意識高い系の彼氏の押し付けにどう対処すべきか

自己啓発・意識高い系
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今まで数多くの意識高い系の人と関わってきた中で感じることだが、意識高い系は女性よりも男性に多いと感じる。

女性が外見の自分磨きにのめり込むのに対して、男性は内面の自分磨きにのめり込む。その自分磨きこそが、自己啓発書やビジネス書を読み漁るなど、いわゆる意識高い系と呼ばれる人に該当する行動なのではないかと推測している。

そして、概して意識高い系の男性に見られるのが、自分が学んだ(浅)知恵や(屁)理屈を他人に押し付けたがるという、余計なお世話な言動である。おまけに、そうした押し付けをする相手は自分と同じかそれ以下だと見ている相手、つまり同期や、後輩、恋人に対して押し付けたがるのである。

今回は、その中でも恋人(=意識高い系の彼をもつ女性)に向けて、意識高い系な彼氏との上手な付き合い方のコツを語ろうと思う。

 

 

意識高い系彼氏を押し付けたがる理由

意識高い系の彼氏が押し付けたがる理由は、自分のことを認めてもらいたい、褒めてもらいたいという欲求。つまり、承認欲求が原因であると考えられる。

ただ、この承認欲求が強いのは恋人以外の他人から認められるような成果を出しているような人ではなく、うだつが上がらないだとか、今ひとつパッとしない成績しか残せていない、中途半端な人によく見られるのが特徴的だ。

まぁ、しっかり社会の中で成果を上げていれば、わざわざ押し付けるような真似をしなくても、自然と教えを請う人が集まって語る事ができるものである。

 

概して意識高い系男性の多くは、生半可な知識や経験しか持ち合わせていないことがコンプレックスである。そのコンプレックスを見透かされないために、自己啓発書にある知識や理論で武装し、立派な意識高い系男性の仮面を被るのだ。

そんな彼らにとって下手に親しくない人に付け焼刃の理論を押し付けようものなら、自分の未熟さを指摘されて恥をかかされる不安がある。もちろん、コンプレックスが周囲の人に晒される危険も十分ある。

無論、自分の未熟さを受け入れて謙虚に勉強すればいいのだが、上辺だけの意識高い「系」であるため、そんな地道な努力は嫌がる傾向がある。それどころか、いかに楽をして且つ安全に自分を認めてくれる人にアプローチするかに注力するという、方向音痴な努力を発揮してしまう事が多い。

その結果として、恋人という自分にとって限りなく無害であり味方であり続ける存在に、押し付けることを選んでしまうのだ。

恋人であれば、「別れたくない」「嫌われたくない」という気持ちを逆手に取り、多少鬱陶しい押しつけであっても、自分を認めてくれたり、褒めてくれる可能性は赤の他人にするよりも高くなる。

そんな、しょうもない自尊心を守るために、あえて恋人に負担をかけるようなことをしてしまうのが、意識高い系の男性に見られる残念な傾向なのだ。

 

彼氏であっても嫌なことは嫌と言えるように

そんなとても扱いに困る意識高い系の男性にできることと言えば、「嫌なことは嫌だ」とはっきり伝えることである。

口で言ってもいい。態度でもいい。メールやLINEを使って文章で伝えてもいい。とにかく嫌なものは嫌だし、迷惑しているし、やめてほしいという自分の不快感をしっかり相手に伝える事が、意識高い系男性を付け上がらせないためには大事なのである。

女性側の「嫌われるのは避けたい」という気持ちに甘えて押し付けているので、その甘えに対して厳しく接して、彼氏を正すことを恐れてはいけない。

大げさな表現にはなるが、彼をまっとうな人間として成長していけるようにという期待を込めて、厳しめの態度を取ることもまた、恋愛関係においては重要なコミュニケーションである。

甘やかしと優しさは違うという事を胸に刻んで、しっかりNOと言えるようになるべきである。

 

面倒になったら別れることも視野に

ただし、意識高い系な男性はそう簡単に引き下がろうとせず、屁理屈をつけてせっかく放った言葉をなかったことにしようとしたり、けむに巻くことも多い。

意識だけでなく、自己愛も強く、(他人には指摘や批判をするわりには)自分が指摘や批判を受けることに弱いため、意地を張って抵抗してくることも目立つ。

そんな場合は、潔く彼との関係を切ることもまた、振り回されないためには重要な選択と言える。

意識高い系の彼に無理に合わせようとせず、自分にあったちょうどいい意識をもつ相手と仲良くなれることを目標として、また頑張ればいいのだ。

 

最後に余談だが、別れたからといって彼がかわいそうだとか思う必要はない。

意識の高さゆえに「自分をフルなんてもったいないことをする女だ」「人を見る目がないやつだ」と、自分の過ちを認めるよりも、他人のせいにすることで自意識の高さを守ろうとする。

そんな社会生活を営むのに、たいへん苦労する思考法が染み付いている可能性が高いので、心配するだけ骨折り損のくたびれ儲けである。

…ということを述べて、今回はお開きにさせていただく。