ。

かつて意識高い系の大学生がもてはやされたのが2010年代のはじめごろ。

その当時の人が、就職、結婚し、子供を持つようになったと考えれば、意識高い系ママの登場も必然と言えるかもしれない。(まぁ、似たような子育てに熱心なママは、平成・昭和の時代からもあったような気はするが…)

今回は、そんな意識高い系ママのデメリットについて、個人的な見解を述べさせていただく。

 

意識高い系ママのデメリット

デマ情報に惑わされやすい

意識高い系ママに見られる、オーガニック信仰、自然派信仰に関連して、以前話題になった「キャベツ枕(orキャベツ帽子)」なるものを紹介したい。

2018年ごろ「熱が出た時にキャベツの葉を頭にかぶることで熱が下がる」という情報が話題になり、まだ小さい我が子の頭にキャベツを被せた画像がSNS上にて大量にアップされた。

しかし、この治療法(?)は、全く事実無根であり、医学的根拠も疑わしい。いわゆる、民間療法や似非科学、デマの類であった。

このように、自然派信仰の強さが見られる意識高い系ママは、自然由来の食物や製品が何らかの健康増進効果を発揮するという情報を見聞きすれば、情報の信ぴょう性を詳しく調べず、鵜呑みにしてしまう傾向がある。

キャベツ枕のように、実害らしい実害がない情報なら可愛いものだが、もしもこれが有害なもの…つまり、その療法により子供の健康に悪影響が出るものであったり、障害などの後遺症が残るようなものであれば、母子共々辛いだろう。

 

子供の幸せや健康のためを思って熱心になることは素晴らしい。しかし、熱心に子供のためにしたことが、返って子供の不幸や不健康につながってしまうという、自らの子育ての危うさを自覚できなくなることが、意識高い系ママが抱える問題点であろう。

テレビでもネットでも、リアルのお店でも自然由来の食品、サプリメント、化粧品や薬などが毎日のように宣伝されており、もはや自然派の食品・製品は日々の生活に溶け込んでいる。

良くも悪くも自然派に対する違和感や疑問の目を持ちにくい世の中だからこそ「本当にこの商品や治療法を信用していいのか?」と立ち止まることも重要に思える。

 

自分の見栄や世間体のために子供を振り回す

意識高い系ママは、同じママ友と比較すると、(主に子育てや教育に)情報に対する感度も高く、見習うべき点が多いだろう。

しかし、そうした姿勢がもしも「子育てに対して熱心な自分を周囲から認めて欲しい!」という個人的な承認欲求から来るものであるとしたらどうだろう。

その姿は、言い方は悪いが子供を利用して自分の見栄や世間体を守ろうとしている…そう見られても仕方がないと感じる。

SNSにアップする情報も「意識高く育ている子供」ではなく「意識の高い子育てをしている私」の方を見て、反応が欲しいからやっている。

まるで、子供は自分を彩るアクセサリーであるかのように、セルフブランディングのための演出・舞台装置のように利用している姿に対して、疑問視する声や批判の声が来きても何らおかしくはないと感じる。

 

子供の自主性が育たない

また、子供の方からしても親であるママの言うことに逆らうことはできないしい、もし逆らおうものならそれこそ食事にありつけなかったり、厳しい躾により健康や命の危機…をうっすらと感じる。

そうした恐怖から逃れるべく、意識の高いママを刺激しないように、顔色を伺ってママが喜ぶような自主性のなさが芽生えてしまう危惧もある。

子供のためと思ってやった子育ての数々が、子供の心身を育てる栄養とならず、むしろそれらを阻害する毒になる親になっていても、何ら不思議ではない。

 

メンタル面が不安定になる。他人に依存してしまうようになる。

自分の価値はママが言うとおりに動いて、学業なりスポーツなり、お稽古事で結果を出した場面で初めて認められるが、そうでない場合は「意識が低い」として、自分は価値の無い子供だと実感する。

このような条件付きの愛情で接することで、子供はいつもオドオドとしてしまい、不安や変化に対して敏感になってしまう。要するに、精神的に不安定になるため、よりママの言うことに依存したり、自分を取り巻く人間関係に同調するようになってしまう恐れがある。

 

意識を高く持つ事自体は否定しないし、それが子育てや教育において良い効果をもたらすのも事実だ。

しかし、強引に意識を高く持つように他人に強要しようものなら、衝突が起きたり、誰かに不要な負担をかけてしまう原因になる。

ましてや大人同士の関係ではなく、親と子という圧倒的な立場差のある人間関係においては、子供の方が親に従わざるを得ない。

親のエゴのために子供に余計な負担や恐怖を与えないように、時折でいいので、自分の意識の高い行動を冷静になって見つめることが大事なのではないか。

 

…と、いうことを述べて、ここでお開きにさせて頂く。

 

意識高い系ママのメリットについて
この記事は以前の記事「意識高い系ママのデメリットについてまとめてみた」の続編である。 今回は、意識高い系ママのメリットの部分について、個人的な見解を述べさせていただく。 意識高い系ママのメリット 子供に多くの経験を...